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監修:小山寿美江

【医療監修】男性不妊の原因とは?自然妊娠は可能?検査内容や治療方法を紹介

PIXTA

精巣超音波検査

精巣超音波検査では、精巣の大きさを測り病気などがないか確認します。陰嚢の部分に超音波が出るプロープという機械をあて、モニター越しに精巣を観察する検査で痛みはありません。

精巣が小さな場合は、精子を作る機能が低下している可能性があります。

出典元:

男性不妊の治療方法

治療 PIXTA

男性不妊の治療方法は、原因に応じて内科的な治療や外科的治療が選択されます。治療では、喫煙や飲酒など、生活習慣の見直しも行います。

内科的治療

  • 投薬治療
  • カウンセリング

男性の不妊では、内科系疾患(糖尿病、肝臓病、高血圧、動脈硬化)が造精機能低下の原因となることもあるため、病気が見つかったらまずは治療を優先しましょう。病気を治した後で、造精機能を補助する薬を飲む、人工授精や体外受精を試みるなど不妊治療を行います。

精管が炎症を起こしている状態の精巣上体炎では、抗生物質を投与して様子をみますが、回復状況に応じて人工授精などをいます。

またストレスが不妊の原因となっている場合は、投薬治療で体調を整えるとともにカウンセリングによって心のケアをすることもあります。

外科的治療(手術)

  • 閉塞性無精子症
  • 精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)

精路通過性障害の一つである閉塞性無精子症は、精管のつまりや閉塞の度合いが軽度であれば、顕微鏡で確認しながら問題のある部分を切除してつなぎ合わせる手術を行っていました。

ただし、最近では精管造影は行われず閉塞部位が不明な状態のまま、非閉塞性無精子症と同様に精巣内から直接精子を採取するTESE(精巣内精子回収法)を行うことが多くなっています。TESEにより精子を得ることができれば体外受精、顕微授精の治療を行います。

静脈がこぶ状に膨らんでしまう精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)は、静脈瘤の部分を糸でしばる手術を行います。局部麻酔で行われるため、日帰りでも可能です。症状が改善されないときは、人工授精や体外受精、顕微授精を検討します。

出典元:
  • 塩谷雅英(監)「ふたりで取り組む赤ちゃんが欲しい人の本」P152-165(西東社,2012年)
  • オーク会「精巣内精子採取術(TESE)」(https://www.oakclinic-group.com/funin/ss_tese.html,2019年1月22日最終閲覧)

男性不妊でも自然妊娠は可能?

リフレッシュ amana images

男性不妊と診断されても、治療をすることで自然妊娠が可能となる場合もあります。症状が軽度であれば、治療の間に自然妊娠することも珍しくはありません。

検査の結果、人工授精や体外受精、顕微授精などステップアップした後でも自然妊娠することがあります。不妊治療にストレスは大敵なため、治療中であっても気分転換をすることが大切です。

出典元:

ストレスは大敵。たまにはリフレッシュしましょう

記事の監修

西船橋こやまウィメンズクリニック院長

小山寿美江

平成11年琉球大学医学部を卒業し、昭和大学産婦人科、木場公園クリニック分院院長、六本木レディースクリニック院長を経て、令和2年1月に西船橋こやまウィメンズクリニックを開院。

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