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イオン飲料って子どもに与えてOK?
市販されている赤ちゃん向けのさまざまなイオン飲料。利用できる目安の月齢を越えていたら安心して赤ちゃんに与えていいと思ってしまいますよね。
しかし味を確かめたところけっこう味が濃いなと思い心配になっているママもいるようです。
お風呂あがりに4ヶ月ごろからイオン飲料飲ませてます。
上げる頻度は2日に一回、もしくは数日開く時もあります。ミルクの時間だったらミルクをあげますし、ミルク飲んでそんな時間経ってなかったらイオン飲料飲ますという感じです。イオン飲料の味を確かめたらかなり味濃くてあげて大丈夫か不安になりました💦

水分をなかなか摂ってくれない子どもの場合、イオン飲料ならきちんと水分を摂ってくれるし…という理由で与えてしまうこともありますよね。
実際、先輩ママはどのくらいの頻度でイオン飲料を利用しているのでしょうか。ママリに投稿された先輩ママのコメントをご紹介します。
日常的には与えていない
水やお茶で良いと思います😌
甘いのでイオン飲料しか
飲んでくれかったりしたら
保育所でも困るし、
子供のためにも🤗
歯科衛生士さんだったか
どこかで砂糖が入っているので
歯に良くないとか聞いた事あります


ママリに投稿されている先輩ママの意見のおおくは「日常的には与えていない」というものでした。お風呂上りや遊びのときの水分補給、食事のときなどいずれも基本的には「お茶」という人が多い印象です。
自治体によっては乳幼児健診での歯科指導の際に、赤ちゃんに適した飲み物の話もしてくれるようなので、そうした情報を参考にするのは大切ですね。
- 福島県「幼児歯科健康診査マニュアル」(https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/31096.pdf,2021年7月27日最終閲覧)
イオン飲料の飲みすぎに注意!
ママリに寄せられた先輩ママの意見でも「イオン飲料は必要不可欠なとき以外は与えない」が多かったのですが、なぜ先輩ママたちはイオン飲料を日常的には与えたくないと考えているのでしょうか。
テレビCMなどでは、暑い時期や汗をかいたときの対策として、イオン飲料をすすめるような内容のものもありますよね。市販のものでは、生後3ヶ月頃から飲ませることができる赤ちゃん向けのイオン飲料などもあり、手軽に飲ませることができる印象があるかもしれません。
健康的で水分補給に適した印象のあるイオン飲料ですが、実は子どもにとっては注意が必要な飲み物です。飲みやすい口当たりで子どもが好みがちですが、イオン飲料の飲みすぎによる健康への影響について、小児科医や歯科医からの注意喚起が出されています。
- 厚生労働省「 嗜好飲料(アルコール飲料を除く)」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-014.html,2021年7月27日最終閲覧)
- 一般社団法人 母子栄養協会「乳幼児の水分補給 イオン飲料って何?」(https://boshieiyou.org/isotonic_drink,2021年7月27日最終閲覧)
- 公益社団法人 日本小児歯科学会「イオン飲料とむし歯に関する考え方」(http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index14.html,2021年7月27日最終閲覧)
虫歯のリスクが高まる
イオン飲料には糖分・塩分が含まれています。そのため口当たりがよく子供にとっても飲みやすいのですが、虫歯のリスクを高める危険性があります。
多くの歯医者さんがホームページなどで注意を促していますが、イオン飲料には虫歯の原因となる砂糖や果糖などが入っているものが多く、酸性度も高め。
イオン飲料を常に飲んでいると、口の中を長時間酸性に保つこととなり、虫歯になりやすい環境を作ってしまうことになるのです。
- 日本小児歯科学会「イオン飲料とむし歯に関する考え方」(http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index14.html,2021年7月27日最終閲覧)
イオン飲料の飲みすぎによるビタミンB1欠乏症の危険性
イオン飲料にはたくさんの糖分が含まれていますが、糖分を分解するためにはビタミンB1が必要です。日常的にイオン飲料をたくさん飲んでいるなどの場合、ビタミンB1欠乏症になってしまうリスクがあります。
- 宮崎県小児科医会「イオン飲料などの多飲によるビタミンB1欠乏症に注意を」(http://miyazaki-ped.org/topics/p238/,2021年7月27日最終閲覧)
- 一般社団法人 母子栄養協会「乳幼児の水分補給 イオン飲料って何?」(https://boshieiyou.org/isotonic_drink,2021年7月27日最終閲覧)
水分補給におすすめのベビー用飲料
暑い時期には熱中症の危険が高まります。こまめに水分を取ることで熱中症を予防しましょう。お出かけの際用意しておくと便利な、ベビー用飲料をご紹介します。
マイルドな味で飲みやすい「ピジョン 赤ちゃんのベビー麦茶」
ピジョンのベビー麦茶は、カフェインとタンニンが含まれておらず、原材料の二条大麦が国産という点も安心なポイントです。
苦味を抑えたマイルドな味わいで、赤ちゃんにも飲みやすい風味。お出かけ先などで、すぐにさっと水分補給できるのがペットボトル飲料の便利なところです。
少量から使いやすい「和光堂 飲みたいぶんだけ 麦茶」
赤ちゃんに与える麦茶は少量で済む場合も多いです。
粉末をお湯で溶かして作ることができるこの商品は、必要なときに必要な量が作りやすく、無駄も少なくて済みます。一度に使い切りやすい、少量の個包装タイプなのも便利です。
ちょっとしたお出かけ時にも、軽くて持ち運びしやすいのが良いですね。
ノンカフェインだというところにもママは安心できるでしょう。
「ビーンスターク 赤ちゃんのためのポカリスエット 」は使い切りにも便利
ビーンスタークは赤ちゃんのためのイオン飲料としてポカリスエットを販売しています。赤ちゃんの体と同じ浸透圧に調整された、専用の商品で、原料には体にやさしいものを使用し、甘さひかえめにするなど、赤ちゃん向け商品としてしっかり意識して作られています。
ビーンスタークのニプル(別売り)を付ければ、哺乳瓶のようにして飲ませることもできます。ただし、ここまでの記事内容でご紹介したように飲み過ぎにはくれぐれも注意してくださいね。
低い浸透圧で吸収されやすい「和光堂 ベビーのじかん アクアライト」
和光堂のイオン飲料「アクアライト」は、日本で最初に作られた乳児用イオン飲料で、30年以上販売されています。赤ちゃんの体に浸透しやすいよう、体液よりも低い浸透圧に調整されています。
りんご風味や白ぶどう風味の商品があり、 赤ちゃんにも飲みやすくなっています。飲みやすくておいしいので、こちらもベビー用ポカリスエットと同様、飲み過ぎ注意です。
イオン飲料は、必要な状況を見極めて使いましょう
ベビー用のイオン飲料は、赤ちゃんの体に合わせた材料を使い、吸収されやすいように調整された飲み物です。保存や持ち運びをしやすいものも多く販売され、病気のときなどに利用するにはとても便利。
一方でイオン飲料の飲みすぎは虫歯の原因になったり、健康を悪化させたりするリスクもあることが分かりました。
普段の飲み物としては水やお茶を飲み、イオン飲料は必要に応じて適量を飲ませるなど上手に利用して、子供の水分不足を防いでいきましょう。