名前は子供が一生使う大切なプレゼント
子供の名前は、両親が子供に贈る最初のプレゼントです。子供が生まれたときの感動を表したり、将来大きくなったときのことを想像し「こんな人生を歩んでほしい」というような思いを込めたりして名前を付けるのも素敵ですね。
しかし、「名前」は子供が一生使う大切なもの。簡単には決められませんよね。どのような漢字を使うか、読み方はどうするかなど悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。そこで、男の子に付ける漢字一文字の名前をご紹介します。赤ちゃんの名前について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
漢字一文字のかっこいい男の子の名前
男の子はシンプルな漢字一文字の名前が人気です。人気の名前、男らしい名前、古風な名前、自然をイメージさせる雄大な名前をご紹介していきます。男の子の名前を考えている方、これから考えようと思っている方は参考にしてみてくださいね。
1.男の子に人気の漢字一文字の名前
妊娠・出産・子育てアプリの「ママリ」に寄せられた男の子の名付けエピソードでは、漢字一文字の名前がたくさん挙がっていましたよ。まずは、人気だった5つの名前をご紹介します。
よい仲間に恵まれる温かい人間に「湊(みなと)」
「湊」は最近人気がある男の子の名前です。「多くのものが一ヶ所に集まる」「水が集まる場所」「船着き場」という意味があります。水や船が集まるところから、活気のあふれる社交的な雰囲気・グローバルな雰囲気を連想することができます。
そこから「よい仲間や友達がたくさんできる、温かい人間になりますように」「人々の真ん中に立ち、世界で活躍するリーダーシップをとれるような人間になりますように」という願いを込めることができます。
素晴らしい出会いに恵まれるよう、思いをこめて「湊」という名前を贈ってみてはいかがでしょうか。
破水したことで、痛みというよりは
水っぽいイメージがバッと浮かんできて、考えていた候補の中から決めました。
由来としては、湊は人が集まる場所、
社交的で魅力溢れる人に育って欲しいという願いを込めました。
湊という字は水をイメージしたという方が多いようです。社交的で友達がたくさんできるようになどの願いが込められていますね。
苦しくても諦めない生命力のある子供に「蓮(れん)」
2000年以降大人気の「蓮」という名前。一文字の名前を付けたいというときに候補に挙がることが多い漢字です。
「蓮」は本来「ハス」と読み、池・沼地で育つスイレン科の多年草です。水の底に根を張り長い茎を伸ばし、水面に巨大な葉が広がり、夏の時期に白・ピンク・黄色などのカラフルな花が咲きます。蓮の花言葉は「清らかな心」「神聖」です。
沼地で泥にまみれていても美しい花を咲かせる蓮の花から、「苦しくても諦めず、力強い生命力のある子になりますように」「清い心を持ちながらも、困難に打ち勝てる子供になるように」と願いを込めることができます。
弟は、沼にも大きい花を咲かせる蓮の花に因んで困難に打ち勝てる強い子、清らかな心を持つ子になってほしいという意味を込めました^ ^
名前は親からの最初のプレゼントと言いますし、気に入ってもらえると嬉しいです(^^)
蓮は美しい花の名前ですが、強い心を持ってたくましく育ってくれそうな気がしますね。さまざまな思いを込めて付けた名前を気に入ってくれると両親としてはうれしいでしょう。
たくましくまっすぐ育ちますように「陸(りく)」
男の子の名付けで人気度が高い「りく」という名前。さまざまな漢字がありますが、「陸」という字をご紹介します。陸は水面よりも高く続く「大地」や「大陸」を意味する漢字です。
「陸」という漢字には、力強くてたくましい雄大なイメージがあります。「家族や友人を支えられる男の子に育ちますように」「地に足をつけ、たくましくまっすぐに育ちますように」という意味を込めることができます。
名前に「子供が人生を力強く生きていけるように」という願いを込めたい方は、「陸」という名を候補に入れてみてはいかがでしょうか?
