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慣れない育児にくたくただった、産後の母
おやま@書籍発売中(@oyamaoyadayo)さんは、里帰り出産をしました。しかし、慣れない育児に疲労困ぱい。うまく親を頼ることもできないまま、趣味も楽しめずわが子につきっきりだったそうです。新生児期が過ぎれば楽になるはず、と自分を励まし不安な日々を過ごします。
赤ちゃんと過ごす日々は常に緊張感があったという方はいませんか。何が起きるかわからない、いつ火が付いたように泣くかわからないと思うと、産前のように自分の心地よさだけを考えて過ごすことが難しくなりますよね。
閉塞(へいそく)感から解放された瞬間
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ある日、母親から「外出してきたら?」と提案されたおやまさん。朝6時、久しぶりに家から出たときの「澄んだ空気」はとても気持ちのよいものだったでしょう。
筆者も産後は、夜に赤ちゃんが泣くと近所迷惑にならないかヒヤヒヤした経験があります。また、なぜか夜の授乳は孤独を感じていました。日が昇ってくるとホッとした気持ちも、おやまさんに共感します。この漫画を読む方の中でも、出産経験者の方は、産後に感じていた孤独と閉塞感を思い出し、おやまさんの気持ちが「わかる」と思う方は少なくないはずです。
育児が始まり、不規則な新生児のリズムに合わせる生活の中では、なかなか社会との関わりを持つことは難しいですよね。そんなときにフッと母親ではない自分に戻らせてくれたコンビニという存在は、おやまさんにとってこれまでにない特別感がある場所だったのではないでしょうか。
社会とつながり、母から自分に戻る瞬間の大切さ
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「いらっしゃいませ」なんて、普段はたわいもないあいさつに感じる言葉です。それでも、当時おおやまさんにとっては誰かが自分に対して言葉をかけてくれるというだけで、社会とつながっていると実感できたのでしょうね。
気を張りすぎて疲労困ぱいになったおやまさんですが、その後はコンビニの特別感が気に入り、子連れでも訪れるようになったそうです。
日々育児や家事に追われ、母や妻でいる時間が中心になっている方はいませんか。もしも短時間でも誰かに子どもを預けることができるのなら、おやまさんのようにコンビニに行ってみてはいかがでしょうか。母や妻から「ただの自分」に戻れる場所があると、リフレッシュになりそうですね。
家から5分という身近な場所「コンビニ」で、産後の自分にとって必要な「社会とのつながり」を感じられたおやまさん。日常のちょっとした息抜きの大切さを伝えてくれる、すてきなエッセー作品でした。