🔴【第1話から読む】「昨日の夜、最高だった♡」夫への不倫LINE発見→妻の怒りに火がついた日|不倫夫を泳がせて制裁した話
感情的な衝動を抑えられない明子は、過去に夫の不倫で離婚経験のある親友・渚に相談。渚は「感情的になったら負け。復讐は冷たい料理」と助言し、裁判で有利になるための決定的な「証拠集め」を最優先にするよう戦略を授けます。明子は冷静な行動を決意し、復讐の実行犯として一歩を踏み出す。
悲しみより湧き上がる怒り
不思議と涙は出ませんでした。泣いている暇などない。それよりも、体の奥底からマグマのように湧き上がってきたのは、強烈な怒りでした。
「ふざけないでよ。私とかずをなんだと思っているの?あいつの嘘のせいで…。私たちのこの1年間は一体何だったの?」
私は翌日、かずを幼稚園に送った後、すぐに親友の渚に電話をかけました。渚も私と同じ33歳。彼女は子どもはいないけれど、3年ほど前に、まさに夫の不倫が原因で離婚を経験しています。
だから、誰よりも私の気持ちを理解してくれるはずだと思いました。
親友に愚痴が止まらない
カフェで会うなり、私は事実をかいつまんで話しました。スマホのメッセージ、謙太の嘘、そして私の今の怒り。
「明子……大変だったね」
渚は余計なことを言わず、ただ私の手を強く握ってくれました。その手の温かさが、どれほど心強かったか。彼女の沈黙と表情が、「私も同じだった」と語っていました。
「本当はもう怒鳴り散らしたいのよ! なんで嘘ついたのって。今すぐにでもあいつのネクタイを締め上げたいくらい!」
私は声を荒げ、テーブルを叩きたい衝動を必死で抑えました。渚は静かにコーヒーを一口飲み、私を見据えて言いました。
「うん、わかる。私も最初はそうだった。でもね、明子。最初に感情的になったら負け。復讐は冷静になった方が勝つのよ。私に相談してきたってことは、ただ愚痴りたいだけじゃないでしょ?」
離婚するか、しないか…答えは出ない
「どうしたい……」
私は深く息を吐きました。
「まだ具体的にはわからない。離婚するのか、しないのか。でも、こんな理不尽な裏切りを、許すことはできない。彼らに、裏切りの代償をしっかりと払わせたい」
「そうだよね。じゃあ、まずは冷静になろう。感情で動く前に、やるべきことがあるよ」
渚は、まるで有能な弁護士のような顔つきになっていました。彼女のその落ち着きと、経験者ならではの視点に、私は希望を見出しました。
「やるべきことって?」
「まずは証拠集めだね。裁判になった時、慰謝料をきっちり取るために、そして謙太に一切言い逃れをさせないために。最低でも、肉体関係があったと推認させる証拠が必要なんだよ。
例えば、ホテルから出てくるところの写真とか、不倫を認めるメッセージとか。私が離婚した時、証拠が甘くて少し悔しい思いをしたから、明子には絶対後悔させたくないな」
彼女の言葉は、単なる同情ではなく、確かな経験に基づいた戦略でした。
「いい? 感情は私にぶつけていい。でも、行動はいつも通りにね。相手に気付かれたらおわりよ」
渚の力強い言葉に、私の気持ちは一気に切り替わりました。そうだ。今は怒りに任せて修羅場を作る時ではない。戦うための準備をする時だ。
「ありがとう、渚。私、やるわ。徹底的に、この裏切りにふさわしい代償を払わせる」
渚と私はその日から、長年の親友であり、かつて同じ痛みを経験した仲間となりました。
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あとがき:冷静な復讐のための戦略会議
感情に任せた修羅場は得策ではない。不倫で慰謝料をきっちり取るためには、動かぬ証拠が必須。この話では、渚という経験者が登場することで、物語が一気に「復讐劇」から「戦略もの」へとシフトします。明子が怒りを怒りのままにせず、頭で考えることを選んだのは、彼女の性格と渚の言葉の重さがあったから。女性同士の連帯と、冷静に戦うための心構えが示されました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










