出産直後のママは大変!お見舞いが嬉しいこととも限らない…
出産をした後、通常はそのまま数日間入院をします。
しかし、出産という大仕事を終えた後のママは、満身創痍でクタクタです。ときにはメイクもできず、すっぴんにパジャマといういで立ち。
また、病院の方針によって程度こそ違うものの、産後の痛みと闘いながら、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話もしなければなりません。
お見舞いに来てくれるのはうれしいけど、正直疲れる…。ボロボロになった姿を見られたくない…。そう考えていたママもいるのではないでしょうか。
そこで、ママたちが望む、産後のお見舞いマナーについて考えてみましょう。
産後のお見舞い、ママが望むことは?気を付けたいポイント
出産を経験したママたちは、産後のお見舞いについて、どのように考えているのでしょうか。
「こうしてほしい」と思うこと、また逆に「こうしてほしくない」と思うことをご紹介しますので、これから出産されるママのお見舞いに行こうと考えている方は、参考にしてみてくださいね。
訪問は産後3日以降、必ずママに予定を確認して
ママから「赤ちゃんが生まれたら会いに来て」とお誘いをいただいたら、お見舞いにいきたいですよね。
しかし、出産直後のママは、出産という大仕事を終えて、疲れ果てています。まずは体をゆっくりと休めることが最優先。
また、沐浴や授乳、ミルクの指導、ママや赤ちゃんの産後の経過観察など、スケジュールもみっちりで意外と忙しいのです。せっかく会いに行っても、ママや赤ちゃんに会えないこともあるかもしれません。
どんなにそのママと親しかったとしても、生まれてすぐに駆け付けるのは避けるようにしましょう。目安は、出産から3日目以降です。退院直前もバタバタしてしまいがちですので、お見舞いに行くときは必ず、事前にママに都合のよい時間を聞くようにしましょう。
手洗い、うがい、消毒は徹底!
生まれてすぐの赤ちゃん。
ずっと病院にいるママからすると、お見舞い客の方たちが、外から病気や風邪の菌を持ってこないか、そしてその手で赤ちゃんに触れないか、ヒヤヒヤしてしまいます。また、ママ自身も、産後で身体が弱っているときです。
お見舞いに行った際は、ママや赤ちゃんに会う前に、必ず手洗いやうがいをし、消毒をするようにしましょう。
病院では徹底しているところが多いはずですので、必ずその病院のルールに従って、消毒を行ってくださいね。
要望があったとき以外、食べ物の差し入れは避けて
お見舞いの差し入れと言えばお菓子やフルーツなどの食べ物が定番ですよね。ずっと使うものよりも、食べてなくなるものの方が、お互い気を遣わなくて良いという考えもあります。
いつもはもらうと嬉しいお菓子でも、産後も病院から三食きっちりとご飯が提供され、病院によってはお夜食もあるため、ママは食べきれず、困ってしまうことがあります。また、産後の経過によっては、食べ物自体の差し入れがNGの場合もあります。
また、母乳指導の厳しい病院では、ママの母乳が軌道に乗るまでは、ケーキなどの洋菓子を食べないように言われているところもあるようです。実際に筆者は、母乳推奨のクリニックに入院していたのですが、親戚が買ってきたケーキの箱を見つけた助産師さんに叱られてしまいました。
ただし、病院の食事が口に合わず、食べ物の差し入れがれしいというケースもあります。食べ物を差し入れようと考えているときは、ママやご家族に意向を確認してから持っていくようにしましょう。
ママからのお誘いがなかったら…?
産後のママは結構ボロボロです。
入院中はメイクする余裕もないというママが多いのではないでしょうか。また、服装もパジャマやルームウェアの場合がほとんど。日頃、自分のすっぴんやパジャマ姿を他人に見せたくないという女性は多いですよね。
また、産後は授乳や赤ちゃんの夜泣きがあった場合はとくに疲れ果てていて、お客さんに気遣う時間があったら寝ていたい、横になって休息を取りたいというママもいるかもしれません。
ママの方から「ぜひ来てね」と言われている場合はよいですが、あまり親しくない間柄の場合、無理に押し掛けるようなことはしないようにしましょう。
病院の規則は絶対!必ず守るように
お見舞いをする際には、病院の規則を守らなければなりません。病院の規則は、面会時間や、面会表の記入、子供を連れて行っても良いかどうか、携帯電話の使用など、その病院によっても異なります。
お見舞いに行く人が規則を破ってしまうと、お見舞いした人だけでなく、お見舞いに来てもらったママも、恥ずかしい思いをすることになってしまいます。
お見舞いをする際には、お見舞い先の病院のルールをあらかじめしっかりホームページなどで確認するようにしましょう。
産後のお見舞い、ママもお見舞いする側も気持ちよく迎えるには?
ママの本音、少し厳しいことを書いてしまいましたが、産後のお見舞いを嬉しいと思っているママもたくさんいます。
入院中は、助産師さんや病院の先生、周りの産婦さんたちぐらいとしか話す機会がありません。そのため、気心知れた友達がお見舞いに来てくれることで、気分転換になり楽しかった、と話しているママもいます。
ママも、お見舞いに行きたいと考えている側もどのようにしたら産後を気持ちよく迎えられるのでしょうか。
SNSなどでの「出産報告」は落ち着いてから
最近は、facebookやインスタグラムなど、SNSを使って出産の報告をするママも多いですよね。とてもおめでたいことですし、一気にたくさんの友人・知人に報告できるので、それ自体は悪いことではありません。
しかし、SNSでつながっている人全員が、産後のお見舞いに来てほしいと思うほど親しい人ばかりとは限りませんよね。
出産してすぐの報告は、ご家族や、親しい友人など、お見舞いに来てほしいと思えるような親しい間柄の人にだけ直接するのがおすすめです。
SNSなどでの出産の報告は、出産してから少し間をおいて、退院後落ち着いてから行うようにすると、「正直お見舞いに来てほしくなかった人たちが押し掛けてきた」という状況を避けることができます。
ママの意向を大切に
出産後、親しい友達にはすぐにでも会いに来てほしいと思うママ、正直疲れ果てている姿をみんなに見られたくないというママ、そのあたりの価値観は人それぞれです。
自分自身が「来てほしい」と思うタイプだったとしても、相手のママが必ずしもそうだとは限りません。
ママから「会いに来てね」と誘われた場合は、予定が合えば喜んで駆けつけて良いでしょう。しかし、ママからお誘いがなかったり、「会いに行くよ」と言っても浮かない反応だったりした場合は、避けた方が無難です。
また、退院後であっても、いつ会いに来てほしいかは、そのママによって感じ方が異なります。産後は家をきれいにしたりお客様に構ったりする余裕がなく、訪ねてきてほしくないというママもいるでしょう。
産後のお見舞いは、必ずそのママの意向を大切にするようにしましょう。
うれしい?ありがた迷惑?産後のお見舞いはママの意向に合わせて
時に気分転換にもなる家族や友人のお見舞い。ママと赤ちゃんにわざわざ会いに来てくれる人がいるのは、とてもありがたいことではあります。
しかし、ちょっとボタンを掛け違えてしまうと、迷惑になってしまうことも。
産後のお見舞いに行くときは、ママの意向を大切にして、お互いが気持ちよく新しい命の誕生を祝えるようにしたいものですね。