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監修:鈴木さや子

シングルマザーは収入がいくらあれば安心?収入増に役立つ制度も紹介

離婚をしたいけれど、自分一人の収入で子供を育てながら生活しているかどうか不安。あるいは既にシングルマザーとして生活しているけれど、生活が苦しい。そんな悩みをもつ方々へ向けて、一体いくら収入があれば親子で安心して暮らしていけるのか、ファイナンシャルプランナーがアドバイスします。

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シングルマザー世帯の平均年収は300万円前後

シングルマザーの世帯は、どのくらいの収入で家計をやりくりしているのでしょうか。

表は、シングルマザーになった理由別に見た年間収入のデータです(厚生労働省「平成23年度全国母子世帯等調査結果報告」より)。

「平均年間就労収入」は母親自身の収入、「平均年収」は養育費や児童手当、児童扶養手当、その他手当や同居人(実家暮らしの場合の親や兄弟)の収入も含んだ世帯全体の金額です。

「厚生労働省>平成23年度全国母子世帯等調査結果報告>ひとり親世帯の平成 22 年の年間収入 >表16-(1)-2 母子世帯の母の年間就労収入の構成割合・ 表16-(1)-3 母子世帯の世帯の年間収入の構成割合」より著者作成

このデータからは、シングルマザーになった理由によって平均年収に違いがあると読み取れます。

死別の場合は遺族年金や生命保険があること、また未婚の場合は実家暮らしが多いと想定できることから、全体平均よりも平均年収(世帯)は高めといえます。一方、離婚を理由とするシングルマザー世帯の年収は、両者に比べると同等か低いようです。

世帯の月収に換算すると約23万円

次に、離婚したシングルマザー世帯の1ヶ月あたりの収入をみてみましょう。上表の金額をもとに計算しました。

  • 母親自身の月収:176万円÷12ヶ月=15万円
  • 世帯全体の月収:276万円÷12ヶ月=23万円

母親自身の月収15万円に養育費や手当など約9万円がプラスされ、世帯全体の収入は約23万円とみることができます。

もちろんあくまで平均データであり、これより高ければ良い、低いと良くないということではありません。シングルマザーがこのくらいの収入で生活しているという目安として考えてください。

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記事の監修

鈴木さや子

毎日を笑顔で過ごすために、生活に役立つお金の情報やキャリアの考え方を、セミナーや雑誌のコラム、ブログ、Facebookなどを通じて発信。保険や金融商品などを一切販売しないFPとして活動しています。専門は教育費・ライフプラン・マネー&キャリア教育・確定拠出年金。
企業研修や一般消費者向けセミナー以外に、児童館・幼稚園・小中学校などの講演・ワークショップなど、保護者や、親子向けイベントもしています。高校生・中学生の母。

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