革製品はなぜお手入れが必要なのか
革はタンパク質を主成分とした天然素材ですので、大変デリケートです。放置してしまいますと、カビが生えてしまったり傷んでしまったりすることがありますので、きちんとした手入れが欠かせません。しかしその一方で、きちんとお手入れがされていますと革製品はとても長持ちします。
革の種類や染色方法によって、それぞれのお手入れ方法が違ってきます。少し大変ですが、その正しいお手入れによって一生物になるものもありますので、正しいお手入れを欠かさない様にしましょう。
- 革水「革水」革のお手入れ方法(https://www.kawasui.com/maintenance)
革製品をお手入れする際に揃えておきたい4つのアイテム
革製品のメンテナンス用品には様々なものがありますが、光沢のある革には油性のメンテナンス用品は厳禁です。油分などを革の表面に追加してしまいますと光沢が失われてしまいますので注意が必要です。
光沢のあるものには爬虫類の革用メンテナンス剤を使用するようにしましょう。
こちらでは革製品をお手入れする際に用意したい4つのアイテムを紹介していきます。
1.汚れ落とし用クリーナー
汚れ落とし用クリーナーは名前の通り汚れを落とすために使用します。チューブタイプ、瓶入りの物、スプレー式、消しゴムタイプがあります。弱酸性・中性・アルカリ性の物があり、アルカリ性の物が汚れを落とす力は一番強いのですが、川の色落ちも大きいので取り扱いには注意が必要です。
クリーナーは川によって種類が分かれてきますので革に合ったものを選択してください。
2.保護クリーム
保護クリームの役目は色・艶を守るということや防水、汚れや傷をつきにくくするという保護の意味があります。靴に使われることが多く、乳化性のものから油性・液体・エアゾールタイプなどがあります。
乳化性のクリームは着色剤が加えてあり、色の保持や保革に効果があります。油性のクリームは、水が入っていないものが多いので艶出し、防水効果は大きくなります。液体クリームは水とワックスからなりますので艶を与えてくれるものが多いです。色々な種類のものがありますがこちらも革に合ったものを選択してください。
3.油分添加剤
革にオイルを加えることで革を柔軟にすることと革の割れを防止します。ペースト状のものから液状、ハンコ系、エアゾールタイプの物があります。
オイルを補充はやりすぎますと革を痛める原因にもなりますのでうっすらとつけ、キレイに伸ばすくらいが丁度良いです。
4.防水剤
シリコンやフッ素化合物が成分でエアゾールタイプの物が主流です。
こちらも川の種類に合ったものを選ぶことが大切で、あらかじめ目立たない箇所で色落ちやシミ、ムラが出来ないかをテストすることが必要になってきます。
きちんとあった物をつけることで防水効果が出ますので靴などは雨の日も安心して履くことが出来ますね。
- 革工房アルテレッツァ「革工房アルテレッツァ」革製品の手入れについて(http://www.alterezza.com/category/11)
革製品の普段行うべきお手入れ方法
新しく革製品を購入した際は、使用する前に保護クリームや防水スプレーを使うことをおすすめします。革表面に薄い保護膜が出来ますので、少しの汚れや水分を防ぐことが出来ますよ。
それでも全ての水分や汚れを防ぐことは出来ませんので、日々のお手入れが必要になってきます。こちらではお手入れ方法と保管方法をご紹介していきたいと思います。
- 汚れを落とす
- オイル又はクリームを塗る
- 乾拭きする
- 乾かす
柔らかい布で表面の汚れやほこりを落としましょう。クリーナーを使うこともOKです。汚れを取った後は適度な潤いと油分を与える為にオイルクリームをまんべんなく塗りましょう。柔らかい布に少量付けた後は円を描くように塗り付けます。
塗り終わったら、10分~30分程度乾かし、柔らかい布で乾拭きしましょう。こうすることで表面が滑らかになります。最後に防水スプレーを付け、しっかりと乾かすことでお手入れは終了です。
シーズンが終わって保管する際は陰干しをした後、型崩れを防ぐために新聞紙などを中に詰めて、除湿剤や乾燥材とぴっ所に風通しの良い場所で保管するようにしましょう。
- 鞄工作社いたがき「TREPITO」お手入れ方法(http://www.trepito.jp/care.html)
大切な革製品にキズや汚れなどがついてしまった時の対処法
お手入れをきちんとしていましても、使っているとキズや汚れがついてしまうことがありますよね。
そんな時に自分でも出来る対処法を紹介していきたいと思います。特に革は水に弱いですので、乾く前に対処することが必要になってきます。キズや汚れ、水シミ、カビ、3種類の対処法を紹介していきます。
キズや汚れがついてしまった際の対処法
表面上に付着した汚れは、市販の消しゴムで軽く擦ることで汚れを落とすことが出来ます。そして、傷も表面上にかすかについたキズであれば水拭きをすると目立たなくなります。
革の中までしみこんでしまった汚れやキズは完全に消すことが出来ません。汚れは落ちるのでは…?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、革の場合は汚れもキズも完全に押すということは不可能なのです。そこが革製品のひとつの特徴になります。
