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アタマジラミは「不潔」とは無関係、感染ルートと予防策

アタマジラミは頭皮につく寄生虫です。吸血されるとかゆみがでます。子供に患者が多く、保育園や家庭内で他の人にうつる可能性があります。シラミという名前から「不潔にしているから寄生されるのでは」と考えられやすいですが、実際には不潔とは関係なく、誰もが寄生される可能性があります。もし寄生された場合は、すき櫛などで卵や成虫を取り除きつつ、毎日シャンプーでしっかり洗い流すことが大切。10日ほどで良くなってくるでしょう。

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アタマジラミとは?

アタマジラミとは、頭皮に寄生する虫です。頭皮の血を吸うため、吸われた場所はかゆみがでます。子供に対する寄生が多いとされていて、アタマジラミに寄生されても、病気がうつることはありません。

東京都の調査によると、平成19年度の1,935件をピークに寄生の報告は減少傾向となり、平成23年には708件まで減りました。しかし平成24年からはまた増加しはじめ、平成26年には1602件の報告が寄せられています。

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アタマジラミはどのようにうつる?

子供たち amana images

アタマジラミに寄生された人の頭や身の回りのものから、他の人の頭にアタマジラミが移動することで感染します。タオルを共用したり、一緒に遊んでいる子供が頭と頭をくっつけあったりすると、アタマジラミが移りやすくなります。

「不潔にしているから寄生される」と勘違いする声もあるようですが、実際には不潔とは一切関係なく、清潔にしている人でも寄生されることがあります。

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アタマジラミの駆除方法

ヘアブラシ 子供 PIXTA

アタマジラミを駆除するには、物理的に退治する方法と、薬剤を使う方法があります。アタマジラミを駆除したり、頭皮や髪を洗ったりする際には櫛やタオルなどを使用します。

使用した道具や衣服にはアタマジラミや卵がついている可能性があるため、使用後は60℃以上のお湯で5分間消毒しましょう。アイロンをかけるとさらに効果的です。

物理的に除去する方法

櫛 PIXTA

まずは髪についた成虫や卵を探します。卵を見つけるときは髪についた白いものを探しますが、すべてが卵というわけではありません。毛根の皮膚や皮脂の塊が白く卵のように見えることがありますが、これらは指先でつまむと簡単に取れるため、卵ではないことがわかります。卵はしっかりと髪にくっついているため、簡単には取れません。

物理的にアタマジラミを除去するには、目の細かいすき櫛を使うと効果的に除去できます。すき櫛が手に入らない場合でも、できるだけ目の細かい櫛を使いましょう。自治体によってはすき櫛の貸し出しを行っている場合がありますので、詳しくは自治体に確認してください。

また、毎日ただ洗髪するだけでもアタマジラミの幼虫や成虫を洗い流す効果があります。卵は洗髪では取り切れませんが、卵は1週間程度でかえって幼虫となるため、10日間毎日しっかり洗髪していれば取り除くことが可能です。この間は大人が毎日しっかり洗髪してあげましょう。

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アタマジラミに寄生されないための予防法

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周囲にアタマジラミに寄生された人がいることがわかった時には、アタマジラミを広げないための対策が必要です。家庭内や保育園などの集団では、以下のことに注意しましょう。

寝具は離して寝る

1枚の布団に複数人で寝ると、アタマジラミがうつる危険があります。寝具は距離を離し、頭がくっつくことで寝具を通してアタマジラミが移動しないようにしましょう。

ものを共用しない

タオルや帽子などを共用しないようにしましょう。アタマジラミは物を介して寄生することがあります。

特にきょうだいではブラシや布団、枕を共有している場合がありますね。どちらかがアタマジラミに寄生されている場合は、必ず別のものを用意して使うようにしましょう。こまめにもう1人の頭髪をチェックし、アタマジラミがいないか確認することも必要です。

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誰にでも寄生の可能性はある、見つけたら冷静な対応を

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アタマジラミは誰にでも寄生される可能性がある虫です。特に集団生活をしていて、お友達と頭をくっつけて遊ぶことがある保育園児から小学生くらいまでは注意が必要でしょう。

もしもわが子やその周囲でアタマジラミが発見されても、焦らずに対応することが大切です。シャンプーをしっかり行い、髪を洗い流すようにしましょう。適切な対処をすれば寄生されたままになることはありません。正しい知識を持って、駆除や予防を行いましょう。

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