🔴【第1話から読む】資格合格に「おめでとう」→義妹の短いお祝いに隠されていた“静かなマグマ”|プライドが高すぎる義妹
みつきたちは義両親を自宅に招くことで、さおりに会わずに義両親との関係を保つ策を実行にうつしました。そして、さおりの心にもある変化があったようで…?
義実家との関わり方
和也との話し合いの結果、私たちは当面、さおりちゃんがいる義実家には近づかないことにしました。
その代わり、年末年始は義両親を自宅に招くことにしました。和也が義母に連絡すると、義両親は快く承諾してくれました。これで、大好きな義両親との交流を失わずに済みます。
私たちは、さおりちゃんの理不尽な感情の支配圏から、義両親との関係を切り離すことに成功したのです。
義妹からのメッセージ
そして、その翌日の夕方、私のスマートフォンに通知が届きました。 それは、さおりちゃんからです。
「みつきさん。この度は、本当にごめんなさい」
たった一文。謝罪の言葉でした。私は、一瞬、信じられませんでした。 続けて、短いメッセージが届きました。
「2人の合格を、改めてお祝いさせてください」
私はすぐにSNSの投稿を確認しました。 あの悪意ある捨てアカウントからの中傷コメントは、削除されていたのです。そして、その捨てアカウント自体も消えていました。
和也に報告すると、彼も驚きと安堵の表情を見せました。
「さおり、自分で気づいたんだな…」
私は、すぐに返信することをしませんでした。数時間、さくらを抱きながら考えました。 さおりちゃんが反省し、行動で示してくれた。それは、彼女自身が、あの高すぎるプライドと嫉妬心に、もう耐えられなくなったということかもしれません。
私が守るべきもの
「ありがとう」
私は、そのシンプルな一言だけを返しました。過度な感謝も、詮索もせず、ただ、彼女の行動を受け入れる。それが、今の私にできる、最善の対等な関係の再構築だと思ったからです。
この一連の騒動を通して、私は自分の軸を学びました。さおりちゃんの劣等感や課題は、彼女自身が乗り越えるべきもの。私の責任は、さくらと和也、そして私自身の幸せを守ること。
私は、彼女の感情に振り回されることなく、自分の人生の幸福という軸を守って生きていこうと思います。さおりちゃんの課題はさおりちゃんの課題。私は、ただ私らしくいるだけです。
身近な人とのトラブルに遭遇すると、焦って自分がどうふるまうべきか見えなくなりがちです。そんなときは今回のことも思い出して、自分と相手の課題を混同せず、自分の軸を保って生きていきたいと思いました。
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あとがき:「ありがとう」から感じる強さ
みつきはさおりからの謝罪に対し、過度な感謝や詮索をせず、シンプルに「ありがとう」と返しました。これは、2人の関係を対等なものとして再構築するための最善手です。
さおりの課題はさおりさんの課題。みつきが自分の努力と家族の幸せという「人生の軸」を強く持てたことが、この騒動から得た最大の収穫でしょう。一連のできごとはつらいものでしたが、結果としてみつきの自己肯定感を高め、家族の絆を強めることになりました。さおりの反省が本物であれば、二人の未来に穏やかな日が訪れることを願わずにはいられません。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










