戌の日とは
「戌(いぬ)の日」とは、十二支の戌を日にあてはめたもので、12日に一度めぐってくる日のことをいいます。犬は多産かつ安産であることにあやかり戌の日に安産祈願をします。
「戌の日の祝い」とは安定期の妊娠5ヶ月を過ぎた最初の戌の日に安産の祈願をするという古くからの風習です。
- 谷汲山華厳寺「参拝案内」谷汲山華厳寺(http://www.kegonji.or.jp/guide.php?mode=childbirth)
- 会沢産婦人科医院「出産の豆知識」会沢産婦人科医院(http://www.aizawa-lc.jp/mame.html)
- 日枝神社「戌の日」日枝神社(http://www.gokigan.jp/anzan/inunohi.html)
戌の日に腹帯をするのはなぜ?
妊娠5ヶ月目の最初の戌の日に、妊婦さんが腹帯を巻いて安産をお祈りする儀式を「帯祝い」といいます。
腹帯は様々な名称で呼ばれることがありますが、「岩田帯」といい、岩のように丈夫でたくましく育つようにという意味が込められています。
ただ単に「戌の日に腹帯を巻く」のではなく、安産祈願をする日、さらには腹帯と言われている岩田帯にはそんな意味があるんですね。
- くらしき不洗観音寺「帯祝い」くらしき不洗観音寺(http://www.arawazu-kannonji.or.jp/obi.htm)
- 金倉寺「安産祈願」金倉寺(http://www.kagawa-konzouji.or.jp/okaruten/anzan.html)
戌の日の安産祈願ってどうやって受ければいいの?
戌の日に神社やお寺で安産祈願をする場合は、おおよそこのような流れになります。
- 神社やお寺などへ行き、安産祈願の申し込みをする
- 『初穂料』という祈祷代金を納める
- お払いや祈祷を受ける
戌の日だけでなく神社やお寺によっては事前予約が必要な場合もあるので、事前に下調べをしておきましょう。戌の日は人が多くなるのが予想されるので、時間にゆとりをもって行動するほうが良いです。
初穂料は神社・お寺によって指定がある場合もあれば、指定がない場合もあります。指定がなければ5,000~10,000円を目安としましょう。
- 岩淵観音寺「よくある質問」岩淵観音寺(http://www.c-able.ne.jp/~kannonji/main_08.html)
- 千葉厄除け不動尊 妙泉寺「安産成就と戌の日」千葉厄除け不動尊 妙泉寺(http://www.yaku-yoke.com/anzan/anzankigan.html)
戌の日に巻く腹帯の巻き方はどこで習う?
病院によっては戌の日に巻き方の指導をしてくれるところもあります。戌の日ではなくても母親学級で指導していたり予約がいるものもあったりするので、かかりつけの病院に問い合わせてみましょう。
- 菅原産婦人科「妊娠中のスケジュール」菅原産婦人科(http://www.sugawara-hp.jp/program.html)
- 中曽産科婦人科医院「教室案内」中曽産科婦人科医院(http://nakaso-tensi.jp/classroom/)
戌の日に腹帯をした体験談
実際に戌の日に安産祈願をし、腹帯を巻いた!というママたちの体験談をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
体験談①腹巻のようであたたかかった
一人目の時は、記念なので・・・と思って、さらしの腹帯を用意して実際につかってみました。
冬場だったので、さらしの腹帯も暖かくてよかったですよ。 出典: www.happy-mama.com
マタニティ洋品店などでよく売られている簡単な腹帯ではなく、昔からのさらしでの腹帯をしたママさんの体験談です。薄い布ですが何重も巻くことになるので、お腹をあたたかく保つことができるようです。
体験談②安定感があった
戌の日には形式的に腹帯を巻きましたが、その頃はまだ仕事をしており、会社には報告してなかったので目立たないよう普段はガードルで過ごしていました。
会社を辞めてもしばらくは真夏で暑かったのでガードルで過ごし、少し涼しくなってからはできるだけ腹帯を巻くようにしました。ガードルよりも安定感があった気がします。 出典: www.happy-mama.com
ライフスタイルによって、ガードルタイプや腹巻タイプなど動きやすいものと、昔ながらの腹帯とを使い分けるのも一つの方法です。ただし、お腹に圧迫感のないようサイズ選びには注意しましょう。
体験談③妊娠期を実感できた!
安産祈願をしたものの、出産はなかなか難産で大変でしたが、今では良い思い出となっています。腹帯をして、みんなで赤ちゃんの命を守っているんだなと思いました。 出典: www.happy-mama.com
安産祈願の際に腹帯をすることで、改めて赤ちゃんがおなかにいることを実感し、赤ちゃんを守ろう、という気持ちを強められたようですね。
昔からの文化を大切にしてみませんか
いかがでしたか?最近では簡単に装着できるマタニティガードルが普及しているため、わざわざ帯祝いをすることが少なくなってきたようにも思います。 しかし、古くから行われている由緒正しい儀式を行うことで母親になるという自覚がわくこともあるでしょう。
祈祷も「安産祈祷をしてもらった」という事実で出産への不安が少しは解消されるかもしれません。体調が良く、時間があるようでしたらご家族みんなで神社やお寺などで祈祷を受けに行ってみましょう!