世界一子育て支援が充実している国 ノルウエー
日本でも今年から子育て支援の制度が変わって、より様々な支援制度が始まりました。
しかしながら、実際、子育てをしている中で支援制度を身を持って良いなぁと感じる機会はあまりなく、むしろ、「保育園になかなか入れない」「職場復帰は…」という悩みがまだまだ尽きない方が多いように感じます。
世界の中でもとりわけ子育て支援に手厚いのは北欧のノルウエ―。ここでは、そのノルウエ―の子育て支援についてご紹介します。
ノルウェーのここがすごい!
ノルウエ―は、今年の「お母さんにやさしい国ランキング(母親指標:Mother' Index)」の第一位。世界179ヵ国・地域を対象に「母親の健康」や「子どもの福祉」「教育」「収入レベル」「女性の政治的地位」の5つの項目を評価している中での1位ってすごいですよね♪
もともと、ノルウエ―を含む北欧は、昔から福祉や子育てに手厚い支援をしていることで有名です。その中でもノルウエ―は、子育て支援の中でも、育児休業の制度が充実しています♡
育休制度の一つ「父親休暇」
ノルウェーの育児休暇制度を語るうえで外せないのが「父親休暇」です。前述の育児休暇のうち、最低12週は父親に割り当てられ、これを母親が代わりに取得することはできません。つまり、母親の育児休暇は実質45週か35週以下になるということです。
休暇は父親、母親ともに、一度にまとめて取得する必要はなく、子どもが3歳になるまでの間なら、好きな時に好きな割合で、分散することができます。 出典: www.sodatsu.com
復職後のケアも整っています
復職した後も、子どもがいると突然の発熱やケガなどで仕事を休まざるを得ないことがよくあります。ノルウェーでは、12歳以下の子どもを持つ労働者は、年間10日間の「子ども疾病休暇」が認められています。
給与は100%支払われ、子どもが3人以上いる場合には15日に拡大されます。入院などで長期にわたる欠勤となった場合にも、長期有給休暇に切り替えられる仕組みがあります。 出典: www.sodatsu.com
ここまで見ただけでも、すごいなとため息交じりに思ってしまうのは私だけではないと思います。
ひとり親世帯への制度も充実
ノルウエ―では、離婚率も実は高く、一時、1980年代にはノルウェー家庭の約20%が一人親家庭になり、そのうち90%が母子家庭であったため、一人親家庭の政策にも乗り出しています。
保育園の充実
多様化する保育ニーズに対応するため、ノルウエ―では様々なタイプの保育施設があります。
日本のような認可保育所が5776カ所(2001年)、両親が保育に参加できる「オープン・デイケアセンター」と呼ばれる開放型の保育所が5826カ所(2001年)、保育士資格を持つ人が責任者となって個人家庭で行う「家庭託児所」などがあります。
そのため、「仕事をしたくても子供を預ける場所が無い」という状況はあまりないようです。
子育てしやすい環境と制度を!
いかがでしたか?確かに日本でも子育て支援の制度や環境整備はされてきていますが、「浸透」というところまでは来ていないように感じます。
制度などは「有る」だけでは意味が無くて、それが利用できて、あるいは、活用されて初めて意味がある事(もの)なのだと思います。
今まで以上に充実した子育てしやすい環境・制度を多くのママやパパが、より気軽に、気兼ねなく利用できるようになったらいいなと思います♡