ⓒ井上はるか
肉の冷凍は「ヨーグルト漬け」がおすすめ
余ったお肉を冷凍するなら、圧倒的に「下味冷凍」がおすすめ。肉に下味をつけて冷凍すると、冷凍保存している間も味がしみ込み、よりおいしく食べられます。さらに、普通にお肉を冷凍するより鮮度もキープしやすいのも利点です。冷凍状態から解凍するときのお肉のダメージを防ぎ、食感や風味が保たれます。
今回は、下味冷凍の中でもおすすめの「ヨーグルト漬け」をご紹介します。
1. 肉と味噌、ヨーグルトを冷凍保存袋に入れる
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冷凍用の保存袋に、味噌とヨーグルトを入れます。鶏肉300gに対して、味噌とヨーグルトそれぞれ大さじ1杯が目安です。
ヨーグルトを入れる理由は、乳酸菌の力でお肉がやわらかくなり、小さな子どもでも食べやすい食感になるから。さらに味噌と合わせれば相性抜群。クセになる味わいになります。
味噌とヨーグルトを袋の中でしっかりとなじませたら、お肉を入れます。こうすることで味ムラを防ぎ、均等な味になりますよ。
酸化を防ぐために空気を抜きつつ、できるだけ同じ厚さになるように平たくしながらジップを閉めましょう。冷凍庫に入れる際は、バットに入れるなど、平たくした状態を保って冷凍するのがおすすめです。平らにすることで、解凍時間が少なく、焼く際の時短にもなりますよ。
2. 使うときは10~15秒程度、流水で解凍
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調理するときは、流水で10秒から15秒ほど解凍しましょう。表面のみの解凍で大丈夫。お肉とお肉の間が、ポキッと折れるようになったら調理できますよ。
- 旭化成「平日が楽になる! 下味冷凍のすすめ」(https://www.asahi-kasei.co.jp/saran/preservation/shita-aji.html,2020年7月17日最終閲覧)
- 日本食肉消費総合センター「お肉の上手な保存と下ごしらえとっておきテクニック」(http://www.jmi.or.jp/common/download.php/お肉の上手な保存と下ごしらえ-とっておきテクニック-.pdf?id=ODE=,2020年7月17日最終閲覧)
フライパンで焼くだけ「鶏肉の味噌ヨーグルト焼き」
ここからは、解凍後に作る「鶏肉の味噌ヨーグルト焼き」の作り方をご紹介します。調理方法の参考にしてくださいね。
材料:大人2~3人分
- 冷凍鶏肉:300g (味噌大さじ1・ヨーグルト大さじ1と和えたもの)
冷凍した味噌ヨーグルト和えの鶏肉をそのまま焼いてもおいしいですが、お好みでキャベツ、きのこ、トマト等を一緒に焼いても◎。特にトマトと味噌はとても相性の良い組み合わせ。トマトが苦手なお子さんがいるご家庭にもおすすめの食べ方です。
1. 解凍しかけの鶏肉をフライパンで蒸し焼きにする
流水で10~15秒解凍した鶏肉を、ポキポキ折りながらフライパンにのせ、加熱します。最初は強火で焦げ目をつけ、蓋をするときは弱火~中火程度に。様子を見つつ、焦げ付きそうなら弱火に変えていくと良いでしょう。
こげ目が付いてきたら、裏返して反対側も焼き、蓋をして7分ほど焼きます。
2. 中心に火が通ったら火を止める
写真のように焼けてきたら、中心まで火が通ったかどうか確かめて火を止めましょう。火が通ったか確かめるには、もっとも大きいお肉を箸で開いてみてください。きちんと開ければ、お肉に火が通っています。
箸が引っ掛かって開けないときは、加熱が不十分です。もう少し加熱してくださいね。
下味冷凍なら食材を無駄にせず、調理が楽になる
鶏肉の味噌ヨーグルト焼きは、主食がご飯のときのおかずとしてもぴったりですが、パンに挟んで食べるのもおすすめ。お弁当のおかずにももってこいです。
鶏肉がたくさんあるときは、新鮮なうちに下味をつけてから冷凍しておくのがおすすめ。冷凍したら約1か月保存可能です。調理後のお肉は、1~2日以内に食べきるようにしましょう。
下味をつけるだけで、そのまま焼くよりもやわらかく食べられる裏技レシピ、ぜひ試してみてくださいね。