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主人公のさとみは、実家の母から兄嫁の実家での振る舞いについて相談を受けます。あまりに図々しい様子に、さとみは衝撃を受けて…。
最近のモヤモヤの原因は兄嫁
私はさとみ、29歳の会社員です。忙しいながらも平穏な日々を送っていました。
私の兄は結婚していて、奥さんの名前はゆみこさん。32歳。2歳になる長男と、まだ0歳の双子、3人の子どもがいます。子育ては大変そうで、私も帰省の期間が一緒になったときは簡単なお世話をしていました。
先日、兄が仕事が忙しく、在宅ワークも子どもがいると捗らないからと、ゆみこさんと子どもたちが実家に泊まりに来ていたらしい。それは父と母が了承したならいいと思ったけど、今回は母の様子が少し違っていた。ゆみこさんが帰った後、母が電話してきてこう言うのだ。
「この間ね、ゆみこちゃんと子どもたちだけうちに泊まりに来たのよ」
「そうなんだ、またワンオペ大変だからって?」
「そうなの。手伝うのはいいんだけどね、先週もきて今週もだから、もう疲れちゃって」
ゆみこさんの実家もそんなに遠くないはずだけど、ゆみこさんはわが家を頼ることが多い。父も母も子ども好きで歓迎するからだと思うけど、週1で子ども3人連れてお泊りは、ちょっと疲れるという母の気持ちもわかる。
両親に配慮してくれない姿勢にいら立つ
「お父さんと私、もうクタクタ…。あとね、ゆみこちゃん、毎回娘のあなたよりくつろぐのよ」
え、娘の私より?
聞けば、子どもの世話を丸投げするだけでなく、自分はくつろぐつもりで漫画などを持ち込んで、ダラダラ過ごしているという。上げ膳据え膳で洗い物もせず、キッチンの後片付けも一切手伝わないらしい。私は以前のゆみこさんのイメージと違いすぎて驚いた。
ゆみこさんは最初からそういう人だったわけじゃない。テキパキと手伝いをしてくれる人だったし、何かいただきものをしたら丁寧にお礼を言うタイプ。図々しいという言葉は似合わない人だった。
もしかすると育児が大変すぎて羽を伸ばす場所がないのかもしれない。でも、そうだとしたら両親にお礼くらいはしてほしいし、自分の実家にも頼ってバランスを取ってほしい。
兄はこのことを知っているんだろうか?ゆみこさんにも何か事情があるとは思うけれど、私はこのまま両親だけに我慢させるわけにはいかないと思った。
兄嫁の真意が知りたい
母との電話を切ったあと、このあとどうすべきか考えた。
その結果、まずは、ゆみこさんの話を聞いてみようと思った。私はゆみこさんとは仲が良い方だし、気軽に会える距離でもある。さっそく、ゆみこさんにLINEを送ることにした。
「ゆみこさん、今度お茶でもどうですか?」
送信ボタンを押して、返信を待つ間、妙にドキドキした。子育てをしたこともない私が、年上の兄嫁の態度に苦言なんて呈したら関係性が悪くなるかもしれない。でも、両親のためにも疑問だけでも伝えたい。その気持ちでいっぱいだった。
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あとがき:家族間の葛藤
ごく普通の会社員さとみが抱える、身近な家族間の葛藤を描きました。兄夫婦は仲が良く、兄嫁は気さくな人。だからこそ、なぜこんなにも図々しくなってしまったのか、さとみには理解できません。実家に頼りきり、家事も育児も丸投げするゆみこの姿は、さとみの心に黒い雲を溜めていきます。このモヤモヤは、多くの人が一度は感じたことがあるのではないでしょうか。次話では、さとみとゆみこが直接対決します。果たして、二人の関係はどうなってしまうのか。ご期待ください。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










