産まれてくれてありがとう
思い起こせば4年前、今やわんぱく小僧となったあなたが誕生しました。お腹の中にいたのは10か月でしたが、ママもパパもずっとあなたに会いたくて何年もの間待ち望んでいたのですよ。
予定日を一日過ぎた日にあなたから「産まれるよ」と合図があった時にはパパはもう大慌て。そんなパパを見てママは逆に落ち着いていきました。
合図があってからあなたが産まれるまで4時間という超安産。すぐに泣き声が聞こえなかったときにはちょっとドキドキしたけれど元気なあなたに会えた時のママの感動は言葉では言い表せません。
とにかく「産まれてくれて、ママの元に来てくれてありがとう」。
幼稚園入園に至るまで
我が家の息子もついに4歳の誕生日を迎えました。ほんのちょっと前まで泣くことでしか意思を伝えられなかった赤ちゃんだったのに。子供の成長って本当にあっという間ですね。
もう4年?まだ4年?思い返してみるといろいろなことがありました。我が家の息子の成長ストーリーを紹介します。
眠れない日々
産まれて2日目、初めて一緒に夜を過ごしました。おむつを替えておっぱいをあげると腕の中でスヤスヤと眠ります。我が子のかわいい寝顔に癒やされたのは最初の瞬間だけでした。
なんと、布団におろすと途端に泣き出すのです!おっぱいが足りなかったのかな?と助産師さんにミルクを頼むとまたスヤスヤ・・・そしておろすと泣くの繰り返し。
結局その日は一晩中抱き続け、一睡もできませんでした。そしてその状況は退院してからも続くのです。
しばらく眠れない日々が続いたあと、検診のときに助産師さんに相談しました。すると「みんな同じよ。だってお腹の中でずっとお母さんと一緒だったのが急に離されたんだもの、寂しくて泣いちゃうのはあたりまえ。」との返事。
不思議なことに「みんな同じ」という言葉に安心したせいか心に余裕が生まれると赤ちゃんはよく眠るようになりました。お母さんの不安な心が伝わっていたのかもしれませんね。
夜間救急
初めての育児ってちょっとしたことが不安になりますよね。病気の症状を読みすぎて少しの変化に敏感になったりして。
息子はミルクを戻すことが頻繁にありました。でもそれは赤ちゃんなら普通の事と思っていたのですが、ある夜、ものすごい量を出したのです。
それを見たパパがパニック。「噴水のように戻してる!ぐったりしている!病院に連れて行かないと!」と大騒ぎ。実は私には噴水というよりも滝のように出してすっきりして眠っているように見えたのですが万が一のことがあったはいけないので夜間救急につれていくことに。
結局鼻詰まりが原因でお腹が張っているため戻していることが判明。それ以来パパにはすぐにパニックを起こさないようによ~く伝えました。
はじめの一歩
ハイハイ、つかまり立ちは比較的早くに始めた息子。しかし、そこから歩き始めるまでが長かった・・・。
同じ月齢のお友達がどんどん歩き始めている中、つかまり立ちをしているときのお尻がかわいくてのんびりと待っていました。
そして運命の日は1歳2か月の時にやってきました。いつものようにつかまり立ちをしていた息子が突然「あっ!」と声を上げたと思ったら手を放し、私のほうに向かって一歩踏み出したのです!
驚いた私は得意げな顔をしている息子を抱きしめました。
まさかの入院
息子が産まれる前から大事に育ててきた愛猫。息子が産まれたばかりのころは泣くたびに飛んできてお姉ちゃんとしてなにもできない弟を見守ってくれていました。
そして息子が1歳半になるとしっぽをひっぱったり、毛をつかんだりと乱暴にしてもじっと我慢してくれていました。
が、そんなある日事件は起こりました。きっかけは新聞の取り合い。新聞をめくりたい息子と新聞に乗りたい愛猫。結果怒った愛猫がついに息子の腕にガブリ!
傷は少々深く翌日に腕がはれ上がり、高熱が!点滴のため1週間の入院に。幸いぐったりすることはなく元気だったのは救いですが、点滴のまかれた腕が痛々しく、毎日腕から膿を出すときに号泣している声が聞こえてきて母も涙ぐみました。
初めての読み聞かせ?
本を読んでもらうのが大好きな息子。気に入った本は一日に何度も何度も読まされました。
いつものように「これ読んで」と本を持ってきた2歳になる少し前のある日、ちょっと手が離せなかったので「少し待っていてね」というとなんと自分で読み始めたのです!
簡単な単語と擬音だけの本だったのですが、毎日毎日読んでいたのですっかり覚えてしまったのですね。
「もう一回読んで!」とせがむ私に得意げに読み聞かせしてくれたのです。
「カンカン」の毎日
3歳すぎまで暮らしていたところは駅の近くでした。なので踏切を渡って外出する機会が多くタイミングよく電車が通ると大喜び。
パパ・ママ・マンマ・ニャンニャン・ワンワンといった基本的な幼児語の後で覚えたのが踏切を表す「カンカン」。そして誰に対してでもどんなときにもあいさつのように「カンカン」というようになりました。
電車好きは年々高まっていって今では分厚い図鑑にのっている電車をほとんど覚えてしまいました。
体験入園
息子が入園した幼稚園では説明会のときと一日入園のときにそれぞれ1時間少々先生が預かってくれる機会があります。
初めてママから離れて教室に連れていかれた説明会の日は迎えに行くと教室内は泣いている子供たちであふれかえっていました。当然息子も涙と鼻水でぐちゃぐちゃに。
そして一日入園では泣いている子もちらほらいる中、先生に手をつながれながらも涙を流していない息子。が、よく見ると目はいまにもこぼれんばかりの涙がたまっていました。
そして私のもとにくると「泣かなかったんだよ」と誇らしげに語る口元はへの字に。頑張ったんだなぁと母が泣きそうになりました。
日々成長していく息子へ
幼稚園に入園してから半年が過ぎましたね。ママから離れて大丈夫かしらと不安いっぱいで、案の定「ママがいなくて寂しくて泣いちゃった」と言って帰ってくることが多かった春。
それが数か月たつとお友達がたくさん増えて毎日幼稚園であったことを楽しくお話してくれるようになりましたね。
いつまでも赤ちゃんだと思っていたあなたがいつの間にかお兄ちゃんに成長して頼もしくもあり寂しくもあります。
「もうお兄ちゃんになったから、もうすぐママから離れるよ」といったあなたに「いやだ!いやだ!ママのそばにずっといて♡」とママは駄々をこねました。そんなママに「じゃあ、もう少しそばにいてあげる」と頭をなでなでしながら言ってくれたのには驚きました。
でもこれからあなたが多くの経験を積み、新しい世界に踏み込んでいくことを。どんな大人に成長していくのかをママは楽しみにしています。
これからも優しい、頼もしいお兄ちゃんに成長してね。