©ママリ
「かなた」という名前は男の子っぽい?
「かなた」と読む名前は男の子の名付けに人気のある名前なので、男の子の名前というイメージを持つパパママもいるかもしれません。名前の漢字には「奏」という漢字が使われることもあり、「爽やか」「末広がりで縁起が良い」というイメージもあるようです。
明治安田生命の調べによると、「かなた」は2019年度人気の読み方ランキングで17位にランクイン。2020年の調査でも26位に入っており、ここ数年は人気が高いようです。
それでは、女の子で「かなた」と読む名前をつけるのはどのような印象なのでしょうか?男の子の名前としてつけられることが多い「かなた」ですが、漢字の選び方によっては「漢字の見た目」の印象も女の子をイメージできるため女の子の名前としても使えます。
- 明治安田生命「名前ランキング2019 - 読み方ベスト50 - 男の子」(https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking-2019/read_best50/boy.html,2022年6月21日最終閲覧)
- 明治安田生命「名前ランキング2020 - 読み方ベスト50 - 男の子」(https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/read_best50/boy.html,2022年6月21日最終閲覧)
- 明治安田生命「名前ランキング2021 - 読み方ベスト50 - 男の子」(https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/read_best50/boy.html,2022年6月21日最終閲覧)
「かなた」と読む名前に使える漢字
それでは「かなた」と読む名前を付けるには、どのような漢字が使われるのでしょうか?女の子の名前として「かなた」と名付けてもおかしくないように、漢字により名前のイメージは大きく変わりますよね。
「かなた」と読む名前には意外なほど多くの漢字を当てはめることができるので、この項目を参考にしながら、イメージにピッタリの漢字を考えてみてくださいね。
奏
もし漢字1文字で「かなた」と読む名前を付けるなら、シンプルに「奏」と書くのがおすすめ。
漢字1文字であることから「音楽を奏でる」という本来の意味が強調されるので、パパママともに音楽が好きであったり、音楽に関連する名前を付けたいと思われたりしたときにぴったりでしょう。
奏多
「奏」に「多」を組み合わせて「かなた」と読む名前です。芸能人の本郷奏多さんもこの漢字を使う名前なので、「かなた」と読む名前の中でも馴染み深い漢字使いでしょう。
著名人の名前で使われるとスマホの変換でも「かなた」を「奏多」と一度で変換できる場合もあるので、「当て字かもしれない」と不安に思われているパパママにこちらの「奏多」はおすすめの漢字です。
協太
「協」を「かな」と読む「かなた」という名前はあまり見られないので、「他の子どもとかぶらない名前にしたい」と思われているパパママにおすすめです。この二つの漢字の組み合わせは、男の子らしい力強さを感じさせます。
「協」は「協力」「協調」など人と一緒に何かをしていくことや、社交性をイメージさせる漢字。男の子名によく使われる「太」は力強くどっしりとした安定感や、充実している様子をイメージさせますよね。
「周りの人と協力しあって多くのものを手に入れられるように」「社交性が高く落ち着きのある人になってほしい」などの意味を込められてはいかがでしょうか。
哉多
「哉」も男の子名に人気の漢字ですね。名前に使われるときは「や」と読むことが少なくないですが、「かな」もれっきとした「哉」の正確な読みです。読み方が難しい名前や、当て字のような名前にしたくないという方でも使いやすい漢字でしょう。
「哉」は感動を表す漢字なので、強い意味合いはありません。しかしその分、一緒に組み合わせる漢字の意味を強調しやすいのが特徴。
「多」は「多くの」「たくさんある」という意味ですから、「多くのものを得られる充実した人生を送ってほしい」「たくさんの能力を持つ人になってほしい」などの願いを込められるでしょう。
佳那太
3文字名で「かなた」と読ませるなら、スマートな印象の「佳那太」を候補に入れてみてください。「佳」には「良いこと」「美しい様子」という二つの意味があります。
「美しい」の意味があるため女の子名でよく使われますが、最後に「太」という男の子らしい漢字がすえられるので女の子名の印象はありませんよね。
「かなた」という名前は人気ですが、一般的に広まっているというほど聞き慣れているわけでもない名前。しかし「佳那太」であれば漢字の読みから、ストレートに「かなた」と読んでもらえやすいでしょう。
