経産婦は35歳以上でも「高齢出産」とはいわない
35歳以上で2人目を妊娠した、あるいはこれから妊娠したいと考えたとき「今の年齢でも無事に妊娠、出産できるかしら」と気になる方はいるかもしれません。おそらく「35歳以上は高齢出産で、それ以前の出産よりリスクが高い」という認識があるからかと思います。
しかし、日本産科婦人科学会が定義する高齢出産は、35歳以上での「初産」。また、国際産科婦人科連合は、高齢出産の定義を「初産婦が35歳以上、経産婦では40歳以上」としています。つまり、2人目の出産の場合、35歳を超えても必ずしも高齢出産とはいわないのです。
そうはいっても、妊娠、出産にはさまざまな体調の変化をともないます。出産経験者だからこそ「1人目でもつらかったのに、年を重ねてからはもっと不安」と思うこともあるでしょう。
- J-stage「高年妊娠および出生前診断に対する女性のリスク認識と情報選択ニーズ」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/ymj/65/1/65_5/_pdf/-char/ja,2018年11月19日最終閲覧)
- J-stage「高齢妊娠に伴う諸問題」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyorinmed/47/1/47_77/_pdf,2018年11月19日最終閲覧)
35歳以上で2人目出産予定の人が気をつけること
日本産科婦人科学会の研究では、ママの年齢が上昇するほど妊娠高血圧症候群や前置胎盤のリスクが上がることがわかっています。これらのリスクを未然に防ぐには、妊娠生活で気をつけるポイントを知っておくことが大切です。
ここでは、2人目の出産時に35歳を超えるとき、以前よりも注意したほうがよいことをお伝えします。
適切な体重管理をする
体重管理は、妊娠生活の中で大切にしたいことの一つです。肥満は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、巨大児、帝王切開などにつながりますが、一方でやせ過ぎは早産や赤ちゃんの低体重のリスクを高めてしまいます。そうならないためには、日常的に体重に気をつけるよう心がけ、適正な体重増加におさめましょう。
妊娠期間を通した推奨体重増加量は、妊娠前の体形に合わせて以下が目安となっています。