自由にのびのびと生きていけますように「翔(しょう、かける)」
「空を高く飛ぶ」「あちこち飛び回る」という意味がある「翔」という漢字は、男の子の名付けで人気です。
漢字の意味から、「自由にのびのびと生きていけますように」「高い目標にチャレンジし、そのために努力できる人間に」という願いを込めることができます。字も響きもかっこいい「翔」という名前は、男の子にぴったりです。
2018年11月生まれ男の子
『翔(しょう)』
お兄ちゃんと同じく、旦那さんは珍しい名前がいい!と言って色々考えてくれたのですが、私がいいと思うのがなく。2人で話してお兄ちゃんと似た名前にしたいとなり「しょう」になりました!漢字は画数が良く、2文字の予定で役所に出しに行くと何とその漢字が人名には使えないと…😅
なので最終候補の1つ「翔」に決まりました!
2人とも意味よりも響きとイメージを優先してつけました😁
名付けは読んだときの響きのよさやイメージをポイントにしている方もいるようです。同性の兄弟がいる場合は、関連性のある名前にするのもよいですね。
大きな樹のようにすくすくと成長してほしい「樹(いつき、たつき)」
男の子の名付けで人気がある「樹」という名前。その字の通り「樹木」「木そのもの」の意味を表しています。さらに、樹には植える、立てるという意味合いもあります。
そのような点から「大きな樹のようにすくすくと成長してほしい」「まっすぐ筋を通し、自分の目標を達成できるよう努力のできる人間に」といった願いを込めることができます。
うちも旦那が漢字一文字の名前なので、旦那が漢字一文字にしたい‼️とのことで。
苗字とのバランスで画数の少ない漢字とは合わず、樹にしました‼️
漢字は同じの読み方違いで、たつき君とも悩みましたが、顔見て、いつき君にしました。
男の子の名付けで「樹」を候補に挙げる方は多いようです。漢字一文字の名前の中でも人気度が高い名前ではないでしょうか。
2.古風な漢字一文字の名前
最近は、男の子に少し古風な名前を付ける方も増えています。古臭さはない、男の子らしくて素敵な意味をもつ漢字一文字の名前をご紹介します。
人から護(まも)られ、人を護(まも)る存在に「護(まもる)」
「まもる」という名前をつけたいときには、「守」「衛」といった漢字もありますが、今回は「護」という名前をご紹介します。
「護」には、「まもる」「中のものが傷つかないよう外からとりまく」「かばう」「おまもりふだ」といった意味があります。字の意味も分かりやすく読みやすい、シンプルで素敵な名前です。
「周囲の人から護られ、また大事な人を護ることのできる人間になりますように」という願いを込めることができます。
最後まで護しか思い付かなくて,,,
それにうちも顔も護!って感じじゃなくてちょっと女の子っぽい顔してます笑
でも名前呼ぶ度こどもを「まもる」って気持ちを思い出せて良いですよ😆
もし3人目が男の子ならぜひ!✨
古風なイメージの「護」という名前ですが、漢字の持つ意味合いからも人気のようですね。時代を問わず候補に挙がる男らしいイメージの名前です。
1つのことに真剣に打ち込むことのできる人間に「匠(たくみ)」
昔から人気の「たくみ」という名前は、「工」「巧」といった漢字もありますが、今回は「匠」をご紹介します。
「匠」には「職人」「先生」「制作」「考案・工夫する」、学問・芸術に優れている人という意味があります。「個性的で創造的な人間になりますように」「努力を惜しまず一つのことに真剣に打ち込むことのできる人間に」という願いを込めることができますよ。
慈しみの気持ちを持てる人間に「仁(じん、ひとし)」
「仁」は男の子の名前に昔からよく使われます。「仁義を通す」といった言葉や、皇族の悠仁親王を連想した方もいると思いますが、「仁」は「慈しむ」「思いやり」といった意味があります。また儒教では、徳の高い人という意味合いもあります。
「慈しみの気持ちを持てる人間に」「人の心がわかる、内面から優しい人間に育ちますように」など、周りから愛し愛される子供になってほしいという願いを込めることができます。
創造力豊かな人間に「創(はじめ)」
