夫婦げんかに関して徹底的に話し合うトークイベント
6月13日(木)、RETHINK CAFE SHIBUYAにてNPO法人スーパーダディ協会が主催する「フウフゲンカシンポジウム」が開催されました。
夫婦げんかはやったほうがいい?やらないほうがいい?というテーマをもとに、パパとママの積極的な意見交換が行われました。
フウフゲンカシンポジウム シブヤ 2019
「フウフゲンカシンポジウム」とは、「他人の夫婦げんかエピソードからルールを学んでしまおう」というものです。
フリーキャスターの小森谷徹さん、「賢い子を育てる夫婦の会話」(あさ出版社)を出版したばかりのフリーアナウンサー・天野ひかりさん、スーパーダディメンバーで協会理事の板谷俊明さん、コミュニケーションラウンジ「Atlya」を経営する井尾さわこさんが登板しました。
NPO法人スーパーダディ協会とは
NPO法人スーパーダディ協会とは、「父親の意識改革こそがこれからの日本を幸せにする」との考えをもとに、活動をしています。
パパが積極的に育児へ参加したくなるようなイベントや、夫婦関係をよりよいものにするためのワークショップを開催。家族の幸福度を、少しでも上げるために活動を行っています。
「フウフゲンカシンポジウム」トークライブの様子
今回はスーパーダディのメンバー約50人に事前にアンケートを実施し、厳選された3つのトピックをトークライブで紹介しつつ、パパとママの意見交換が行われました。
会場はお互いの意見に対し真剣に耳を傾け本音で語り合いながらも、アットホームな雰囲気で「夫婦関係をよくするヒント」に溢れた貴重な時間となったようです。
テーマ①「夫婦げんかはやったほうがいい?やらないほうがいい?」
事前に行ったアンケートでは、ほぼ同数となったようです。夫婦げんかをやったほうがよい派の意見としては「けんかをしないでちゃんと関係を保てるはずがない」といったものでした。
やらない派からは「日々のコミュニケーションの中で、小さいうちに解決するようにしているため、議論になってもあまりけんかに発展しない」という意見があがったようです。
けんかはお互いが感情的になり、言い争ってしまう印象を持つ方もいると思います。しかし、それぞれの意見を言い合うことが「けんか」なのではという意見も。夫婦が解決に向けて話し合うことを「けんか」と見るのであれば、夫婦げんかは必要なものという意見も納得できるなと筆者は感じました。
テーマ②「夫婦げんかをする派にはルールがあります」
夫婦げんかをする派の「世の中の夫婦は会話の質も量も少ない。会話をし、家族の運営を話し合うまでに辿り着いていない夫婦が多い」という指摘から、ルールについて話し合われました。
「どんなけんかであっても自分から謝ること」「逃げない、ちゃんとやりあう。ただし人格の否定はしない」「出ていく、出ていけ、は言わない」などのルールが紹介されていました。
夫婦げんかをネガティブなものだと思って避けていると、相手の本音が分からなくなることがあるのかもしれません。必要な話し合いの場と考えれば、前向きに話す気持ちになれそうですし、「夫婦げんか後の仲直りの方法」などを決めておくのも、大切なことなのではないでしょうか。
テーマ③「夫婦げんかについての私の悩みや素朴な疑問」
「夫婦げんかができない」という悩みについて、「お互いのストレス発散であり、考えが分かる良い点がある」という意見が出る一方で、「私と息子どっちが大事なの?で大げんか。正解はなんですか?」「子供の前でけんかが始まりそうになったらどうしていますか?」などの疑問も飛び出しました。
子供の前で夫婦げんかをすることについては、「しない方が良い」という意見が一般的との話に。そのなかで、「夫婦でぶつかった後に仲直りをするの姿」や、「パパとママも違う価値観を持って生きている」といったことを知ってもらうため、あえて隠すことはないなどの意見も。
感情をぶつけ合うのではなく、話し合いをする姿を見せるのはありなのかもしれない、と筆者は感じました。
夫婦げんかは前向きな話し合いの場
つい感情的になってしまい、よいイメージのない夫婦げんか。「前向きな話し合いの場」だと思えば必要なことのように思えてきますよね。けんかをしないほうが円満に見えますが、意見を共有するためにけんかをする夫婦が決して険悪、という訳ではないのかもしれません。
夫婦でぶつかることを恐れて避けていては何も解決しませんし、また同じことでけんかに…というパターンを繰り返してしまうことも。あらかじめルールを決めておくことが、上手に夫婦げんかをするコツなのかもしれませんね。