🔴【第1話から読む】「子育てなんてまっぴら」子無し宣言する同僚に、妊娠報告しづらいワケ|マタハラ同僚の話
穏やかな結婚式当日、招待客の同僚・えみこがお祝いの空気を乱します。彼女はゆきえの両親の近くで、ゆきえの年齢と高齢出産を揶揄する発言をしたり、料理にチクチクと文句を言ったり…。勝手で自分本位な態度に、ゆきえは傷ついてしまい…。
結婚式での非常識な態度
私と俊哉の結婚式は、4月の穏やかな週末に開かれました。準備は大変だったけれど、みんなが祝福してくれる顔を見るだけで報われる、素敵な1日になるはずでした。
こんな日でさえ、同僚のえみこは穏やかな空気を乱す存在になっていました。
披露宴で、彼女を含む職場のメンバーは私の両親がいるテーブルの近くの円卓に集まっていました。披露宴の序盤はにこやかに話している様子が見えて安心していたけれど、お酒が進むにつれてえみこの声が大きくなり、話題も不穏になっていきました。
お色直しで退室しようとしているとき、えみこが大きな声で話しているのが聞こえてしまいました。
「ねえ、ゆきえってもう35歳でしょ?ご両親もずいぶんお年を召していそうだし、子育てより介護の方が先になっちゃうかもね~」
私の両親の席にも聞こえたようで、母の表情がこわばっていました。周囲の同僚に制されてえみこはそれ以上話しませんでしたが、結婚式の席でそんな話をするなんて、非常識すぎて唖然としてしまいました。
幸せな場なのに…
まるで、私の年齢や、これから私が歩むであろう人生を、嘲笑うかのようなえみこの態度。
結婚が決まったとき、えみこはこんな態度ではありませんでした。とても喜んでくれたと思います。でも、その後のランチタイムで「子どもは欲しいのか」という話題になったとき、私が「ほしい」と言ったことが気に食わなかったようです。
「もう30代半ばなんだし、作らないほうが自由じゃない?」
「子どもが二十歳になるとき、もうすぐおばあさんじゃん」
など、子どもを作らない派に引き込みたい様子でした。でも、私が子無し派にならなかったことが気に入らないのかもしれません。
披露宴でのえみこの非常識は年齢に関する発言だけに留まらず、目も当てられないくらいでした。
お料理にも文句
「ふーん、このお魚、ちょっと生臭くない?」
「デザート、ちょっと甘すぎるよね」
こんな言葉をずっとぶつぶつつぶやいていたと、同じテーブルだった子持ちの同僚から聞きました。他人の結婚式で、お店のレビュアーかのような態度…。あまりの行動になんとも言えない気持ちになりました。
こんな経験から、えみこに妊娠を伝えるハードルはとても高いと思っていたのですが、同僚である以上言わないわけにもいかず、そのタイミングに悩み続けることになったのです…。
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あとがき:結婚式で放たれた、悪意の言葉
一生に一度の晴れの舞台である結婚式は、主人公にとって最も幸せな瞬間であるはず。しかし、この瞬間さえも、えみこの明確な悪意によってモヤモヤさせられることに…。
特に、ゆきえのコンプレックスである年齢や両親の介護への言及は、単なる失礼を超えています。この出来事を通して、ゆきえからえみこに対する恐怖と不信感が決定的なものとなりました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










