妊娠39週目の妊婦の様子
妊娠39週目になると、子宮底長は32~35cmくらいとなり、不規則なおなかの痛みや張りが起こる前駆陣痛や、おしるしといった出産の兆候が出てくる人もいるでしょう。
出産が近づき、緊張や不安になるかもしれませんが、リラックスして出産のときを待つことが大切です。
頻尿になりやすく、尿漏れしやすくなる
赤ちゃんの位置が膀胱を圧迫していたみたいで、出産の時も尿意があっても尿がでなくて、管を通してだしてもらいました。
尿パットを使うと気分的に楽でしたよ〜
出産したら普通に戻りましたので、あともう少しだと思って頑張って下さいm(__)m
臨月になると、胎児は子宮の出口に向かって徐々に下がり始めます。子宮が下がってくることで、母体の膀胱(ぼうこう)が圧迫され頻尿や尿漏れを起こしやすくなります。
尿意を我慢してしまうと膀胱炎(ぼうこうえん)を起こす可能性があるため、無理をせず早めにトイレに行くように心がけましょう。
出産の兆候が現れる
膣を針で刺すような痛みはありましたよ〜(^^)
多分、赤ちゃんが下がってきてる痛みだと思います!
お腹が張るのも、もうすぐ生まれるよっていう赤ちゃんからのサインだと思いますよ☆
私は陣痛きても、胎動もありました☆
妊娠39週目になると、不規則なおなかの張りや痛みが生じる前駆陣痛やおしるし、破水など出産の兆候が出てくる人がいるでしょう。兆候の現れ方は人によって異なり、陣痛から始まる人もいれば破水から始まる人もいます。
前駆陣痛やおしるしがあっても、すぐに出産に結び付くとは限りませんが出産は近づいています。もし前駆陣痛と陣痛で判断がつかない場合や、痛みが10分間隔になったときは、すぐ病院に連絡をして指示を仰ぐようにしましょう。
眠りが浅くなる
母体神秘の話を受けて妙に納得したら、ただ不安に思ってた時より眠れるようになりました.。゚+.(・∀・)゚+.゚
出産前は気持ちが興奮しやすい状態になり、寝つきが悪く眠りも浅くなることがあります。胎動が激しくてなかなか熟睡できないという人もいるでしょう。
夜眠れない場合は、昼間に仮眠を挟むなどして休めるときに体をしっかりと休めるようにしてくださいね。
腰や足の付け根に痛みを感じる
妊娠39週目になると、胎児が下に降りてくることにより骨盤周辺の神経が圧迫され、腰や恥骨、足の付け根に痛みやしびれを感じやすくなります。
痛みやしびれを感じたら、こまめに姿勢を変えてみたり、横になって休んでみたりと、無理せずゆっくり過ごすようにしましょう。
- 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P68-69(朝日新聞出版,2016年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P140-141.146-147(学研プラス,2017年)
妊娠39週目の胎児の様子
妊娠39週目、すでに胎児はいつ生まれてきてもよい状態となりました。母体の骨盤内に入り外に出てくるタイミングを見計らっています。
胎児の頭が母体の骨盤内に入ると胎児の動きは制限されますが、出産まで手足を動かして過ごしています。
胎児の大きさ・体重
- 胎児の大きさ(CRL):約50cm
- 体重:約3,000g
妊娠39週になると、発達を続けてきた心臓や呼吸器、消化器などの臓器が完成し機能が整います。胎児はいつ生まれてきたとしても、呼吸や体温調節をして環境に適応できる状態になります。
胎脂が取れてくる
妊娠39週頃になると、今まで肌を守る役割を果たしていた胎脂がはがれてきます。クリーム色の胎脂がはがれることによって、羊水に混ざり羊水が白っぽくにごることがあります。
また、胎児の肌はピンク色になり、脂肪がついてふっくらとした体つきになってくるでしょう。
頭蓋骨はやわらかい状態で出産を迎える
胎児の骨は、発達が進むにつれて徐々に固く丈夫になりますが、頭蓋骨は出産時スムーズに産道を通るためやわらかいままの状態です。
胎児の頭蓋骨は薄い5枚の骨からでてきており、分娩時に頭蓋骨の継ぎ目を重ね合わせながら産道を通って出てきます。そのため、生まれたばかりの赤ちゃんの頭はとても柔らかく、出生後時間をかけて固い1枚の骨に変化していきます。
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P140-141(学研プラス,2017年)
- A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」永岡書店(永岡書店,2006年)
- 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P10-11(メディックメディア,2015年)
- 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P68-69(朝日新聞出版,2016年)
妊娠39週目の過ごし方と注意点
妊娠39週目までくると、近いうちに出産を迎えることになるでしょう。この時期はいつでも病院に迎えるように荷物や連絡先の最終確認をしておくとよいですね。
立ち会いを希望の場合は、夫にもいつでも出動できるように心づもりをしておいた方がよいでしょう。この時期の晩酌は控えてもらい、夜中に陣痛がきたら夫が車を出せるようにしておくのがベターです。
また、少し時間に余裕があれば、出産のときのイメージトレーニングをしておくとよいかもしれません。呼吸法や、いきみのがし方など、出産時の疑問は妊婦健診のときに確認をしておくと安心です。
破水したら病院に連絡をする
破水とは、胎児を包む卵膜が破けて羊水が外に出てしまう状態を指します。破水の量やにおいには個人差があり、一度に大量の羊水が流れ出る人がいれば、尿漏れと勘違いするほど少量の場合もあります。
人によっては、本陣痛よりも前に破水する「前期破水」が起こることも少なくありません。破水すると、胎児が細菌感染する恐れがあるため、すぐに病院へ連絡して指示を仰ぎましょう。破水したら病院に行く前のシャワーや入浴は控える必要があります。
また、病院に向かう際は大きめな生理用ナプキンや産褥(さんじょく)パッドをあてて、車を利用する場合は座席にタオルを敷いておくと安心です。
出産までの流れをイメージする
出産はおしるし、破水、陣痛と何から始まるかは個人差がありますが、初産であれば分娩開始から約10~12時間、経産婦では約4~6時間で出産となります。
出産が近づくと期待とともに不安も大きくなりますが、おおまかな出産の流れを確認してイメージしてみるだけでも少し不安が取りのぞけるかもしれません。
また、バースプランを提出する病院であれば、出産時は誰に立ち会いをしてもらうのか、陣痛時はどのように過ごしたいのかなどすでに決めているかもしれませんが、いざ出産をなった場合はどうしても慌ててしまうものです。家族には何をお願いしたいかなどもしっかり確認しておきましょう。
- 井上裕美(監)「病気がみえるvol.10産科」P224-225(メディックメディア,2014年)
- 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P140-141.146-149(学研プラス,2017年)
- セイントマザークリニック「お悩み別・症状別の診療ご案内」(https://saint-mothers.jp/departments/condition/hasui.html,2018年10月10日最終閲覧)
妊娠39週目は出産まであともう少し!ゆったりと出産を待ちましょう
妊娠39週目は、出産の日がいつになるのかドキドキしながら待っている人もいるでしょう。不規則なおなかの張りや痛みが出たり、おしるしがあったり出産の兆候が出始めている人もいれば、まだ何の兆候も出ていないという人もいるかもしれません。
お産の始まりや進み方は人それぞれ異なるため、まだ出産の兆候が現れていないからといって焦る必要はありません。出産まで焦らずゆったりと過ごしましょう。