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幼児期は性に興味津々!子供の「なんで?」や幼児自慰、どう対応する?

幼かった子供の成長は、喜ばしいことである反面、子供が性に関する質問をしてきたり、性器を触っていたりするなどの場面に直面して戸惑ったり、悩むことがあるというお母さん達も多い、この時期。子供から投げかけられた疑問だったり、問題とも思えてしまう行動に、どのように向き合っていけば良いのでしょうか?

©命育

幼児期の性に関する疑問、興味/性器(おちんちん、おまた)、赤ちゃんのこと

好奇心旺盛である幼児は、性別によって性器の形が違うことや、おしっこの仕方が違うことなど、さまざまなところから「性の違い」に気付き、疑問と興味を持ちます。また、お母さんや周りの大人の妊娠や出産などの経験を通して、「命の誕生」に関する疑問や興味を持ちます。

性に関することは、「何となく話しにくい」と感じたり、「パパとママが男性と女性である」ということを感じさせるのは恥ずかしい人もいるでしょう。

でも、パパとママは、子どもにとって、一番身近な、男性と女性。以下を参考に、お父さん、お母さんの言葉で少しずつ、話をしてみてください。

お父さん、お母さんの言葉で伝えたい性・赤ちゃん・男女の違いのこと

  • 愛し合い、命を授かったこと
  • 赤ちゃんはママのお腹の中で大きくなるということ
  • 赤ちゃんはママの体の「腟(ちつ)」から生まれてくるのかということ
  • 女の子は「腟(ちつ)というお母さんになるために必要なものをもっていること

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※普段、性器を「おちんちん」「おまた」などの呼び方を使っている方は、この機会に名称を教えてあげてはいかがでしょうか。

幼児期の性器いじりや幼児自慰、「叱る」のではなく「受けとめて」

子供が性器をいじったり、性行為に似たような行動をしているのを見たときにも、やはり戸惑いや受け入れがたい複雑な気持ちになるという方が多いのではないでしょうか。

幼児期でも性別を問わず、自慰(マスターベーション)をすることは珍しいことではありません。それは第二次性徴期(思春期)以降の性行動とは異なり、「幼児自慰(ようじじい)」と呼ばれます。もちろん大人同士の性行為とも異なります。

性器に触れ、程よい圧迫感や刺激を偶然体験し、心地よさや安心感を得ているのです。また、寂しさや不安な気持ちを落ち着かせるためにする行為であるともいわれています。

「性はいやらしいこと、恥ずかしいこと」というような気持ちから、子供の性に関する行動を叱ったり、いきなり止めさせるようなことはしないでください。

「いやらしいことでも恥ずかしいことでもないけれど、とってもプライベートなことだから、それは人前ではやらないよ。ひとりになれる場所でしようね」と、優しく諭してあげてください。下記のようなことを伝えてあげられるといいでしょう。

  • 人前ではなく一人になれる空間(自宅のトイレやお風呂場、自分の部屋、布団の中など)や時間にすること
  • キレイな手で触れること
  • 強い刺激を与えないこと

また、他に熱中できるものをみつけてあげる/安心感を与えてあげるようにしてください。

お風呂に入りながらおもちゃや歌などで遊んだり、寝る前に一緒に布団の中で本を読んであげたり。忙しくてもできるコミュニケーションを大切にしましょう。

どうしても時間がないときは、ぎゅっと抱きしめて「好き好き」と言ってあげる。それだけでも子供は安心し、落ち着きます。

幼児期からの性教育って、早すぎない?必要なの?

性教育は、妊娠・避妊の知識だけでなく、自分や相手を思いやることや、からだのこと、自分を守るためのプライベートゾーンのことなど多岐にわたります。幼児期から成長に応じた知識を持たせてあげることは、子供の健全で幸せな成長のために、とても大切なことです。

(ユネスコによる国際セクシュアリティガイダンスでは、4・5歳~の性教育が推奨されています)

思春期以降での性交渉による精神的な不安や苦痛、予期せぬ妊娠、性感染症、性犯罪など、未成年でも性のトラブルや犯罪、病気などに巻き込まれるリスクは、誰にでもあります。

自分の身をちゃんと自分で守れるように。相手をちゃんと思いやり、尊重することができるよう成長するために。難しく考えず、お母さん、お父さんの言葉で伝えてあげてください。ときには、絵本などの力を借りて伝えてあげるのも効果的です。

うまく伝わらなくても大丈夫。肩の力を抜いて。ゆっくり、日常の中で会話を積み重ねていきましょう。

助産師なおみ先生の一言アドバイス

幼児期の子供向けに、「プライベートゾーン」をテーマにした絵本は意外とたくさん出ています。話すことに抵抗のあるお父さんお母さんは、ぜひ活用してみましょう。

また、日常生活の中でプライベートゾーンについて話すには、お風呂タイムがオススメ。

リラックスした雰囲気で「家族には見せてもいいけど、それ以外の人にみせちゃいけないところはどーこだ?」のように楽しくお話してみてください。

お風呂はパパママの裸を自然に見せることが出来ますし、「ここは大切な部分だよ」と視覚的に教えることができますよ。

池田 匠美先生

日本赤十字看護大学、助産師課程卒業。成田赤十字病院、育良クリニックを経て、自由が丘 に「Ma+By’s みひかるサロン&助産院」を開業。新生児から幼児までのお子さんや妊婦さん・ママに向けて、赤ちゃんとママが笑顔になれる講座を多数行っている。助産師・看護師・保健師/日本ベビーサイン協会認定講師(生徒数全国NO.1)

イラスト:IGA DESIGN
監修:池田匠美

※この記事は、性教育サイト命育『幼児期は性に興味津々!子供の「なんで?」や幼児自慰、どう対応する?』(https://meiiku.com/howtonavi/child-question/)の転載です

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