Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】友達なら「タダでいい」?ネイリストの善意を搾取するママ友
蘭子の触れ回りにより、敦美は園内で孤立。「友情より金」という悪評が広まり、唇を噛み締める日々。反論できず追い詰められたその時、物静かなママ友・奏斗くんママが、蘭子の主張を一刀両断する正論を放つ。
幼稚園で噂になっていた昨日のできごと
翌朝、幼稚園の園庭で立ち話をしていたママ友たちの輪から、不自然に私の姿が避けられました。中心にいたのは、もちろん蘭子さんです。
「……そうなのよ。本当の友達なら、困ってる時に融通利かせてくれるはずでしょ? なのに、プロだからってふっかけてきて。結局、友情よりお金なのよね、あの人」
彼女の声は、私に聞こえるようにわざと大きく響いていました。周りのママたちは、困ったように愛想笑いを浮かべたり、視線を逸らしたりしています。
私のしたことは間違っていた?
私はももねの手を握りしめ、足早にその場を去ろうとしました。でも、胸の奥がギュッと締め付けられる。私が今まで積み上げてきたネイリストとしてのプライドが、根拠のない噂で泥を塗られていく。
(私が間違っていたのかな。少しくらいサービスすれば、こんなことにはならなかったの?)
一人で悩んでいた時、追い打ちをかけるように蘭子さんが声をかけてきました。
「あら敦美さん、おはよう。みんなに言ってたのよ、商売上手ねって」
「蘭子さん、誤解を招くような言い方はやめて。私は適正な価格を提示しただけよ」
「適正? 友達から数千円もぼったくるのが? だったらもう『友達』なんて名乗らなきゃいいのに」
周囲の視線が突き刺さる。私は何も言い返せず、唇を噛み締めました。
友達価格なら、友達技術でもいいんじゃない?
するとその時、輪の後ろから凛とした声が響きました。
「えー、それは普通じゃない? だってそれで敦美さんは生計立ててるんだよ」
声の主は、同じクラスの奏斗くんのお母さんでした。彼女は普段、あまりグループに属さず、いつも穏やかに微笑んでいる印象の人です。
「……え? 奏斗くんママ、何言ってるの?」
蘭子さんが面食らったように振り返ります。
奏斗くんママは、ゆっくりと歩み寄り、蘭子さんの目を真っ直ぐに見つめて言いました。
「友達だからこそ、相手の仕事に敬意を払って、ちゃんとお金を払うべきじゃない? 友達価格でいいなら、友達技術でもいいってこと?」
その言葉に、周囲がしんと静まり返りました。
🔴【続きを読む】「友達価格なら、すぐに剥げてもいいよね?」救世主現る!パワーワードに周りの反応は...
あとがき:沈黙を破る「第三者の正論」
自分一人で戦うと角が立つママ友の世界。そこで救世主が現れる展開は、読者が最も待ち望んでいた瞬間です。「友達なら融通を利かせるべき」という同調圧力に負けず、凛とした態度で現れた奏斗くんママ。彼女が放つ、これまでの空気を一変させるような「言葉の重み」を意識して、次話へのカタルシスへと繋げました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










