🔴【第1話から読む】いい嫁アピールの裏の顔!「私がやりますから」笑顔で食事を取り分けるその影で...
義母の還暦祝いについての話し合いをもうけた佳奈子たち夫婦と義弟夫婦。結果、義母の大やけどの痕が判明。みんなで話し合い、別の旅館にしようと話は進みます。そんななか、暴走していた彩音の目に涙が浮かびました。
突然泣いた義弟嫁
彩音「ごめんなさい…。私、お義母さんの事情を知らなくて」
突然泣いた彩音に、義弟の雅人があわてて声をかける。
雅人「いや、俺も伝えてなかったからごめん」
徹「そうだよ。それに君の案のおかげで、温泉付き旅館にしようって話もできたんだ」
徹もフォローを入れたが、彩音はただうつむくばかり。もう、夫や義兄嫁を押しのけてまで「いい嫁アピール」する彼女の姿はそこにはなかった。
話はまとまり、旅行はもう少し近場で評判がいい温泉付き客室のある旅館に決まる。プレゼントも数日後に、徹と雅人が選んで決めた。義母の地元、三重県産のアコヤ真珠を使ったすてきなネックレスだ。
当日までの準備期間、彩音さんが出しゃばることはなかった。彼女もだいぶ反省したようだ。でも、なぜあんなにも暴走していたのか…。その事情を、還暦祝いの旅行で知ることになる。
還暦祝い旅行は無事成功
お祝いは大成功で、義母は用意された自分の個室の露天風呂にとてもよろこんだ。夕食は私たち夫婦の個室で、みんなで集まって宴会を開く。そのなかで、義母がこっそりと話しかけてくれた。
義母「佳奈子さん、ありがとう。今回の準備で、彩音さんを説得してくれたそうね」
義母の発言に驚いた。どうやら徹から事情を聞いたらしい。彼女は彩音の暴走にも、ずっと気づいていたようだ。
義母「以前から『いい嫁に見られたい』って気持ちが強かったものね。でもあの子も、ちょっと複雑な事情があるのよ」
佳奈子「事情ですか?」
彼女が語るには、原因は彩音の家庭にあるという。礼儀知らずで、毒親傾向な彩音の両親。結婚する際も義母を見下した発言をし、数々の無礼を働いたそうだ。
義母「彩音さんはそれを恥じて、申し訳なく思ったみたい。私に嫌われないよう一生懸命になったの。でもちょっと、方向性を間違えていたわね」
佳奈子「そうだったんですか…」
「親の失礼な態度」を払拭するために「いい嫁ポイント」を、必死に集めていたのだ。だからこそ過剰にアピールし、同じ立場の私をけん制した。理解はできないが、そういった行動原理があったのだろう。
それに毒親がいたぶん、よけい優しい義母に惹かれたのではなかろうか。彼女が義母に向ける視線にはいつも「憧れ」や「尊敬」の色があった。だからこそ、義母によろこばしくない温泉旅行を企画したのを悔いて涙したのかもしれない。
きちんと見てくれていた義母
彩音は今、離れた席で雅人と穏やかに飲んでいる。彼女を見つめて、義母は私に言った。
義母「佳奈子さんが優しい方でよかった。嫌な思いもしたでしょうに、フォローしてくれて本当にありがとう」
佳奈子「いえ、そんな」
義母は彩音の行動に惑わされず、きちんと私を見てくれていた。それがわかっただけでも、うれしい。
今後彼女となら、また彩音が暴走しそうになっても、きっとうまくコントロールできるだろう。それに反省した彩音となら、また違う交流が今後できるかもしれない。
佳奈子「お義母さん、還暦おめでとうございます」
あらためて彼女に祝いの言葉を贈る。うれしそうに笑う彼女の胸元で、息子たちからのプレゼントの真珠が誇らしげに輝いた。
あとがき:新たな親戚付き合いのスタートへ
彩音の暴走に気づいていた義母。彼女から聞いた義弟嫁のアピール理由は「親の失礼な態度を払拭するため」とわかり、佳奈子も納得することができました。義母が理解を示しているのも心強いですね。今後、佳奈子の心持ちも安定するでしょう。
今回の騒動を経て、嫁同士のもやもやを解消できたようです。また新たな交流のスタートが切れるといいですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