「美しさと力強さの両方を兼ね備えた人になってほしい」との意味を込められる名前です。
夏七汰
エネルギーにあふれ明るく爽やかな印象を持つ「夏」という漢字を使い、「か」と読む「かなた」も人気です。
漢字の組み合わせはさまざまに考えられますが、「七」は「虹」や「ラッキーセブン」などから「幸運」が連想されるため、「な」が含まれる名前でよく使われます。
女の子でも使えそうな組み合わせですが、最後を「汰」にすることで男の子らしさを表現。「明るく前向きな人に育ち、多くの幸運をつかんでほしい」という願いを込めた名前となります。
夏生まれの男の子につける、季節を感じさせる名前としてもピッタリですね。
その他、「かなた」と読む名前
「かなた」と読む名前は「奏」という漢字だけを使うわけではありません。「叶」という字との組み合わせ方も複数ありますね。込めたい願いや、字画などと合わせて検討してみるとよいかもしれません。
香奈多
女の子に「かなた」という名前をつけるなら、「香奈多」など女の子の名によく使われる漢字を使うのがおすすめ。
「香」には「良い香り」の意味がありますが、「独特の良い感じであること」という意味もあります。「多」は「数や量が多いこと」を意味していて、充実していることをイメージさせる漢字。漢字の意味も雰囲気も、女の子の名前としてピッタリではないでしょうか。
叶向
「かなた」と読む名前では「奏」という漢字が使われがちですが、「叶」を「かな」と読むのも人気。
さらに「日向」で「なた」と読める「向」を組み合わせれば、「叶」が「かな」ではなく「か」読みになるのでひとひねり効いた「かなた」という名前になりますね。
「叶」は「夢が叶う」との意味を持っているので、「かなた」という名前の漢字として人気なのも頷けますね。「向」を「なた」と読むと「日向」をイメージさせる温かさが感じられますが、「向」には「向かっていく」「励む」などのポジティブな意味もあります。
この二つの漢字を組み合わせれば、「努力によって夢が叶えられるように」という素晴らしい意味になりますね。
彼方
「かなた」という名前では、イメージから漢字を与えられることもあります。「彼方」は「かなた」と読みますが熟語読みなので、漢字一つに対して一つの読みで組み合わせられる漢字名とは印象が変わりますね。
「少し変わった読ませ方の名前が良い」というパパママなら候補になる漢字ではないでしょうか。
「彼方」の熟語としての意味は、「ここから遠く離れたところ」です。ここから転じて「世界に羽ばたく人になるように」「どこまでも高みを目指して努力する人になるように」などの意味が考えられます。
- 藤堂明保 他「漢字源 改訂第五版」1977(学研,2010)
- 石飛博光 他「新版 常用漢字五体字集」368(NHK出版,2012)
- 三省堂「国語辞典第七版」(https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dict/ssd13926,2022年6月21日最終閲覧)
「かなた」という名前に関する先輩ママの声
男の子の名付けで人気があるだけに男の子の名前の印象がある「かなた」。先輩ママたちは「かなた」と読む名前にどのような印象を抱いているのでしょうか?ママリに寄せられた投稿から「かなた」と読む名前の印象や、読みやすさについてのコメントを見てみましょう。
最近では芸能人でも「奏多」という名前の方がいることから、「奏太」「奏汰」などの漢字であれば自然に読めるし爽やかな印象がある…と思われるようですね。
少し珍しい漢字を使ったとしても「かなた」と読む名前の人が増えてこれば、これからは「かなた」と読むように定着していくのではないでしょうか。
男の子の名前としては優しそう、爽やかと肯定的な意見が見られましたが、女の子の名前となると、先輩ママたちから「男の子の印象」との意見も出されていました。
質問をされた方は、女の子に「奏向(かなた)」という名前を付けたいとのことでした。
男の子に使われがちな名前なので、知り合いに「かなたくん」がいるとどうしても男の子の名前という印象が強くなってしまうのでしょう。
女の子に「かなた」という名前を付けるなら、漢字の選び方に気をつけて女性らしい印象を与えたほうが受け入れられやすいかもしれませんね。
「かなた」と読む名前は漢字選びを慎重に
人気の読み方ランキングでも男の子の名前としてランクインしているので、男の子のイメージを持たれそうな「かなた」という名前。しかし女の子に名付けられない名前ではありませんよね。
意味も考えながら、素敵な漢字を考えてあげてくださいね。