今が大変なときと日々感じる
0~1歳の頃は、毎日のお世話でてんやわんや。自分の時間なんて少しも取れない日々が続きますよね。赤ちゃんの頃は、ひんぱんに授乳やミルク、オムツ替えがあります。また寝返りが始まると、あれよあれよという間に行動範囲が広がり、どんどん目が離せなくなってきますよね。
かわいい反面、子育てとはこんなに大変なものかと思い知らされるもの。ママなら誰もが経験しているものとはいえ、わが子が1番大変なんじゃないかと泣きたくなる日もあります。「今が1番大変なとき」、そう思って頑張っている皆さん、毎日本当にお疲れ様です。
3歳の娘を持つ私も、小さい頃は振り返れば大変な日々ではありましたが、今では口が達者になり自己主張の激しい娘に手を焼いています。子育ては終わりがないので、いつを切り取ってもきっと「今」が大変なのでしょうね。
子育てに悩んだとき、先輩ママや実母の体験談、アドバイスが本当に役に立ちます。子供の個性もママの個性も人それぞれなので、一概にこうしたら良いとは言い切れませんが、あの頃こうしておけばなぁという体験談に少し耳を傾けてみてください。
今だから思う、こうすればよかったこと
娘が0~1歳だった当時、私は初めての育児に毎日一生懸命でした。あの頃は、目の前にある子供の姿、育児に集中していましたが、今は当時のことを客観的な目で振り返ることができます。そして、今だからこそあの頃こうしておけばよかったと後悔することがいくつかあります。
現在0~1歳の子を持つママたちに、少しでも役に立ちますようにと思いを込めて、私自身の反省点を紹介させていただきます。
日記をつければよかった
0~1歳の頃って、子育ての中でも一番変化の激しい時期だと思います。そして、まだまだ一人では何もできないので、つきっきりで面倒を見ていますよね。
ふと気づくと、いつの間にか首がすわり、いつの間にか寝返りを打ち、いつの間にかお座りができるようになり…歩きだし、最初の言葉を発し…と、初めての瞬間、できるようになる瞬間がたくさんあるのに、目まぐるしい毎日に追われて見過ごしてしまうことが多いんです。大きくなった今、「あれ?うちの子っていつできるようになったんだったかな?」と明確に思い出せなくてとても残念な気持ちになります。
マメな性格ではないので日記などつけてはいませんでしたが、今思い返せばたとえ一言でも、子供の様子をどこかに記しておけばよかったと感じています。もちろん毎日ではなくても、一週間に一度でもよいと思います。
子供は日々成長しているので、できるようになるということはできなかった昨日には戻らないということ。過ぎてしまったことは、どんどん記憶が薄れていってしまいます。何か記録に残しておくことで、後からわが子の成長を振り返ることができますよね。
下手でもよいから、自分でやらせればよかった
これは離乳食など食事に関することなのですが、私は幼い娘に手づかみ食べやスプーンを持たせて食べさせることをあまりさせませんでした。それは、汚れた机や床、洋服を片づける手間を省きたかったからです。
わが子は好き嫌いなく何でも食べる子だったので、雛鳥に餌を運ぶ親鳥のように、筆者がどんどんスプーンやフォークで口元に運んでしまっていたのです。そうすることで、食事もスムーズに済み、汚れも最小限で収まりました。
ところが、それが当たり前になってしまった娘は、親がやってくれるものとして大きくなっても自分でやろうとはせず、筆者の手助けを待つようになってしまったのです。スプーンやフォークの使い方も同じ月齢の子に比べて下手でした。その頃になって、なるべく自分で食べさせるようにしようと思っても娘にとっては難しく、逆につらい思いをさせてしまいました。
元来面倒くさがりな性格なのが、子育てにも悪影響を与えることになるとは…。たとえ食べるのが下手で散らかしても、興味を持つ頃から自分で食べさせていれば、こうはならなかったのになと後悔しています。そのとき手間をかけてでも付き合っていれば、子供は自分でやる力が伸びていくでしょうし、後から親子共に大変な思いをせずに済むのかなと思いました。
小さな頃から水に慣れさせればよかった
新生児の頃、腕にその小さな体を抱えて沐浴をしていました。顔に水がかかってしまわぬように細心の注意を払ってお風呂に入れていた頃がとても懐かしいです。ベビーバスになり、一緒に大きなお風呂に入るようになってからも、わが家はずっと顔に水がかからないよう、気を付けながら入浴させていました。
そんな娘は、今では顔に水がかかるのを嫌がり、お風呂でも少し水がついただけで大泣きします。そのため、娘は毎朝の洗顔もできません。幼稚園に入園し、周りの子や先生のおかげでやっと少しずつ顔を洗えるようになってきました。
思い返せば、0歳の頃は顔に水がかかってもさほど嫌がらなかったように思います。しかし、顔がぬれる機会がほとんどないまま成長してしまったので、水が苦手になってしまったのです。あの頃からシャワーで頭を流したり遊びながら顔に水をつけたりして、水への苦手意識をなくしておけば、日常生活ももっとスムーズだっただろうなと感じています。