「はじめ」という男の子の名前には「一」「元」「始」「肇」等の漢字がありますが、「創」という漢字はいかがでしょうか。
昔は「絆創膏(ばんそうこう)」の字から「傷」の意味があるとされていましたが、最近では「つくる」という意味で使われることもあり、「創意工夫」「創作」「創造」といったよい意味での熟語に使われています。
想像力・創造力豊か、そして独創的・個性的な様子が連想されます。「創造力豊かな人間になれますように」「自分自身で未来を切り開くことができる子供に」といった願いを込めることができます。
また「はじめ」という読みの響きは、「物事のはじまり」という意味もあることから、子供の人生のスタートをお祝いする意味も込めて贈ることができる、素敵な名前です。
困っている人を助けられる人間に「佑(たすく、ゆう)」
「助ける」「神様からの助け」という意味を持つ「佑」という漢字。
「困っている人を助けてあげられる人間に育ってほしい」「神様にも愛されるような、愛のあふれる人間になってほしい」といった思いを込めることができます。
サッカー日本代表の本田圭佑選手や長友佑都選手の名前にも含まれる漢字。この漢字を使った名前から、「世界で活躍できる人間になってほしい」という親の願いを込めることもできますね。
3.男らしいイメージをもつ漢字一文字の名前
生まれてくる子供が男の子だった場合、やはり自分の子には男らしく強く育ってほしい!と思う方もいるでしょう。そのような方におすすめの、男らしい印象の漢字一文字の名前をご紹介します。
健康にすくすくと成長してほしい「健(たける、けん)」
「健」という漢字は「体が丈夫」「体が強い」という意味を持っていて、ポジティブで元気なイメージがあるため、男の子の名前によく使われることがあります。
「健」という名前は「健康な体ですくすくと成長してほしい」「病気知らずの人生を過ごしてほしい」といった思いをストレートに込めることができます。
「健」という名前で有名なのは、俳優の佐藤健さんやV6の三宅健さんですね。読みは「たける」も「けん」も響きは男の子らしく、元気で健やかな男の子に育ってくれそうな印象です。健やかな成長を祈って、ご自身の子供にこの名前を贈ってみてはいかがでしょうか。
周りを明るく照らすような人間に「昴(すばる)」
響きや字面が素敵で人気のある名前「昴」。「昴」は星座のおうし座の中にある「プレアデス星団」という星の集合体のことを指します。
夜空に光り輝く星の様子や宇宙・無限のイメージから、「光り輝く人生を送ってほしい」「周りを明るく照らす希望のような子になってほしい」といった願いを込めることができます。星の輝く夜に生まれた生まれた子供に願いをこめて、この名前を贈るのもいいですね。
強く勇ましい人間に「尊(たける)」
「尊」という字は「敬う」「重んじる」という意味があり、「尊重」「尊大」といった熟語にも使われています。「尊」の字は神様の総称を意味することもあるため、上品で厳かな雰囲気のある漢字です。
「自分を尊重し、周りの方も尊重できる人間になりますように」や、「何事にも強く勇ましく立ち向かっていける人になりますように」と願いを込めることができます。
向上心を持ち、困難に打ち勝つ人間に「龍(りゅう)」
「龍」は空想上の動物「リュウ」を表した字です。「龍」は旧字体で「竜」という字よりも先に作られた漢字です。
「龍」という字には「活発」「元気」「向上心がある」といったイメージがあり、「元気いっぱいな男の子になってほしい」「向上心を持ち、困難に打ち勝つことのできる人間になってほしい」と願いを込めることができます。心も体も強い男の子に育ってくれそうな、男らしい名前です。
賢く生きていってほしい「理(おさむ)」
「理」は「おさめる」「整える」という意味があります。「理解」「真理」「道理」などの熟語に使われる「理」には賢そうな印象と情に厚いという二つのイメージがあります。
「道理を重んじ、約束が守れる子になってほしい」「人の気持ちが理解できる人間になってほしい」という思いを込めることができます。
この名前で有名なのは俳優の向井理さん。その名の通り、知的で男らしい印象がありますね。クールさと熱さを併せ持つこの名前を候補に入れてみてくださいね。
