©tumumama_ikuji
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昔から淡々としていた母
にしみつさんは出産後、遠くに住む母親に1か月の間手伝いに来てもらうことになりました。久しぶりの再会なのに、昔から淡々とした性格の母は孫を見ても特に盛り上がることなく、産後で涙もろくなっているにしみつさんをよそに、赤ちゃんを抱っこしてもすぐに返そうとします。
慣れない子育てに疲れを感じていたにしみつさんは、母が手伝いをしてくれることは助かると感じていたものの、これからどうなるのか多少の不安も感じていたのでした。
実の親子であっても、性格の違いから通じ合えないこともありますよね。にしみつさんは久しぶりの母親との共同生活でうまくやっていけるのでしょうか…。
ちょっとしたことでイライラ…自己嫌悪
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今思えば、慣れない街や家での生活は不便だったのだろうと思うものの、当時のにしみつさんはそんな母を思いやってあげる余裕がなく、母のやること全てにイライラしっぱなし。
何度教えても覚えない機械の使い方、食器のしまい方や洗濯物を干すタイミング、買い物を頼めば違うものを買ってくるなど、ちょっとしたこともすごく気になってしまうにしみつさん。母親に悪気のないことはわかっているのに、ついついきつく当たってしまい、その後は自己嫌悪に陥ってしまうのでした。
にしみつさんのように母親に当たってしまうのは、実の親だから許されるという甘えもあったのかもしれません。特に産後というわけではなくても、思い通りにいかないとついつい親に不満を言ってしまうことはありますよね。
その後で落ち込んでしまう気持ちもよくわかります…。
母が帰る日、やっぱり涙が止まらない
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母の行動にイライラすることはあったものの、夫が仕事でいない日にいてくれるのはやはり心強く、1か月の間に母といろいろな話をして気持ちを通わせることもあった、にしみつさん。
そして、とうとう母が帰る日がやってきました。
急にさみしさがこみあげてきて涙をこらえるにしみつさんに、母が差し出したのは孫のためではなく「あんたが何か欲しいものがあったら好きに使いなさい」と差し出してくれたお金が入った封筒でした。
涙を抑えきれなくなったにしみつさんは、「ありがとう」や「ごめんね」を言いたいのに、言葉にならなかったのでした。
『産後、母が手伝いに来たときの話』は本編をどうぞ
今回はダイジェスト版でほんの一部を紹介しましたが、もっと話して「ありがとう」と言えばよかったと後悔するにしみつさんの気持ちに共感する素敵な作品です。
ぜひ『産後、母が手伝いに来たときの話』本編を読んでみてくださいね。