🔴【第1話から読む】「うちの夫は上場企業勤め」マウントママの自慢に“苦笑い”→隠している真実|マウント女王の誤算
沙織がマウントを続ける中、真由美は彼女の夫が「主任」であることを把握し、マウントが滑稽に感じ始めます。わざわざ立場を暴露するのも大人気ないと判断し、スカッとせずに放置することを選択します。
「仕事ができすぎて大変」という滑稽な自慢話
マウントママの夫の正体が判明してからというもの、沙織さんのマウンティングは、私にとって完全に空虚なコメディと化してしまった。
「うちの夫は毎日仕事の苦労をこぼすのよ。社員をまとめるのって大変なんですって」
沙織さんは、得意げにそう語る。私は内心で、山下主任の顔を思い浮かべる。彼は真面目だが、リーダーシップを発揮するタイプではない。むしろ彼が指揮しきれない分を上司である私がフォローしている状態だ。
夫で部長の啓太も、山下主任の指導力についてはちょっと不安視していた。
大人の矜持か、小さな悪意か
「ねえ、真由美さんのご主人は昇進とかないの?前にお見掛けしたらとても優しそうな方だったけど、出世欲はないのかしらね?」
私は笑いをこらえるのに必死だった。彼女が誇らしげに語る夫は、私と夫の部下なのですから…。
私はただ、彼女のマウントに「大変そうですね」と生返事を返すだけ。沙織さんは私の口数が少ないことを「嫉妬と劣等感」と受け取り、ますますマウントをエスカレートさせていった。そして、その誤解が、ついに決着の場を迎えることになる。
🔴【次の話を読む】マウントママ友が“赤っ恥”→自慢の夫はママ友の部下だと悟った瞬間|マウント女王の誤算
誤解の先に待つ「決着の場」
沙織は、夫が真由美の部下であることを知らずにマウントを続けます。真由美は、マウントが滑稽に感じられるようになりながらも、あえて真実を伝えずに静観する「沈黙の選択」をします。この放置が、沙織の誤解をさらに大きくし、後の大恥につながることを予感させます。
この段階で真実を伝えるのは簡単ですが、なかなか言い出せない真由美の気持ちも少しわかるエピソードでした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