4.自然をイメージさせる漢字一文字の名前
子供に自然に関連した名前をつけたいと思う方もいるでしょう。大自然の雄大さをイメージさせるような漢字一文字の名前をご紹介します。
元気でたくましく何事にも立ち向かえる子に「隼(しゅん、じゅん、はやと)」
「隼」は「ハヤブサ」という鳥の名前です。ハヤブサは鋭いくちばしと爪が特徴で、とても速く飛ぶことができます。そのイメージから「運動が得意で、スポーツ競技で活躍できますように」「元気でたくましい、何事にも立ち向かえる子になりますように」といった願いを込められます。
勇猛果敢(ゆうもうかかん)で雄大なイメージの「隼」という字には読み方がたくさんあります。名字と合わせてしっくりくる読み方を選んでみてください。
心身共に大きな人間に成長しますように「岳(がく)」
「岳」は標高の高い山を意味します。力強さを感じられるこの漢字は山好きの方であれば子供の名付けに、と考える一文字ではないでしょうか。
雄大なイメージから「将来スケールの大きな男性になれますように」「広い心や高い目標を持ち、夢を叶えることができますように」といった願いをこめてこの名を贈ることができます。また岩壁の力強さからは「心身共に大きく成長しますように」という思いを込めるのもいいですね。
太陽のように明るく元気な子に「陽(あき、あきら、よう、はる)」
太陽やひなたという意味をもつ「陽」という字。近年人気の漢字で、この漢字を使った名前は男の子にも女の子にも非常に人気です。
明るく優しいといったポジティブなイメージを持ち、物事への積極性や動的な面を表しています。「太陽のように周囲を照らす、明るく元気な子になりますように」「実りある充実した人生を送ることができますように」といった願いをこめて、名前を付けることができます。
男の子の4兄弟の名前をすべて漢字一文字でそろえたという方がいました。家族間でも呼びやすい、覚えやすい名前がよいですね。
自分の人生を自分らしく航海していけますように「航(わたる)」
「わたる」という名前には「渉」「渡」「亘」といった漢字を使うことができますが、今回は海をイメージする「航」という名前をご紹介します。
「航」の字には「船」、そして「船で水を渡る」という意味があります。名前ランキングでは「航」の後に一文字を合わせた名前が人気でよく使用される漢字ですが、あえて「航」という漢字一文字で名付けることにより、よりストレートに思いを表すことができます。
「航海」「航空」「渡航」といった熟語から、海・空・太陽といった雄大な自然がイメージされます。「大海原(人生)を自分らしく航海していけますように」「海や空のように、心がおおらかな人になりますように」といった願いを込めることができます。
癒やしを与え、包容力のある人間に「薫(かおる)」
「薫」は香草・ハーブを意味する漢字であり、「よいにおいがする」「感化する」「善に導く」といった意味も持つ漢字です。よい雰囲気を醸し出す印象から、穏やかなイメージのある漢字です。
「薫」の漢字のイメージから「癒やしを与え、包容力のある人間になりますように」「周囲に影響を与えるような優しくもたくましい人間に」といった願いを込めることができます。
女の子の名前ではないのかと思われるかもしれませんが、男の子の名付けでも使用されている漢字ですよ。
漢字一文字に願いをこめて…
漢字一文字の男の子の名前を挙げましたが、ピンとくる名前は見つかりましたか?
男の子の名前には「男らしい方がいいかな?」「かっこよいイメージがいいかな?」「優しい子に育ってほしいし…」と人によって求めるものがさまざまです。全てを兼ね備えた名前があれば一番よいのですが、迷いに迷っている方は、まず子供にどのような人間になって欲しいかをイメージして決めるのがよいかもしれませんね。
こちらに挙げた以外にも漢字一文字の素敵な名前はたくさんあります。生まれてくる子供に愛情をこめてプレゼントしてあげてくださいね。
- ベネッセコーポレーション(編)「たまひよ赤ちゃんのしあわせ名前事典2017~2018年版」P327~422(ベネッセコーポレーション,2016年)