🔴【第1話から読む】DV夫の支配から逃れたい!夫からの搾取の始まり
無事離婚に向けて話が進み始めたところで、義母から連絡が。すると義母から、とんでもない「夫の隠し事」を伝えられます。
夫が離婚のタイミングを選びたかった理由
実家に戻ってから、ようやく私は深い眠りにつくことができました。
数日後、義両親を通じて、さらなる衝撃的な事実が私の元に届きました。龍也さんが私に急に離婚を切り出したのは、単に私のメールレディの件に腹を立てたからではありませんでした。
「龍也には、別の女性がいたそうなの……。キャバクラに勤めている女性で、結婚してすぐあたりからみたい」
義母からの電話でその話を聞いたとき、私は怒りよりも先に、パズルの最後のピースが嵌まったような、妙な納得感を覚えました。
龍也さんには以前から不倫相手がおり、その女性と再婚するために、どうにかして「自分に非がない形」での離婚を画策していたのです。不倫相手にも「妻が不潔な仕事をしているから別れる」と言い訳をしていたのでしょう。
私がDVを訴えていたときは、自分の立場が悪くなるのを恐れて離婚を拒んでいた。
けれど、私がメールレディという「弱点」を露呈した瞬間に、彼はそれを鬼の首を取ったように利用し、私を「悪女」に仕立て上げて追い出そうとした。三千万円の家を要求したのも、到底無理な条件を出すことで私に愛想を尽かさせ、自発的に身を引かせるための、卑劣な駆け引きだったのです。もし手に入っていたとしても、自分の名義にしてしまった後に売りにでも出すつもりだったのでしょう。
彼にとっては、私の尊厳も、私の家族の財産も、すべて自分の新しい生活のための「踏み台」に過ぎませんでした。
男尊女卑に至った呆れる理由
さらに呆れたことに、「嫁は所有物」というあの考え方は、彼の職場の、時代錯誤な考えを持つ先輩に吹き込まれたものだったそうです。
「女は叩いて教育するもんだ」
「所有権を明確にしろ」
という歪んだ男尊女卑の思想を、彼は何の疑いもなく、むしろ誇らしげにさえ思って、自分の妻を傷つける免罪符にしていたのです。
つまり、彼にとっては義実家の教訓などは何も届いていなかったようです。
自分という軸が全くなく、他人の言葉に踊らされて家庭を壊した彼。もはや怒りすら通り越し、ただただ底知れない虚無感と憐れみだけが残りました。不倫相手に対しても、彼はおそらく同じことを繰り返すでしょう。
現在、私は実家で両親の温かいサポートを受けながら、弁護士を通じて離婚の手続きを着実に進めています。
不倫の証拠、DVの録音、そして精神的な苦痛に対する慰謝料。
彼は今さらになって、実家から縁を切られ、職場での立場も危うくなったのか、「美鈴、愛しているんだ。やり直そう。あの時は魔が差しただけなんだ。家なんていらないから戻ってきてくれ」と見え透いた謝罪のメッセージを毎日送ってきます。
けれど、私の心はもう一ミリも揺れ動きません。彼の言葉は、もはや私に届く前に消えてしまうノイズでしかありません。
あの暗い部屋で、震えながらスマホを叩いていた時間は、私にとって「自分の力で生き抜く」ための足掻きでした。
メールレディという仕事そのものが手放しで賞賛されるべきものとは思いませんが、あの時、自分でお金を稼ごうとした小さな勇気が、結果として彼という檻を破壊する鍵となったのだと信じています。自分が自分であるために、戦う覚悟を決めたあの夜の私を、今は褒めてあげたいと思います。
窓の外では、新しい季節の花が芽吹いています。
私はもう、誰かの持ち物でも、誰かの色に染まる必要もありません。 自分の価値は、自分で決める。 自分の足で地面を踏みしめ、自分の力で人生を彩っていく。
一歩、また一歩と歩き出す私の足取りは、以前よりもずっと軽く、力強いものになっています。
私は私の道を進むために、これからの毎日を大切に、凛として生きていこうと思います。失われた一年の時間を取り戻すように、私は新しい自分に出会うための旅を始めました。
あとがき:一歩進むためのきっかけはなんでもいい
夫がああなった原因は、分かったものの呆れ返るような内容でしたね。
どんな仕事でも、自分を動かす素敵な一歩になる。そういう教訓を得られるようなお話でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










