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きょうだい別々の保育園になってしまった!別園生活で感じた子育ての社会問題

PIXTA

家族に「大変さをわかってもらえない」苦しさ

日々の送り迎え、各保育園での異なった対応に加え、自分の仕事、家事、家での子供の面倒はほぼ私の仕事でした。その理由は「旦那様の仕事がハードで朝は早く家を出なくてはいけないし、帰りは終電まで」だったから。

ある日話の流れで「たまには家のことも手伝ってほしい」と旦那様にお願いしたことがありました。

ですが、旦那様の返事は信じられないものでした。

「別に俺は家の事やってあげてもいいんだぜ。ただしお前が俺くらい仕事で稼いでくるんだったらの話だけど。」

旦那様は仕事での社会的評価を非常に気にします。そしてきちんとそれに見合った報酬をもらってくる。

だけど私は”自分が出産後に育児だけをこなし社会からかけ離れていくのが嫌だ”というだけの理由で産後に自分で仕事を探し、家事と育児を両立できる程度の仕事内容のパート勤務。

旦那様から見たら”遊び”のようなものだったのかもしれません。だから、保育園のダブル送迎くらい何ともないだろうと軽んじていたのでしょうか。

だけど、私は遊び歩いていた訳ではありません。旦那様が仕事優先で家のことをほとんど手伝わない分、私は保育園の送迎をし、パートもし、家事育児の9割近くは私が引き受けていました。

昔の人なら「男は仕事 女は家庭を守る」が当たり前のことなのかもしれませんが、昔と今で圧倒的に違うのは「周りに協力者がいない」ということではないでしょうか。

”近所の仲の良い人に片方の子の送迎をお願いする”なんていうことはできません。保育園もそれを受け付けてくれません。

実家の両親にも近所の人の手助けも全く受けずに私は一人でやっていました。

日々、保育園のダブル送迎で心の余裕がなくなる位にしんどい中、この旦那様の一言はどうしても許せず、3日間家出をしました。その時に離婚も考えました

できるのならば、きょうだいは一緒の園がいい

保育園 PIXTA

「待機児童にしたくないのであれば、「きょうだい別園でもよい」という選択をしたのは確かに自分です。ですが、そうなったときの親の負担というのは想像以上のものでした。

保育園の送迎に時間を取られる慌ただしさは親子関係どころか夫婦関係のゆとりもなくし、人間不信にもつながりかねないということを実感しました。

可能であるのならきょうだいは同じ園で同じ思い出を共有させたかったです。

私がこれからの行政に期待することは待機児童の解消ばかりに目を奪われず、質の高い保育のできる環境を作っていってほしいということです。

「とりあえず、どこの園でもいいから空いているところに子供を入所させておこう。」

という余りにも流動的で質が低すぎる保育体制の改善を本気で願っています。

心にゆとりがないと家族の関係も歪んだ物になりかねないからです。そのような歪んだ環境の中では子供は健やかに育たないのではないでしょうか。

ただ「きょうだいを別園に通わせている」とか「そのために心の余裕がなくなっている」ということは、今育児を精一杯頑張っている保護者が悪いわけでは一切ありません。

本当は同じ園に通わせたかった、好んで別園になっているわけではない、そうした思いを抱えて子育てしているパパやママが、少しでも気持ちに余裕ができたり笑顔が増えるような、そんな社会になるよう社会全体として育児をバックアップできる体制づくりをしていきたいですね。

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