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妊活および不妊治療に関する意識と実態調査 -第二弾-

欲しいと思ったときに自然と授かるものと最初は思っていたけど、なかなかその願いがかなわない…そんな悩みを持った人が行う方法の一つ、不妊治療。ここ数年「妊活」という言葉が出回り、不妊治療の情報もだいぶ増えてきましたが、実際その壁は高く一歩を踏み出すことへの不安もありますよね。実際に不妊治療を経験した人は、どのように感じてきたのでしょうか?今回は、そんな不妊治療に関する意識と実態調査についての結果を紹介します。

PIXTA

不妊治療に至るまでの道

いざ赤ちゃんが欲しいと考えていても、なかなか思うように進まないという状態が続いたときに考えるのが不妊治療。

年齢を重ねるごとに難しくなるとはいえ、いずれ自然と授かれるのではないか…との思いから、なかなか不妊治療に踏み切れないこともありますね。

今回は、実際に不妊治療をしている方を対象とした「妊活および不妊治療に関する意識と実態調査」の結果を紹介します。不妊治療の経験者たちはどのように歩んできたのでしょうか。

調査概要

  • 調査実施期間:事前調査/2018年6月1日(金)~6月2日(土)、本調査/2018年6月2日(土)~6月4日(月)
  • 調査対象:事前調査/全国の20代~40代男女26,490人(男性13,570人、女性12,920人)、本調査/妊活経験のある既婚男女600人(男女各300人ずつ)
  • 調査実施機関:メルクセローノ株式会社

不妊治療に関する調査結果を紹介

不妊治療を受ける人が増えてきたとはいえ、情報はまだまだ少ないですよね。身近に経験者がいたとしても、公にしている人も少ないのが現状。他の人がどうしているのか知る術がありません。

今回の調査を通して他の人が何をきっかけに不妊治療を始めたのか、何を望んでいるのか、重視している点などを紹介します。

不妊症を自覚して受診するまで、女性の4割超が「半年以上」

不妊症を疑い、実際に受診に至るまでの時期が半年以上と答えた人が男女ともに4割以上と前年より増加している結果に。日本産科婦人科学会では、不妊症の定義を「夫婦間で正常な営みをしていて1年たつにも関わらず子供に恵まれない場合」としています。

この通りであれば、1年間妊娠できずに不妊症を疑い、その後病院を受診するまでに半年となると、子供が欲しいと思ってからすでに1年半以上の月日が流れているということになります。

また年齢別にみた場合、受診までに半年以上かかった女性のうち40代の割合がもっとも高いことも注目すべき点ですね。

出典元:

受診に時間がかかる理由は、「自然に任せたかったから」

受診に至るまでに時間がかかった理由は、「子供を授かるのは自然に任せたい」という回答が男女ともに50%超。前年よりも増加しています。

他にも、病院を含めた不妊治療についての情報不足やお金に関すること、パートナーとの関係性などの先々のことに関する不安もあるようです。

不妊治療経験者の6割以上が、ためらわず「もっと早く受診すれば、と思った」と回答

年齢を重ねるにつれて難しくなっていくのが不妊治療。とはいえ、なかなか最初の一歩を踏み出せないものです。

その一方で、前年よりも多少割合が減っているものの「もっと早くに受診すればよかった」と後悔する人が6割以上いるのがこちらの結果から分かります。

不妊症で病院・クリニックを受診した理由

不妊症を疑い病院・クリニックに行ったきっかけを聞くと、男性は「パートナーにすすめられた」が圧倒的に多く、不妊治療に対して受動的なのがわかります。

その一方で女性は、「自身の年齢が気になり始めた」が約4割と年齢によるタイムリミットが感じられる結果に。また「妊活や不妊治療の経験談を聞いた」「良い病院・クリニックが見つかった」など、能動的に受診する傾向ということが分かりますね。

不妊治療を受ける病院・クリニックの選び方

受診する病院・クリニックをどのようにして選んだかと聞くと、男性は「評判の良い医師がいる」、「立地(家から通いやすい)」、「実績が公開されている」となっています。また女性は「立地(家から通いやすい)」、「評判の良い医師がいる」、「実績が公開されている」の順となりました。

男性は医療への質に重視をおいていて、女性は通いやすさを重視する傾向があるようですが、前年と比べ男性は通いやすさ、女性は評判の良い医師を気にする割合が大幅に増加しています。

初めての不妊治療、「一人で」受診する女性、「パートナーと」一緒に行く男性

不妊治療で病院やクリニックを初めて受診するとき、男性は前年に引き続きパートナーと行く場合がほとんどという結果に。女性も前年同様、「1人で」という回答が最も多くなっていますが、前年に比べるとパートナーと一緒に行く女性が3割まで増えています。

1人で受診したと答えた女性にその理由を聞くと、「そういうものだと思っていたから」という答えが最も多く、次いで「都合が合わなかったから」となっています。男性も同様の結果で、不妊治療は女性主体となっている現状がわかりますね。

女性は「もっと関心を持って」「もっと話を聞いて」と心のケアを望んでいる

不妊治療時のパートナーのサポートについて聞くと、男女とも8割以上が「サポートがあった」と感じています。特に前年は「サポートがなかった」と12.1%という結果だったのが、今年は5.0%まで下がっており、不妊治療に対してパートナーと二人三脚がとれていることがうかがえます。

またサポート方法については、「関心を持ってほしい」「話を聞いてほしい」「夫婦関係を良好に保てるよう心がけてほしい」など、精神面からの支えを望む女性の声が多くなっています。

不妊治療に望む3大ポイントは2高1低。「高効果」「高安全」「低価格」

どのような不妊治療を望むかと聞くと、男女ともに1位は「効果(妊娠確率)が高い」、2位「安全性が高い(副作用が少ないなど)」、3位「治療費が安く済む」と同じ結果に。

女性のほうがそれを望む割合が高いことも注目すべき点です。

いつか赤ちゃんが授かれるように

不妊治療 PIXTA

不妊治療は孤独を感じやすいものです。しかしこの調査からみんな同じような思いを持って不妊治療に挑んでいることがわかるのではないでしょうか。

パートナーや両親、友人など身近に話を聞いてくれる人がいることも心強いですが、不妊治療をしている仲間はたくさんいます。いつか赤ちゃんが授かる日を楽しみに待ちましょう。

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