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親友「感情的になったら負け」→不倫夫を“地獄に落とす”共同戦線へ|不倫夫を泳がせて制裁した話

専業主婦の明子(33歳)は、商社勤めの夫・謙太(33歳)と3歳の息子と都内で暮らす「普通の幸せな家族」の主婦。しかし、ある日曜の夜、肌身離さず持っているはずの謙太のスマホを手に取ってしまった明子は、知らない女性からの「昨日の夜、最高だったよ」という決定的なメッセージを発見。怒りに燃える明子は、この理不尽な裏切りを許さないと決意するのでした…。『不倫夫を泳がせて制裁した話』第2話をごらんください。

🔴【第1話から読む】「昨日の夜、最高だった♡」夫への不倫LINE発見→妻の怒りに火がついた日|不倫夫を泳がせて制裁した話

感情的な衝動を抑えられない明子は、過去に夫の不倫で離婚経験のある親友・渚に相談。渚は「感情的になったら負け。復讐は冷たい料理」と助言し、裁判で有利になるための決定的な「証拠集め」を最優先にするよう戦略を授けます。明子は冷静な行動を決意し、復讐の実行犯として一歩を踏み出す。

悲しみより湧き上がる怒り

通話 女性 PIXTA

不思議と涙は出ませんでした。泣いている暇などない。それよりも、体の奥底からマグマのように湧き上がってきたのは、強烈な怒りでした。

「ふざけないでよ。私とかずをなんだと思っているの?あいつの嘘のせいで…。私たちのこの1年間は一体何だったの?」

私は翌日、かずを幼稚園に送った後、すぐに親友の渚に電話をかけました。渚も私と同じ33歳。彼女は子どもはいないけれど、3年ほど前に、まさに夫の不倫が原因で離婚を経験しています。

だから、誰よりも私の気持ちを理解してくれるはずだと思いました。

親友に愚痴が止まらない

カフェ 相談 PIXTA

カフェで会うなり、私は事実をかいつまんで話しました。スマホのメッセージ、謙太の嘘、そして私の今の怒り。

「明子……大変だったね」

渚は余計なことを言わず、ただ私の手を強く握ってくれました。その手の温かさが、どれほど心強かったか。彼女の沈黙と表情が、「私も同じだった」と語っていました。

「本当はもう怒鳴り散らしたいのよ! なんで嘘ついたのって。今すぐにでもあいつのネクタイを締め上げたいくらい!」

私は声を荒げ、テーブルを叩きたい衝動を必死で抑えました。渚は静かにコーヒーを一口飲み、私を見据えて言いました。

「うん、わかる。私も最初はそうだった。でもね、明子。最初に感情的になったら負け。復讐は冷静になった方が勝つのよ。私に相談してきたってことは、ただ愚痴りたいだけじゃないでしょ?」

離婚するか、しないか…答えは出ない

握手 PIXTA

「どうしたい……」

私は深く息を吐きました。

「まだ具体的にはわからない。離婚するのか、しないのか。でも、こんな理不尽な裏切りを、許すことはできない。彼らに、裏切りの代償をしっかりと払わせたい」

「そうだよね。じゃあ、まずは冷静になろう。感情で動く前に、やるべきことがあるよ」

渚は、まるで有能な弁護士のような顔つきになっていました。彼女のその落ち着きと、経験者ならではの視点に、私は希望を見出しました。

「やるべきことって?」

「まずは証拠集めだね。裁判になった時、慰謝料をきっちり取るために、そして謙太に一切言い逃れをさせないために。最低でも、肉体関係があったと推認させる証拠が必要なんだよ。

例えば、ホテルから出てくるところの写真とか、不倫を認めるメッセージとか。私が離婚した時、証拠が甘くて少し悔しい思いをしたから、明子には絶対後悔させたくないな」

彼女の言葉は、単なる同情ではなく、確かな経験に基づいた戦略でした。

「いい? 感情は私にぶつけていい。でも、行動はいつも通りにね。相手に気付かれたらおわりよ」

渚の力強い言葉に、私の気持ちは一気に切り替わりました。そうだ。今は怒りに任せて修羅場を作る時ではない。戦うための準備をする時だ。

「ありがとう、渚。私、やるわ。徹底的に、この裏切りにふさわしい代償を払わせる」

渚と私はその日から、長年の親友であり、かつて同じ痛みを経験した仲間となりました。

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あとがき:冷静な復讐のための戦略会議

感情に任せた修羅場は得策ではない。不倫で慰謝料をきっちり取るためには、動かぬ証拠が必須。この話では、渚という経験者が登場することで、物語が一気に「復讐劇」から「戦略もの」へとシフトします。明子が怒りを怒りのままにせず、頭で考えることを選んだのは、彼女の性格と渚の言葉の重さがあったから。女性同士の連帯と、冷静に戦うための心構えが示されました。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】不倫夫を泳がせて制裁した話

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