©geiko_tumu
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部活で大抜擢された主人公
試合に出ることはなかったものの、ベンチ席で試合を間近に感じ、観客の声を聞いた芸子さん。応援する側ではなく、される側になりたいと強く思います。いつもと違う景色、空気は大きなモチベーションとなったようです。
先生に頼まれ、伝言を1年生に伝えに行くと、何やら盛り上がっている様子でした。
親友の異変
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いつも通り会話に入っていった芸子さん。しかし、親友の芽衣は話を振っても何も言わず、ただ下を向いたままでした。異変を感じ、思わず「どうした?」と話しかける芸子さん。
芽衣はボソボソと何か言うだけで、いつもと様子が違います。一体何があったのでしょうか。
「私は何も聞こえない」そう言って笑っていた
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何か言おうとした芽衣の言葉をさえぎったのはマナでした。「何か聞こえる?私は何も聞こえない」と言い、芸子の存在を無視したマナ。周りの1年生たちはあっけに取られ、何も言えずにいました。芸子を仲間外れにしているマナは笑って楽しそうでした。以前、芽衣が感じた違和感の意味がようやく理解できた芸子。
楽しみにしていた試合には、もはや身が入りません。部活が終わったら芽衣と2人で帰るのが日課でしたが、芽衣は芸子のことを見ようともしません。親友に、ある日突然無視をされたらショックですよね。その背景には、マナがいるようですが、周りの1年生はマナにおびえ、芸子の味方にはなってくれそうにありません。マナは周囲に、芸子を無視することを強要していたようです。
とてもずるく、深く相手を傷つける方法で、芸子に嫌がらせをしてきたマナ。こうした人間関係のいざこざは人生で何回か経験する人もいるのかもしれませんが、慣れることなどなく、非常につらいものではないでしょうか。中学生女子同士のいざこざをリアルにつづった本作では「あのころ」に見た光景に近い様子も描かれているかも。
懐かしくもあり、その時期特有の苦しさも久しぶりに思い出しそうな、中学時代をつづるエッセー作品です。