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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠40週目はいよいよ出産予定日!妊婦、胎児の様子とこの時期の過ごし方

PIXTA

妊娠40週くらいになると、前駆陣痛やおしるしといった出産の兆候が出てくる人がいるでしょう。この時期のおなかの張りは、痛みを感じない張りから生理痛のような痛みを伴う張りまでさまざまです。

前駆陣痛はおなかの張りや痛みが不規則に現れますが、痛みの間隔が規則的になってきた場合は、まずは痛みの持続時間と間隔をカウントしてみましょう。

初産婦なら10分間隔、経産婦なら15分間隔で規則的に痛みがくるようであれば、出産につながる本陣痛がきている可能性があるため、すぐに病院に連絡して医師の指示を仰ぎましょう。

出典元:
  • 国立成育医療研究センター(監)「国立成育医療研究センターのマタニティブック」P8(ベネッセコーポレーション,2015年)
  • 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P140-141(学研プラス,2017年)
  • 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P68-69(朝日新聞出版,2016年)
  • A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」P187-189(永岡書店,2006年)
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妊娠40週目の胎児の様子

妊娠 エコー写真 PIXTA

妊娠40週目は、出産予定日を過ぎて胎児も母体の外に出る準備が整っています。頭を下に向け骨盤内におさまるため、大きな動きは少なくなりますが、手足を動かしながら過ごしています。

胎児の大きさ・体重

  • 胎児の大きさ(CRL):50~51cm
  • 体重:3,000~3,500g

妊娠40週目になると、胎児の脳や心臓、肺などの臓器は十分な大きさになり機能も完成しています。いつ生まれてきても胎児が自分で体温調節や呼吸をして環境に適応することができる状態です。

胎児は子宮内で成長を続ける

妊娠40週目、胎児はいつ生まれてきてもよい状態にまで成長していますが、出産予定日を過ぎても胎児は子宮内で成長し続けます。胎児によって個人差があるものの、髪の毛は約2~3cm伸び、手足の爪も伸びてくるでしょう。

また、頬や口周辺の筋肉が発達し、歯ぐきも盛り上がってきて、生まれた後すぐにおっぱいを飲めるようになります。

出典元:
  • セイントクリニック「妊娠カレンダー」(http://www.jinsenkai.or.jp/saint/?page_id=33,2018年10月15日最終閲覧)
  • 竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P68-69(朝日新聞出版,2016年)
  • 国立成育医療研究センター(監)「国立成育医療研究センターのマタニティブック 妊娠BOOK」P16(ベネッセコーポレーション,2015年)

妊娠40週目の過ごし方と注意点

臨月 PIXTA

妊娠37週以降は正期産の時期となり、いつ出産を迎えても大丈夫な時期となります。妊娠40週で出産予定日を迎えた後も出産が始まったらすぐに病院に向かえるように、入院準備の最終確認をしておくと安心です。

この時期になると、妊婦健診の回数が1週間に1回~2回となり病院によって異なるため、かかりつけ医に確認してみましょう。

妊娠40週以降の妊婦健診では、問診や体重測定、尿検査など通常の診察に加え、健診の度に子宮口の開き具合を確認する内診や、胎児の健康状態の確認するノンストレステスト(NST)を行います。

予定日を過ぎると胎盤の機能は徐々に下がるため、こまめなチェックが必要になります。焦る必要はありませんが、できるだけ陣痛がきやすくするために、おなかが張っても強い痛みがなければ積極的に動くようにしましょう。

上の子がいる場合は入院時のフォローなどを万全にしておく

出産が第二子以降の場合は、出産入院時に上の子のお世話をどのように行うのか考える必要があります。同居している家族にお世話をお願いできるようであれば早めに相談しておくとよいでしょう。

万が一、家族やきょうだいに頼れないときは、自治体などで出産入院による子供の一時預かりサービスを行っていることがあります。

一時預かりサービスは、利用の条件や予約の制限などが設けられているため、利用を検討する際は、事前に確認しておきましょう。

リラックスして出産を待つ

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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