Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】友達なら「タダでいい」?ネイリストの善意を搾取するママ友
奏斗くんママも過去、美容師として「搾取」に遭い職を離れていた。彼女の励ましで敦美は自信を取り戻す。自滅した蘭子とは対照的に、プロ意識を認められた敦美のサロンは繁盛し、新たな絆と共に再出発を果たす。
ママ友も同じようなトラブルを経験していた
「実は私、奏斗が生まれる前まで美容師だったの」
奏斗くんママの言葉に、私は驚きました。
「やっぱり、あったんですか? 似たようなトラブル」
「ええ、数えきれないくらい。髪切って、染めて、トリートメントして……『友達なんだからサービスしてよ』って。一度受けると、それが当たり前になっちゃうのよね。結局、本当の友達は去っていって、利用したいだけの人だけが残る。だから私、美容師辞めちゃったの」
彼女は私の手を取り、真剣な表情で続けました。
「だから、敦美さんには辞めてほしくない。自分のスキルの対価で生きてるんだから、もっとプライドを持って。あなたの技術は、あなただけの宝物なんだから」
「友達価格なら友達技術。……その言葉、胸に刻みます。本当にありがとうございます」
私は心から笑うことができました。
大切なお客様が増えていく
その後、蘭子さんは他のママ友たちにも同じような無理強いをしていたことが発覚し、自然と園内での居場所を失っていきました。
人づてに聞いた話では、結局安いセルフネイルに手を出して爪をボロボロにしてしまい、皮膚科に通う羽目になったとか。まさに「安物買いの銭失い」です。
一方で、私のサロンには変化がありました。騒動を知った他のママたちが、「敦美さんのプロ意識、信頼できるね」と言って、正規の料金で予約を入れてくれるようになったのです。奏斗くんママも、大切なお客様の一人になってくれました。
友達だからこそ、仕事だからこそ正しい対価を払うべき
今、私のデスクの前には、新しい集塵機と、最新のジェルカラーが並んでいます。
「ママ、今日のお客さんもかわいくしてあげてね!」
ももねの応援を背に、私は今日もファイルを持ちます。
友達だからこそ、敬意を持って向き合う。 仕事だからこそ、最高の技術を提供する。 この当たり前で、とても大切なことを守り抜く強さを、私はあの日手に入れました。
「いらっしゃいませ。今日はどんなデザインにしましょうか?」
扉を開ける音と共に、私は最高の笑顔でお客様を迎えます。
🔴【第1話から読む】友達なら「タダでいい」?ネイリストの善意を搾取するママ友
あとがき:対価の先に待つ「本当の信頼」
最後は「安物買いの銭失い」となった蘭子と、技術を認められ輝く敦美のコントラストを描きました。仕事と友情を切り分けることは冷酷ではなく、長く良好な関係を築くための「誠実なルール」です。扉を開けるお客様を笑顔で迎える敦美の姿に、自立して働くすべての女性へのエールを込めました。清々しいハッピーエンドです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










