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深刻な保育士不足。その原因は給与?拘束時間?それとも…元保育士が考えました

保育士 PIXTA

保育士不足を減らすために提案されているのが、『准保育士制度の導入』です。

准保育士とは、育児経験のある主婦が3か月間の講習を受けて保育現場で働くというものです。確かに人手は補えますが、保育士としての濃密で専門的な知識を学びという点に関してはかなり不安が伴います。

現役保育士も、保育士の賃金が下がるのではないかと准保育士には賛成できないという意見が出ているようです。

私の考え

考える PIXTA

私はこの『准保育士制度』には反対です。

私も保育現場に出ていたのですが、保育と育児は全く持って異なります。確かに子育て経験は何よりの武器です。ですが育児をする感覚で保育現場に入られると、いざとなったときに意見の食い違いが生まれかねないのです。

例えば子供同士のけんかの場面。双方の意見を聞いて、両方の子供が納得するまで話し合うよう二人が話し合える環境を提供して、子供同士でできるだけ解決できるようなアシストを行うのが保育士です。

これは育児では経験できない、保育という専門職のできる業だと思います。

しかしこれを3か月の講習を受けたばかりの主婦に求めるのは不可能ではないでしょうか?子供が本当に納得できるよ追うな話し合いを進められるのでしょうか?

「今回は我慢しようか」と、どちらかの子に折れるような声掛けをしてして、子供の心にしこりを残してしまわないでしょうか?育児ならば「我慢しなさい!」で終わらすことができることでも、保育現場では通用しません。

ただの人数稼ぎで保育現場に人を入れるのは、私は賛成はできないです。

保育士が減らないためには…

保育士 PIXTA

保育士は子供の成長と発達を直で感じられる、素晴らしい仕事です。しかし上記の通り過酷な賃金であり、離職率も高めです。

私が思うに、男性並みの家族を養っていけるくらいの給与があれば少しは変わるのではないかと思います。

拘束時間が長時間にわたり、しかも子供の命を預かって一人一人の可能性を伸ばし育む大切な仕事なのに、離職を選択しなければならないなんておかしいと思います。

あともう少し男性の保育士が増えると、男性と女性のそれぞれの良さが保育に生かせるのではないでしょうか。

日本はもっと育児しやすい国にならなければというならば、保育に携わる人間が率先してその仕事に就きたくなり、尚且つ離職率が下がるような政策を打ち立ててくれなければ保育士不足解消は難しいのではないかと私は思っています。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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