🔴【第1話から読む】友達の夫の不倫現場を目撃「黙っててくれ」→私たち夫婦が抱えた【重すぎる秘密】|友達の夫が不倫していました#1
大雨の中、不倫相手と出かけていた亮は事故になりかけます。生死の危機の瞬間、不倫していたことを強く後悔。妻の友達・真帆の「何かあった時、後悔するのは亮さんなんですよ」という言葉が身に沁みました。
千鶴がついに不倫を知った
千鶴から「カフェに行こう」と呼び出された時は、いつものリフレッシュだと思っていた。しかし、お店で彼女があることを切り出した瞬間、今日の目的を私は知った。
「真帆も知っていたんだね、亮の不倫」
「千鶴!…は、話を聞いたの?」
「うん。昨夜ね」
何と亮さんが、ついに千鶴へ不倫した事実を告げたようだ。彼女に話すかどうかは彼に判断を任せたが、どちらかといえば事なかれ主義な亮さんだから、てっきり隠し通すのだと考えていた。驚きつつも、友達として真っ先に心配したのは千鶴の私に対する「感情」だった。
「ごめんなさい、千鶴。嫌だったでしょう…私まで知っていたなんて」
きっと千鶴からすれば、隠していた私も同罪なのかもしれない。友達関係の崩壊を覚悟して謝った。
変わった浮気男に何があったのか
千鶴はただ、苦笑した。
「正直最初はね。でも、真帆のことだから散々悩んだんでしょう。ついには亮を𠮟りつけるくらい、思いつめてさ」
「そんなことまで知ってるの?」
「うん。亮が全部話してくれた」
亮さんは、私たち夫婦が再三不倫を終わらせるよう言っていたこと、いつもは大人しい私が1人で突撃し怒ったことまで話したらしい。あんなに不倫を隠していた彼がなぜ…と首を傾げたが、千鶴もよくわかっていないらしい。
「何があったかは知らないけど、真帆の言葉が効いたって言ってた」
「私の言葉?」
「何かあった時、後悔する…って」
「ああ…」
そんなことを言ったような気もする。私が発した言葉の一部が、彼の心に届いたのなら、あの時の勇気も無駄ではなかったようだ。千鶴は改めて向き合うと「ありがとう」と、穏やかに笑ってくれた。
友人夫婦は「再構築」を選んだ
亮さんは自分の行いを隠さず、千鶴も傷つきながらも受け止めた。秘密を墓場まで持っていくよりもリスクある選択だったに違いないが、真摯であろうとする亮さんの必死の謝罪が、「再構築」の道を歩ませる。正直に懺悔した理由は彼にしかわからない。でも和馬がある時、彼との会話を教えてくれた。
「亮さん、『もう家族に恥ずかしくない自分でいたい』って言ってたよ」
「恥ずかしくない…か。不倫を恥だと、思えるようになったんだね」
「どういう心境の変化かはわからないけど、よかったよ」
友達夫婦の危機を見届けて、私たちも安堵する。ひとつの山を乗り越えた千鶴たちに、私も夫婦としての在り方を教えてもらったような気がした。不倫問題と真剣に向き合った亮さんが、二度と過ちを犯さないことを願いつつ、自分たちも信頼関係を大切にしようと誓ったできごとだった。
あとがき:不倫は周りも自分も傷つける
不倫関係に溺れていた亮は後悔と恥を覚え、夫婦関係の修復を選びました。長い間、真帆と和馬の重荷になっていた隠し事が消えて、2人もほっとしたようです。不倫関係は妻子だけでなく、周りの人たちも傷つけます。そしてまた、自分自身も傷つき後悔するのです。大切なことに気づかせてくれたあの日の大雨は、道を踏み外していた亮にとって恵みの雨となったのかもしれませんね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










