🔴【第1話から読む】階下の住民の態度に【異変】→子持ちに理解を示していた老夫婦が気になる|分譲マンションで騒音トラブル
戸建てへの住み替えを決め、内見を進める千鶴たち。階下との関係は冷え込んでいましたが、千鶴の気持ちは前を向き始めていました。
夫が戸建てへの転居を提案
「ねえ、ここ、どうかな?」
篤郎が見せてくれたのは、郊外にある築浅の中古一戸建ての資料でした。 庭があって、隣の家とも適度な距離がある。何より、下に住人がいない。
「……高いんじゃない?」
「今のマンションを売れば、ローンは十分に組める。下の階の人に怯えて暮らすコストを考えたら、安いもんだよ」
私たちはすぐに動き出しました。
内覧と騒音対策を同時並行
週末ごとに不動産屋を巡り、篤郎が提案してくれた以外の物件も含めて何軒も見に出かけました。 一方で、マンションでの生活は細心の注意を払い続けました。廊下、リビング、さらにはトイレのドアの前まで、特厚のマットを敷き詰めたのです。
ネットで「菓子折りを持って謝罪に行くべきか」を再度調べましたが、結論は出ませんでした。今は、何をしても「火に油」な気がしたからです。
「お詫びは、引っ越す時にしよう。今までご迷惑をおかけした感謝と、お詫びを込めて。今は顔を合わせるだけでお互いストレスになる時期だと思うから」
篤郎の提案に、私は頷きました。
気を付けていても、理解されないことはある
そんな中、エントランスで再び奥様と遭遇しましたが、お互いに軽く会釈をするのみ。目を合わせてももらえず、音に気を付けていても、もう関係は改善しないのだと妙に納得しました。
「……決めた。あの家にしよう」
私は以前見た、大きな庭のある一戸建てに決めました。
「よし、契約しよう。俊也、新しいお家は、お庭で思いっきり走れるぞ!」
「おにわ!?ほんと!?わーい!」
俊也の屈託のない笑顔を見て、涙があふれました。この笑顔を守るために、私は強くなろう。 マンションを売却する手続きが進むにつれ、私の心は少しずつ軽くなっていきました。
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あとがき:「分かってもらえない」という諦めの先の強さ
対策を重ねても届かない虚しさ。最後に投げかけられた「甘えすぎ」という言葉は残酷ですが、それが千鶴に「もうここには居場所がない」という覚悟を決めさせたようにも見えます。
誰かを悪者にするのではなく、住環境を変えることで自分たちの尊厳を取り戻そうとする千鶴の姿は、とても勇敢です。息子の笑顔を守るために、母として一歩前へ踏み出す強さに勇気をもらえます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