水に限らず、0~1歳の頃はあらゆることに先入観がないので柔軟に対応できる時期だと思います。例えば泥んこ遊びも、大人は汚れるからと敬遠しがちですが子供は大好きですよね。汚れるから触らないで!虫は怖いから近づかないで!など、親が子供に制限ばかりしていたら、子供はあらゆるものが苦手になってしまうかもしれません。
子供自身が嫌がらないことならば、過保護にしすぎずに見守ってもよいのではないかと思いました。
父親ともっと触れ合う機会を作ればよかった
育児を主に担うのは母親側で、父親の出番は少ない、というご家庭も少なくないと思います。母親は出産を機に仕事を辞めたり、育児休業をとったりして、子育てのために時間を費やしますが、父親は育児休業を取得する人は世間ではまだ少なく、休みの日か、仕事からの帰宅後に育児へ参加するという方が多いのではないでしょうか。
わが家は主人の帰宅時間が毎日遅く、ほぼ1人で娘の世話をしていました。休みの日も夫は仕事で疲れているだろうからと、あまり子供の面倒を見てもらいませんでした。毎日ワンオペ育児で筆者自身にもストレスがたまり、夫も結局育児に参加して来なかったので、子供の扱いがあまり理解できていません。
仕方のないこととはいえ、休みの日ぐらい手伝ってもらっても良かったかなと感じています。父親と過ごす時間が短いので、娘も完全にママっ子。これでは、パパも面白くないですよね。
自分が心豊かに育児をするために、また子供が短い時間でも父親と過ごす楽しさや父親からの愛情を感じるため、父親自身が子育てに自信を持つためにも、父親が子育てに参加したり、子供と触れ合う時間を作ったりすることが大切だと思いました。
子供からすると、母親と父親、2人とも自身の親に変わりはありません。たとえ短時間であっても育児に参加することで、小さな頃から関わりを持てて、父親の自覚や愛情が芽生えるのではないでしょうか。
父親側としても、「育児に参加しない」のではなく、「方法がわからない(参加できない)」という面もあると思います。協力し合い、父親を導くのも母親の務めの1つかもしれません。
支援センターなど外の世界に積極的に行けばよかった
0~1歳の子を持つママたちの中には、支援センターデビューにドキドキしたり、支援センターへ行くことに苦手意識を持っていたりする方がいるかもしれません。私もそんな1人でした。娘は家にはないおもちゃで遊んだり手遊びをしたりと楽しんでいたのですが、筆者が人見知りな性格なのでなかなか雰囲気に馴染めず、だんだんと足が遠のいてしまったのです。
そんな娘にはよく遊ぶ特定のお友達がいましたが、年齢が少し離れている子や通う幼稚園が違う子などでした。そのせいか、2歳になり幼稚園の慣らし保育に通うようになったものの、娘はたくさんの同年代の子と遊ぶ経験がなかったので、見知らぬ子供たちに圧倒されてしまいなかなか筆者から離れられません。
その姿を見て「しまった!」と思いました。子供の社会性を伸ばすのには絶好のチャンスだったのに、あのとき楽しそうに遊んでいた娘から他の子供たちと関わる機会を奪ってしまったのは自分。
慣らし保育で初めて会ったはずなのに…と思い、楽しそうに話している他のママたちに声をかけてみると皆支援センターで知り合ったとのこと。ここでも私たち親子は周りから1歩遅れをとっていたのです。
人見知りのママもいるかもしれませんが、子供のためを思うなら殻を破って外の世界に飛び込んでみてください。保育園や幼稚園に入ったとき、1番戸惑うのは子供です。そうなる前に子供同士で遊び、関わり方を学ぶチャンスを作ってあげてほしいと思います。たとえ他の子と遊ばなくても、子供がたくさんいる空間にいるだけでも違うはずです。
また支援センターには、子育ての相談に乗ってくれる人がいます。出会った先輩ママに育児のアドバイスを聞くこともできます。子育てに行き詰まったときの手助けの場としても活用できていたら、筆者自身の育児ももっと良いものになったかもと今更ながら反省しています。
子育てに正解はないが、後悔するよりは行動すべし!
子育ては十人十色。それぞれの親子が、それぞれの子育てをしています。子供の性格が違えば悩みも違うので、どうするのが正しいとか、こうするのはダメだとか、すべてが型にはまるわけではありません。
しかし、あのときこうすればよかったなぁと後悔しても子供の成長は止まりませんし、過ぎてしまった時間は取り戻せません。今少しでも変えることができるなら、行動してみてほしいと思います。
頑張りすぎると疲れてしまうから、家族や周りの協力を得るのも大事。神経質になりすぎず、少し気を緩めて育児をしても子供はちゃんと育っていきます。自分が子供を育てなきゃ!と思うよりは、子供が自ら育とうとする力を見守り、手助けするという気持ちで育児にいどめば良いのではないでしょうか。
洋服を買い過ぎたりストローの練習をもっと早くすれば良かったりなど、細かなことを含めると後悔していることは山ほどあります。しかし反省があるからこそ、それを生かすこともできます。筆者の経験談が少しでも、今0~1歳児の育児に奮闘しているママたちへのエールになりますように。