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🔴【第1話から読む】【手土産格差】私はデパ地下、ママ友は手ぶら。これって普通?
ママ友・綾の家で遊ぶことになった、るい。しかし、道中でランチの話になり、綾の「ある提案」に、るいのモヤモヤは加速して…。
「手ぶらで行く!」と決めて家を出た
ある週末、綾さんの家で子どもたちを遊ばせることになりました。
私は、キッチンで翌日の準備をしながら、心の中で一つの決意を固めていました。
(今日は何も持っていかない。綾さんと同じように、手ぶらで行ってみよう)
それは、彼女に対する小さな復讐というよりは、自分自身の心を守るための防衛策でした。いつも自分だけが気をつかい、お金をつかい、結果としてモヤモヤを抱える…。そんなループから、抜け出したかったのです。
当日、私は娘の手を引き、約束の時間に合わせて家を出ました。
手ぶらで歩く背徳感と、どこか晴れやかな気持ちが入り混じります。しかし、綾さんのマンションまで、あと数分というところで、ポケットのスマホがふるえました。あやさんからの電話でした。
「もしもし、るいさんー?今どのあたり?今日のお昼なんだけど、何食べたいかなと思って」
「買ってきてくれない?」にいやな予感
私は少しまよいながらも、最近、話題になっていた、近所のカレー屋さんの名前をあげました。
「あそこのカレー、デリバリー始めたみたいだよ。子ども用の甘口もあるし、どうかな?」
すると、あやさんは間髪入れずに、こう返してきました。
「あ、いいよね〜そこ!でもさ、出前って配送料とか手数料とか、かかるじゃない?もったいないし…るいさんたちがお店の前をとおるなら、買ってきてくれないかなあ。好きなの選んでいいからさ!」
胸の奥が、ぎゅっと締め付けられました。
「手数料がもったいない」…それは一見、もっともな意見に聞こえます。しかし、それを、「今まさに、こちらに向かっている友人」に要求し、しかも、代金の支払いについては、一切、触れない…。その無神経さに、私は言葉をうしないました。
立て替えた代金のことを言い出せず…
「……わかった。じゃあ、買ってから行くね」
結局、私はことわる勇気が持てず、カレー屋に立ち寄りました。
自分たちの分、そして、綾さん親子の分…。合計で3500円ほどの出費です。サイフから、千円札が消えていくのを見ながら、私は今日、「何も持っていかない」と決めた自分を、笑わずにはいられませんでした。
結局、こうなってしまっているのですから。
綾さんの家に着くと、部屋にはスパイスの香りが広がり、綾さんと子どもたちは歓声を上げました。
「わあ、おいしそう!るいさん、ありがとう!やっぱり、ここのカレーは最高だね〜」
綾さんは、手際よくテーブルをセッティングし、私が買ってきたカレーを並べます。
食事中、彼女は、幼稚園の先生のうわさ話や、美容の話で盛り上がっていました。その様子は、あまりにも自然で、「代金を立て替えてもらっている」という意識が、微塵(みじん)も感じられません。
結局、その日、手土産を持っていかなかったことや、おいしそうにカレーをほおばる、あやさんや子どもたちを前に、清算のことを言い出せませんでした。
モヤモヤの相談先は、たよれる夫
帰宅した私は、玄関に座り込んだまま動けませんでした。
「どうしたの、そんな暗い顔して」
リビングから、夫が出てきました。
私はたまっていた思いを、堰を切ったように夫にぶつけました。差し入れのこと、カレーのこと…そして、彼女の無神経なふるまいのこと。
夫は最後まで話を聞くと、真剣な表情で私を見つめました。
「数千円のことかもしれないけど、るいがそれで苦しんでいるなら、それは大金と同じだ。それは、後になってから言っても、もめるだけだよ。その場で、きっちり請求しなさい。友だちならなおさらだ」
夫の言葉は正論でした。
私は、自分の弱さが、彼女の甘えを助長させていたことに気づき、次は必ず「NO」を言う…あるいは、「お金を返して」と言うことを、自分自身に…そして、夫に誓ったのです。
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あとがき:アドバイスに勇気づけられる
「手土産を持っていかなかった」という、負い目があるとはいえ、さすがに、るいもちょっと抱え込みすぎかもしれませんね。
そんな時、夫の冷静な意見は、背中を押してくれるのにぴったりでした。ママ友関係などで悩んでいる時に、家族が親身に相談にのってくれると、救いになりますね。一人で抱え込まないよう、信頼できる身内などに話して、違和感とは、はやめに向き合うのがよさそうです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










