©ママリ
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選択したのは『特別養子縁組』という制度
主人公は、ひとつ年上の夫と仲良く暮らしている女性。2人だけの生活も充実していたものの、やはり子どもがほしいと望んでいました。
あまり焦ってはいなかったものの、なかなか子どもができず年齢のこともあるため、結婚して2年目のある日、病院で検査してもらうことに。すると、判明したのは実子が望めないという事実。
不妊治療をするなどの選択肢もありましたが、海外生活で養子縁組を身近に感じていた2人は、「特別養子縁組」を選ぶことにしたのです。
生まれたばかりの「わが子」と対面
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特別養子縁組の手続きをしてしばらくたったある日、児童相談所から「特別養子縁組希望の子がいる」との連絡が。夫婦は、生まれたばかりのわが子「おにぎりくん」と対面することになったのです。
この日から主人公は、対面する前や対面後の思いをおにぎりくんに向けて手紙でつづり始めました。
そしていよいよおにぎりくんとの対面。おにぎりくんを抱っこした主人公は、おにぎりくんを心からいとおしく思い、これまであったつらかったことは、すべてどこかへ飛んで行ってしまうほどだったと記録しています。
特別養子縁組で家族になるわが子との対面。感無量だったのではないでしょうか。読者としても、たくさん悩んだ2人がおにぎりくんと出会うことができ、幸せな気持ちになるシーンでした。
赤ちゃんのお世話について学び「お母さん」へ
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おにぎりくんとの初対面から5日後、病院で赤ちゃんのお世話について学ぶことになった主人公。沐浴(もくよく)や授乳の指導のために病院に1泊し、母子同室で過ごす初めての時間。ほかのママたちに囲まれ「お母さん」と呼ばれくすぐったい気持ちに。
そしてその夜は、不妊がわかってからおにぎりくんに会うまでのことを手紙につづり、改めて迎え入れたおにぎりくんとの縁を感じるのでした。
特別養子縁組について知りたい方にも、子どもを持つことについて考えたい方にもおすすめの作品です。気になる方は読んでみてくださいね。