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「保護ねこ」という選択肢
子どものころからねこが大好きで実家でも飼っていたオキさんは、ペットショップを回りながら「この子だ」という出会いを探していました。
でも、友人から「保護ねこ」について聞き、動物愛護センターやNPO法人が運営しているねこカフェなどに足を運びます。保護ねこについて知れば知るほど、家族に迎えるなら保護ねこを、と考えるようになりました。
「保護ねこ」を新しい家族に迎えるまで
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保護ねこを迎えるまでには、住環境のチェックや兄弟ねこの選択肢など、さまざまな道のりもありました。そんななか、もう一度足を運んだ愛護センターで運命の出会いを果たします。それは、当初希望していた子猫ではなく、保護は「今日まで」だと言われたねこ、しらすちゃんでした。
筆者が共感したのは、保護ねこから選ぶことにしたときのオキさんの考え方です。「自分の子どもでも生まれてくるまではどんな子かわからないけど、もうこの子以外考えられないくらい愛している。どんな保護ねこが来てもこの子以外考えられないと思えるはず」
ペットにも流行があり、大きさや年齢、見た目で選ばれてしまう時代。ペットと言う家族との本当の向き合い方を考えさせられます。筆者の家にも捨てられカラスに食べられそうになって鳴いていた子猫が、15歳になった今も一緒に暮らしています。
ペットは大切な家族、迎える側の覚悟と向き合い方に納得でした。
「今度こそ幸せに…」保護ねこに込める願い
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当初の希望は子猫だったオキさん家族ですが、保護ネコについて知れば知るほど、悲しい思いをしてきた分幸せになってほしいという願いが強くなり、4歳のしらすちゃんを希望します。
ですが、希望を出しても、抽選に通らなくてはなりません。オキさんは、保護ねこについて知るまでは自分がペットを「選んでいる」つもりでしたが、そうではなく、自分たちが「選ばれている」ということに気づきます。
保護ねこの多くは、一度は人間に飼われ何らかの理由で手放された経験があります。きっと寂しさや心細さを感じていることでしょう。虐待されたねこはすぐには懐いてくれないこともあるかもしれません。
1年間に何万匹も殺処分される実態を考えると、人間の側の身勝手さのために傷つく命を少しでも思いやりたいという気持ちにさせられるのではないでしょうか。
ペットを飼うことを考えている方には、ぜひ全編通して読んでいただきたい『保護ねこちゃんを家族に迎えるまでの話』おすすめです。