🔴【第1話から読む】借金280万を義両親が完済→入籍2週間後にまた借金した夫の【裏切り】|ギャンブル依存症夫との決別
父から贈られた祖父の形見の高級時計が消えた。問い詰めると、一志はそれを質に入れていた。さらに義両親への返済金も全て着服し、ギャンブルに注ぎ込んでいたことが発覚。鈴子の信頼は音を立てて崩壊する。
大事な時計が消えていた
事態が急変したのは、昨日のことでした。 リビングの棚に飾ってあったはずの、重厚な時計の箱が消えていたのです。 それは結婚のお祝いに、私の父が「鈴子の祖父から受け継いできた大事なものだ。一志くんに使ってほしい」と贈ってくれた、100万円相当の高級時計でした。
「一志、あの時計……どこかやった?」
帰宅した彼に尋ねると、彼は一瞬泳ぐような目をして、それからボソッと言いました。
「……メンテナンスに出してる」
「嘘。どこのお店? 預かり証を見せて」
「……なくした」
「嘘つかないで!」
稼いだお金はすべてギャンブルへ
私の怒鳴り声に、一志は観念したように白状しました。
「……質に入れた。別の知人から借金してて、その担保に……」
頭を殴られたような衝撃でした。
「……お父さんが、どんな気持ちであなたに渡したか分かってるの? ギャンブルのために、家族の思い出まで売ったの?」
それだけではありませんでした。私は毎月、彼のお小遣いとは別に「義両親への返済分」として決まった額のお金を彼に渡していました。でも、念のために義母に確認すると、衝撃の事実が発覚しました。
「え……? 返済は1円も受けてないわよ? 一志、あの子、また……」
一志は、私から受け取った返済金も、夜勤で稼いだお金も、全てギャンブルに注ぎ込んでいたのです。
「どうして……どうしてそんなことができるの?」
私は泣き叫びました。
「毎日お弁当作って、あなたが頑張ってると思って、私も一生懸命支えてきたのに! 全部、嘘だったの!?」
夫は反省する気がない
一志はだんまりです。何を言っても、うつむいて黙り込むだけ。
「何か言いなさいよ! これから生まれてくる子のために頑張るんじゃなかったの!?」
「…………」
その沈黙が、何よりも私を傷つけました。 彼は反省しているのではなく、ただ「嵐が過ぎ去るのを待っている」だけなのだと、その時気づいてしまったのです。
私の両親の前では「鈴子さんを幸せにします」と綺麗事を並べ、義両親の前では情けない顔をして同情を誘う。 でも、目の前にいるのは、嘘と虚栄心だけで塗り固められた、見ず知らずの男のようでした。
「……もう、無理だよ。一志」
私の心の中で、何かが音を立てて壊れました。
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あとがき:踏みにじられた「家族の歴史」と「誠実な愛」
お金の問題だけでなく、代々受け継いできた「想い」まで換金された時、人は決定的な絶望を味わいます。時計は単なる物ではなく、鈴子さんの実家からの信頼そのものでした。必死に節約し、彼のために尽くしてきた日々の努力を、黙り込むだけでやり過ごそうとする一志。この「嵐が過ぎるのを待つ」という卑怯な沈黙こそ、向き合うことを放棄した依存症者のリアルな姿であり、決別の決定打となりました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










