©mochidosukoi
久々に会うかずおに、さちこは緊張の面持ちで対峙します。かずおは「そのおなか、やっとへっこんだね」と言ったあと、「会いたかったよ」と満面の笑みを浮かべて豹変。
さちこをハグしようとしますが、拒否されてしまいました。
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妊娠中のさちこに「気持ち悪い」「別れたかった」と罵詈雑言を浴びせ、話し合いを拒絶して逃げ回っていたかずお。おなかが元どおりになった途端、妊娠前と同じように接してきました。
散々傷つけられてきたさちこは当然受け入れることはできず、「おかえり」と駆け寄るかずおに思わずビンタを食らわせてしまいました。
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身近だからこそ大切な家族と、生理的嫌悪感との付き合いかた
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「生理的に受け付けない」というデリケートな感情は、誰しも多かれ少なかれ持っているものではないでしょうか。本作の夫・かずおのように、妊娠中のお腹に対してどうしても肯定的な感情を持てないこと自体は、個人の感覚であり、責められない部分もあるのかもしれません。
ですが、その感情を理由に話し合いの場から離れてしまうと、結果としてパートナーを深く傷つけてしまう側面もありますよね。外の社会では理性を保てるのに、なぜ家庭内では感情が先行してしまうのか、深く考えさせられます。
もしかすると心のどこかで、「家族なら何を言っても見捨てられない」という甘えのようなものが、無意識に働いていたのかもしれません。自分の言い分は受け入れてほしいけれど、相手から拒絶されると受け止めきれないという葛藤は、多くの夫婦間でも起こりうるすれ違いのようにも見えます。
価値観や性質が違うからこそ、お互いを尊重するためには、お互いの特性を理解した上で適切な距離感を保つ工夫が必要なのかもしれません。
家族という最も身近な関係だからこそ守るべき最低限のルールとは何か、読者それぞれに様々な気づきを与えてくれる作品です。
神谷もち(@mochidosukoi)さんのブログ『もちログ』
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