女性初!新東京都知事の小池百合子さんってどんな人?期待できる施策とは?
小池百合子さんは「百合子グリーン」と称して選挙活動でも緑をイメージカラーとして活動していらっしゃいました。当選結果は見事圧勝!同じ女性としても長くそして女性社会の強化を目指して活躍していただきたいですよね。
「保育園落ちた日本死ね」というブログからも分かるように、東京は待機児童問題、女性・育児問題に関してはかなり深刻な状況です。現に、出生率は日本最低を記録しており、子供を産み育てにくい状況であることがわかります。
子供を産み育てにくいこの状況に置かれたお母さんたちの悲鳴はどのくらい都政に届いているのでしょうか?そして、何より小池さんはどのように考えていて、私たちはどこまで期待しても良いのでしょうか。
小池百合子さんってどんな人?
- 1952年7月15日生まれ(64歳)
- 兵庫県芦屋市出身
小池さんは元ニュースキャスターで、さまざまな政党に所属経験を経て、現在20代目の東京都知事に当選しました。
ご家族は、21歳の頃にエジプト留学した際知り合った日本人留学生と結婚しましたが、その後直ぐに離婚しているそうです。その時に子供はなく、現時点も未婚のようです。
「クースビズ」生みの親だった!
夏になると「クールビズ」という言葉が持てはやされるようになりました。ネクタイを外したサラリーマンやポロシャツを着て出勤する会社員など見かけると思いますが、あの「クールビズ」実は小池さんが発案したものだったのです。ちょっと驚きですね。
このように、世に革命を浸透させる力の持ち主であり、今後の施策でもどこの都道府県より先駆けて改革を起こす可能性も十分あるとも考えられますね。是非とも期待したいところであります。
女性・育児支援に対してどう取り組んでくれるの?
小池さんは、以下のような東京大改革宣言を掲げています。
(1)女性が健やかに希望を持って、生き、学び、働き、愛し、子供を産み、育む社会を実現する。
(2)「待機児童ゼロ」を目標に保育所の受け入れ年齢、広さ制限などの規制を見直す。保育ママ・保育オバ・子供食堂などを活用して地域の育児支援態勢を促進する。
(3)あらゆる都内遊休空間を利用し、保育施設、介護施設不足を解消。同時に、待遇改善等により保育人材、介護人材を確保する。 出典: www.yuriko.or.jp
果たしてうまくいくのでしょうか。母親からの視点でこれらについて分析してみたいと思います。
(1)女性が健やかに希望を持って、生き、学び、働き、愛し、子供を産み、育む社会を実現する。
この通りになればどれだけ生活が豊かになることでしょう。そして、女性ならではの小池さんの意見の特殊性をとても感じて共感できる内容です。
しかし、その内容がとても抽象的すぎて具体策が知りたいものです。抽象的だからこそこれを実現するには至難の業が必要ですし短期間で実現するものではないことが分かります。長い目で見て取り組んでいただきたいものですね。
(2)「待機児童ゼロ」を目標に保育所の受け入れ年齢、広さ制限などの規制を見直す。保育ママ・保育オバ・子供食堂などを活用して地域の育児支援態勢を促進する。
「待機児童ゼロ」を目指し取り組まれることは本当に喜ばしいことですが、預ける側としてはこれまで担保されてきた保育の質を保ったままそれが可能なのかという点も気になりますよね。保育所に対する規制緩和は保育の質を低下させることにつながるのではないかという懸念の声も出ています。
保育所増加や受け入れ人数の増加も大切ですが、それだとその質自体が落ちてしまい、新たな問題を起こしかねません。本当に必要な家庭のお子さんへ必要分の対応できるような施策も必要だということでしょう。
地域の育児支援態勢の具体的内容も気になるところですね。
(3)あらゆる都内遊休空間を利用し、保育施設、介護施設不足を解消。同時に、待遇改善等により保育人材、介護人材を確保する。
先日、公園が保育所に変わるという事態に近隣住民が反対しているという内容のニュースが流れていました。保育所を増やしてほしいと願う人ばかりではないということも理解しておかなければならないのでしょう。この線引きが難しいところですが、小池さんはどう判断されるのでしょうか。
また、保育士さんのお給料を上げたところで保育士数が増えるかということも考えところですよね。これが保育士さんの質を下げることにならないか…ということも考えていかなければなりません。
「給料が安い」だけではない!保育士不足の原因って?
