働くママに聞いた、リモートワークの実態
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、急きょ子どもの学校が休校になったというママもいると思います。夏休みや春休みなど事前に日程が分かっている休みと違い、いきなりの休校通知で驚くとともに預け先をどうするか、悩んでいるママもいるかもしれません。
今回はママリで、子どもが1人以上いるママを対象に「新型コロナウイルス感染拡大防止や臨時休校に伴うリモートワークに関する調査」を行いました。
調査概要
- 調査日:2020年2月28日〜2020年3月2日
- 調査方法:アプリ「ママリ」およびTwitterおよびInstagramのママリ公式アカウントのユーザーに対してインターネット調査を実施
- 調査人数:1,777名
- 調査対象:子どもが1人以上いるママ
ママ1,770人に聞いた「新型コロナウイルス感染拡大防止や臨時休校に伴うリモートワークに関する調査」
リモートワークは便利な一方で課題も
家にいながら仕事ができるリモートワークは便利ですが、仕事と育児の両方をうまくこなさなければならずさまざまな課題があるようです。
リモートワークについて行ったアンケートをもとに、働き方や実際にリモートワークをしたママたちがどういったことに気をつけていたかなど見ていきましょう。
リモートワークへ対応している職場は2割という結果に
コネヒト株式会社
「今の職場でリモートワークは可能ですか?」という質問に対し、2割のママが「可能」という回答でした。
まだまだ限られた業種でしかリモートワークは進んでいないということがわかります。サービス業や接客業のように対面でしか対応できない仕事では仕方ない面もありますが、筆者としては想像していたよりもずっと低い数字でした。
リモートワーク時の課題とは?
コネヒト株式会社
リモートワークが「可能」と回答した方に「子どもが近くにいる環境下でリモートワークをする際に感じる全ての課題を教えてください」と質問。「子どもが一人で長時間遊び続けることができない」が75.6%、「子どもが気になり集中できない」が73.7%という結果に。
上位二つは子どもに関するもので、仕事をしつつ子どもを見ることの難しさがあるようです。
リモートワーク時はさまざまな人やもの、コトの協力が必要に
コネヒト株式会社
「子どもが近くにいる環境下のリモートワークで協力を依頼したり活用したもの(したい)があれば教えてください」という質問には、「祖父母」が54.7%、「夫あるいはパートナー」が50.9%と続きました。ママ1人ではどうしても限界があるため、周囲のサポートへの期待がうかがえます。
また、「子どもが近くにいる環境下のリモートワークを経験した方はどんな工夫をしているか教えてください」と質問をしたところ、大きく分けて「勤務時間の柔軟性」「子どもの過ごし方」「周囲のサポート」と三つの工夫がありました。
1. 勤務時間の柔軟性
まず勤務時間に関しては、フルタイムから短時間にしたり、時間休や半休を組み合わせたりして自宅での仕事時間を少なくするようにしたという意見がありました。また、子どもがお昼寝をしている間や早朝、夫の帰宅後などの時間を利用して会議などを行ったという意見も。
限られた時間を有効に使うため、勤務時間を固定せず柔軟に対応することが必要なケースもあるようです。
2. 子どもの過ごし方
子どもの過ごし方に関しては、ドリルや学習系のアプリを使って勉強をしてもらう、DVDで動画鑑賞、工作やお菓子作りといった意見がありました。また、だらだらと過ごさないよう時間割と課題を作るという声も。
ママは仕事をしているということを理解してもらうとともに、子どもにとっても有意義な時間となるような過ごし方が大事ですよね。
3. 周囲のサポート
夫にもリモートワークをしてもらい二人で子どもを見つつ、会議が入っている時間は交代で子どもを見ているというママや、祖母に来てもらい午前中は外出してもらっていたという意見も。
ママ一人でできることには限界があります。周囲のサポートも最大限に使い、仕事と子どもとの時間を両立したいですよね。
リモートワーク時にあると助かるサービス
「子どもが近くにいる環境下のリモートワークをする際に、どんなサポートやサービスがあると助かりますか?」と質問をしたところ、当日でもすぐに頼める、低料金のシッターさんや家事代行、お弁当宅配サービスといったママの家事負担を減らすものがあがりました。
他には、教材や動画の学習コンテンツ、オンラインスポーツ教室(サッカー講師など)、室内レンタル遊具といった、子どもが自宅でも飽きずに過ごせるようなコンテンツの充実が望まれているようです。
サポートやサービスをうまく使って
リモートワークをする際、仕事をしながらママ一人で家事や子どもの世話もするのはとても大変なこと。さまざまなサポートやサービスをうまく使うことが仕事の質の向上、子どもとの時間を充実したものにしてくれるのではないでしょうか。
また、日頃から家事代行サービスや子どもの学習コンテンツ、動画などを調べておけばいざというときにも安心ですよね。この機会に、ぜひ自分に必要なサポートやサービスを調べてみてくださいね。