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「9歳の壁」とは?気になる原因や子どもの変化と実践したい3つの対策

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9歳の壁で子どもに見られる変化

勉強 PIXTA

自分を客観的に見られるようになることがマイナスに作用し、自己肯定感が失われることもある9歳の壁。9歳の壁が起きない子どももいますが、もし起きてしまった場合、子どもにはどのような変化が現れるのでしょうか?

小学校の勉強についていけなくなる

抽象的な内容を含む授業が増えてくることから、勉強についていけなくなる子どもが現れてきます。小学校3年生までは順調だったのに、4年生になったら少し成績が落ち気味になりつつある…という場合は、9歳の壁を迎えている可能性も。

4年生になると図形や分数、概数や「およその数」など概念を使った領域の学習が増えてくるので、まだ抽象的思考がおぼつかない子どもの場合は、「勉強についていけない」という9歳の壁に突入しがちです。

自己肯定感の低さから意欲が失われる

他人と自分を比較できるようになる9歳前後では、「自分は他人より劣っている」という思いから自己肯定感が低くなってしまいがち。自己肯定感が低くなると、目標や目的に対して意欲的でない、忍耐強さがない、失敗すると立ち直れない…など、さまざまなことに対して意欲が失われやすくなります。

8歳ごろまではいろいろなことに挑戦して楽しんでいた子どもでも、9歳の壁を迎えると、学校の勉強や遊び、生き方に対して意欲が失われたかのように変化することもあるでしょう。

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学校で友人関係のトラブルを抱える

自己肯定感の低さは学校での友人関係にも影響を及ぼします。自己肯定感の低い子どもは学校や社会に馴染みにくく、孤立しがちになる可能性も考えられます。

具体的には、学校の先生やパパママに対して攻撃的な態度を取ったり、自分勝手な振る舞いをしたり、引きこもり気味になったり…という行動が挙げられます。

小学校中学年にあたる9歳ころは「ギャングエイジ」とも呼ばれる時期で、友人同士の付き合い方や関係性も変わってくる時期です。

もし小学校での友人関係がうまくいっていないようで、急に攻撃的になったと感じられたら9歳の壁ではないかと疑ってみてください。

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9歳の壁を乗り越えるための対策

ランドセル PIXTA

子どもの発達によって起きる9歳の壁。パパママとしては「このまま自己肯定感を持てないままなのでは…?」と不安になることでしょう。9歳の壁の兆候が見られたら、まずは次のような対策を行うとよいでしょう。

勉強は「復習」を大切に

学校の授業がわからず9歳の壁を迎えたときの対策法は、新しいことを学ぶよりも「復習」を大切にすることです。勉強は段階的に難しくなるので、3年生で学んだ内容がしっかりと身についていないと、4年生の勉強についていけなくなることも。

そのため、3年生のときの教科書を読み直してみるなど、過去にさかのぼって学習することで解決の糸口が見つかることも少なくありません。子どもはわからないと勉強へのやる気をなくしがちですが、パパママが見てあげながら過去の復習を徹底しましょう。

パパママが認めて・褒めて自己肯定感を伸ばしてあげる

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