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🔴【第1話から読む】【手土産格差】私はデパ地下、ママ友は手ぶら。これって普通?
ママ友・綾を避けていたものの、結局、根負けして、お茶をすることになった、るい。たのしいひとときを過ごしたあと、綾はとんでもないことを言い出して…。
最悪…避けていたママ友とはち合わせ!
私は、綾さんからの誘いを、極力、避けるようになりました。
スマホに届く、「明日、空いてる?」というメッセージを見るたびに動悸がし、適当な理由をつけては、ことわる日々…。しかし、同じ幼稚園に通う以上、完全に縁を切ることは不可能です。
ある日、幼稚園のお迎え前…パン屋さんの前で、綾さんとハチ合わせました。
「るいさん!最近、全然、会えなくて寂しかったよ〜。ねえ、お迎えまであと1時間あるし、そこのカフェで少しだけ話さない?」
彼女の屈託のない笑顔を前に、私は逃げ道をうしないました。
「急いでるから」と、ことわることもできましたが、彼女が指差した目の前のカフェには、他のママ友たちの姿が見えました。
(れいちゃんママも、和くんママもいる…)
ここで不自然にことわって、変なうわさを立てられるのもこわい…。私は結局、おもい足取りで、彼女に従いました。
「サイフを忘れた」と言うママ友
カフェの店内は、コーヒーの香りとおだやかなBGMに包まれていました。
あやさんは、新作のキャラメルマキアートを注文し、私は一番安い、ブレンドコーヒーをたのみました。
「ねえ、聞いてよー。この前の参観日の時さ……」
彼女の話はたのしく、つい先ほどまでの憂鬱(ゆううつ)を忘れさせてくれるような魅力がありました。
人当たりが良く、話題も豊富…。
(お金の問題さえなければ、いい友人なのに)
私は心のどこかで、彼女を「ゆるしたい」という気持ちを捨てきれずにいました。
しかし、現実は非情でした。お会計の時間になり、レジの前に立つと、綾さんは突然、自分のバッグをはげしく探り始めました。
「やだ……うそ。どうしよう、るいさん。おサイフ、忘れちゃったみたい」
その言葉を聞いた瞬間、私の脳内で、何かが冷えていくのが分かりました。あまりにも古典的で、あまりにも身勝手なセリフ。
「るいさん、ごめん!私の分も立て替えておいてもらえるかな?」
以前の私とはちがう!ママ友に反撃!
以前の私なら、ここで「いいよ」と言っていたでしょう。
しかし、今の私には、強い意思があります。私は深呼吸をし、ふるえる声を抑えながら、彼女の目を見て言いました。
「綾さんって、バーコード決済アプリを使ってるよね?ここのカフェ、コード決済できるみたいだよ」
綾さんの表情がかたまりました。
彼女は一瞬、何を言われたのか理解できない…といった様子で私を凝視し、それから少しあわてたようにスマホを取り出しました。
「あ、ああ、そうだね!コード決済できるんだ!ごめんごめん、今やるね」
彼女はおどろくほど、すんなりと代金を支払いました。
「言えば自分で払うんだ」警戒心が解けた私
「いやー、助かったよ。前、このカフェ、現金払いだけだったからあせっちゃったー。やっぱり、るいさんはしっかりしてるね!」
彼女はいつもの笑顔に戻り、何ごともなかったかのように店を出ました。
「また、お迎えでねー」
綾さんと別れた後、彼女に意見をできた達成感が、じわじわと胸に広がっていくようでした。
(言えば自分で払うんだ)
同時に、すんなりと支払いを済ませた彼女への安心感が、私の警戒心を解いてしまったのです。
しかし、それは、彼女という人間の一部を理解したに過ぎませんでした。
彼女のルーズさは、こちらの想像をはるかに超えていたのです。この小さな成功が、後に続く、大きな失望の伏線になるとは…。
その時の私は、まだ気づいていませんでした。
🔴【続きを読む】確信犯の「お金ない」に絶望。相乗りを提案したママ友に「絶縁宣言」
あとがき:「サイフ忘れた」は通用しない?
意外な解決方法!とはいえ、ネットが快適になってきた現代だからこそですよね。
「言えば自分で払う」ことを確認できた、るい。このやりとりからは、綾に悪意がないことはうかがえますが…。警戒心を解いてしまうには、少しはやいような気もしますね。
一部からではわからない人の性格…さまざまな角度から見て、一貫性のある人柄であるかどうか、見抜くことは簡単ではありませんよね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