近日ニュースで取り上げられている保育士の低賃金。しかし、その原因は「給料が安い」だけではなさそうです。「給料の引き上げ」ひとつで解決できるような問題でもなさそうですね。しっかりと多方面からの施策が必要で、何より子供たちがのびのびと育つ環境を築くことを一番に考えて取り組んでいただきたいものです。
万が一にも子供に何かあったときの重圧というのは非常に大きい職業といえるでえしょう。特に最近はモンスターペアレント化する保護者も多く、保育士の資格を取得しても脱落してしまう人も増えています。保護者と良好な関係を築くことが求められます。
出典: www.hyohyo.com
モンスターペアレントへの対応は本当に息の詰まる思いなのでしょう。親は我が子1人だけれど、保育士にとっては何十人かのうちの1人。その考えを許さない親が増えてきているようですね。保育士不足にはこういった重責が重なり続けていけないと断念してしまう保育士さんも多いのではないでしょうか。
また、保育士になる手前でその夢を諦めてしまう学生も多いのではないでしょうか。
さまざまな年代の人が働いているから、ということもあるかもしれませんし、元気過ぎる子供たちの相手をすることでストレスが溜まってしまい、大人同士の関係がギクシャクしてしまうということもあるかもしれません。いずれにせよ、保育園の退職理由の上位に「人間関係の悪さ」があるというのは、事実のようです
出典: why-leave-the-nursery.com
「保育士同士の人間関係」も原因のひとつという記事です。男性保育士も年々増えてきているようですが、その割合はまだまだ低いのが現状です。女性社会では何かと人間関係での問題も起こりやすいものですよね。
保育士の質が低下すれば、その人間関係も悪化すると予測されますので、これは慎重に進めていかなければならない課題ですね。保育士同士の関係が悪化すれば必ず子供たちにも影響がでてきますから。
「女性の観点から…」女性知事だから期待できることがある!?
子育てなのか、仕事なのか、思い悩んで、どっちかを選ばなければならない。そんなことをやっているのはこの日本だけですよ。そして、子どもさんを預けるところがなかなかなくて、日本死ねなんて言葉が言われております。そんな育児に関する課題、私は女性の観点から、ぜひ働く女性も子育てをしっかりやりたい女性も、そして子育てをがんばりたい保育士さんも、みんなが納得し、安心できるようなそんな東京にしていきたいと思っております。 出典: politas.jp
これは都知事選での街頭演説で言われていた一部です。皆様の思いと通じるところはありますか?私はこの通りだと思いますが、実際これをすべて解消するのは非常に困難だと思っております。
なかなか進まない課題が女性・育児だけでしたら容易かもしれませんが、現在の東京、そして日本はその他にも介護・福祉・環境・資源などなど様々な課題を抱えています。
優先順位からすると、女性・育児問題はトップに掲げられるのは少し難しいのが現状だと思います。是非とも、どの施策よりも先だって実行に移してほしいものですね。
一人で悩まないで!女性・育児問題解決を目指そう!
4年後の東京オリンピックに向けて東京都だけでなく日本全体が様々な施策を盛り込んでくることでしょう。その中でも女性・育児問題に関して私たちができることは、子供をもつ女性や働く女性がその立場を主張することではないでしょうか。
東京で初の女性知事が誕生したのは、こうした女性たちの強い思いが世相に反映された結果なのではないかと思わずにはいられません。
小池さんの掲げている女性や子供のための施策は、決してまだ具体的なものではありません。しかし、この施策がどれも着実に実行に移されるのであれば、ママ達も都政に希望の光を見いだせるかもしれません。
今回の都知事選をきっかけに政治について関心を持った読者の方もいるのではないでしょうか。
「保育園落ちた日本死ね」と記載されたブログでも政党の目に留まればそれはチャンスです。この方法が正しいかどうかはわかりませんが、一人で抱えこまず必ず解決する手立てはあるということを私たちも頭に入れておく必要があると思っています。
どんな些細なことでも声をあげてみること、真剣に考えて行動を起こすことで未来が変わる可能性は十分にあります。ママ達一人ひとりが政治に興味関心を持って、子供達に託すべき未来を少しでも良いものに変えていきたいですね。