目立たなくすることで長く使うことが出来ます。味が出て良いですよね。
水に濡れた際の対処法
水に濡れてしまった際は、濡れたまま放置してしまいますと乾いた後にシミが残ってしまいます。乾いた後のシミを取り除くことは難しいですので、水シミがついているうちに対応することが重要です。
水で絞った布巾を使い、全体に水シミと同じくらいなじませるように水拭きをします。
水拭きをした後に、乾いたタオルで叩くようにして水気を除き、風通しの良い場所で陰干しをします。十分に乾燥したら保革用オイルを塗ってください。
カビが生えてしまった時の対処法
カビが生えてしまった革製品をみた時は絶望してしまいますよね…。でも、カビも水で濡らして固く絞った布でこすれば取れることがあります。拭いた後は陰干ししましょう。
しかし、カビは完全に除去することが難しいですので、普段からカビの発生を予防することが一番大切なことになってきます。
カビは湿度が高いと発生しやすくなります。湿度が溜まりそうな場所には長期間保管しておかないようにしましょう。
- ヘルツ「HERZ」お手入れ方法(https://www.herz-bag.jp/aftercare/care/)
- トレピト「TREPITO」お手入れ&修理(http://www.trepito.jp/care.html)
革製品のお手入れにおすすめな商品
革製品のお手入れにおすすめな商品をご紹介していきたいと思います。
革製品のクリーナーは沢山種類があり迷ってしまいますよね。沢山あるお手入れ商品の中からおすすめをご紹介していきたいと思いますので、ご参考になさってください。
強力な汚れ落としが可能 コロンブス レザーローション
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ローションの透明度を高くすることで革の質感や色に影響を及ぼさず、強力な汚れ落としが実現します。
容器を良く振った後、ローションを柔らかい布につけて汚れをふき取りましょう。革表面をリフレッシュさせ、クリームのノリを良くしてくれますよ。
エナメル革にも使用できますので色々なものに使うことが出来ます。
肌触り抜群の保護クリーム レザーケアバーム
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中性のクリーナーで革の汚れを除去したあと塗布する保護クリームです。車などの革製シートにぴったりなお手入れ用品で、革をしっかり保護してくれるクリームになりますのでひび割れや汚れ、シミをつきにくくする効果があります。
べたつかず、滑りにくいですので肌触りも良く新しい革の香りが蘇ります。
オイルで革の質がupする MINKOIL
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こちらは革製品専用のオイルです。革製品にオイルを加えることで柔らかさと滑らかさが出てきます。ミンクオイルは動物性の脂肪なので革に良くなじみます。
オイルですがべとつかずにしっとりした仕上がりになります。ミンクオイルを塗ってお手入れをすれば革製品は良い状態を長く保つことが出来ますよ。
大切なバッグを水から守る コロンブス アメダス
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コロンブス(COLUMBUS) AMEDAS アメダス 180ml 革専用防水スプレー大切なバッグから雨や汚れをシャットアウト!!革 鞄 レザー バッグ ビジネスバッグ02P01Feb14【RCP】
雨の日でも気軽に革製品のバッグを持ち歩きたい、という方にぴったりな革製品のバッグ専用の防水スプレーです。
吹きかけるだけで大切なバッグを雨や水から守ってくれますので革バッグを持ち歩きたいという方にぴったりなスプレーです。
これがあれば、雨だから革製のバッグが持てない…ということはなくなりますよ。
これ一つでお手入れバッチリ ケラルックス メンテナンスキット
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■セット内訳 ・ソフトクリーナー200mlx1(汚れ落とし) ・プロテクションクリーム200mlx1(保革クリーム)
革のお手入れメンテナンスセットです。クリーナーからプロテクションクリームまで揃ったこちらのメンテナンスキット。
これ一つで革のジャンバーや鞄・靴・バッグ・ブーツなど様々な革製品をお手入れすることが可能です。
日光などの紫外線から保護してくれることで革製品をきれいに保つことが出来ますよ。
革製品は大切に愛着を持って使いましょう
革製品は使えば使うだけ良い味が出ますよね。丁寧に扱うとそれだけ愛着も湧きますし大切に使う意識が生まれます。
革はお手入れが大変だから…と懸念されていた方も多いかもしれませんが、正しいお手入れ方法でお手入れするだけで、雨の日も使うことが出来ます。
自分の物を大切にお手入れするということはお子さんにも「物を大切にする」ということを教えるきっかけにもなりますので、是非お子さんにも教えてあげてくださいね。