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妊娠後、夫婦の会話は業務連絡だけ
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30歳のとき、友人の紹介で出会ったカナとヒトシ。その後1年半の交際後結婚。カナは妊娠中で、順調な生活を送っています。
しかし、カナはつわりがひどくなり家事をうまくこなせなくなりました。夫にそのことを責められたりはしていませんが、何かと夫の反応が気になるようになったカナ。
子どもは無事に生まれたものの、夫婦の関係性は結婚当初からずいぶん変わってしまい、カナとヒトシは平日、なかなか顔を合わせる時間もないほどに。2人の間に、業務連絡以外の会話はほとんどありません。朝も「おはよう」の挨拶と「行ってきます」「行ってらっしゃい」など最低限の声掛けだけ。
こんな状況に「いつから会話しなくなったのか」とカナは思い返していました。
出産も立ち会わず、ママ友には「モラハラ」と言われる
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カナは妊娠中のできごとや出産時のできごとをいろいろと思い出します。ヒトシはカナの出産直前「仕事が忙しくなり帰るのが遅くなる」と突然言い出したことがありました。
「陣痛来たら、さすがに病院来てくれるよね」と心細さを隠せないカナに「休みの日曜なら…」と仕方なさそうにいうヒトシ。
2人の子どもの誕生なのに、まるで他人事のようなヒトシの言葉に、悲しさを覚えるカナ。出産後、そのことをママ友に話すと「それってモラハラじゃないの?」と言われ、カナはヒトシと話すことさえつらく感じてしまうようになりました。
夫サイドには別のストーリーがあった
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一方ヒトシは、妊娠しても家事を完ぺきにこなすカナをうまくサポートできずにいました。そして、つわりがひどくてふだん通りにできなくなったカナに対しては「余計な口出しをしても逆効果になるかも」と思い、ここでもつい見守るだけに徹してしまいます。
ヒトシの気持ちとしては、カナのことを思いやっているからこそ「余計なことをしてはいけないかも」という心が先行していたのです。つまり、2人はお互いのことを考えてはいたものの、きちんと言葉にして話し合わなかったことですれ違いを生んでいたよう。
カナとヒトシは、そのことに気づいて関係を修復できるのでしょうか…。
2人の姿から、自分の家庭も振り返りたくなる作品
何かトラブルが発生したとき、片方の立場で考えるだけでは、真実にたどり着けないこともあります。夫婦間の関係性も、お互いに思っていることを話し合わないと、本当のことは見えてきませんよね。
カナとヒトシ、2人はここから夫婦間の課題に気づき、話し合うことが必要なように思えます。
そんな2人の姿と自分の家庭を重ねると、もしかすると似たような課題が隠れているかもしれませんね。『会話レスな夫婦』は夫婦のあり方についてごく自然に問いかけてくる漫画作品です。