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中野家のパパとママは、通告後に明るい変化が見られたようです。中野家にどんな事情があったのかは主人公にも周囲にもわかりませんが、行政とつながることで何か救済された点があるのかもしれません。
主人公はその後近所の別のママから、中野家の変化についての声を耳にします。主人公以外にも中野家を「怖い」と感じていた人がいたのです。それでも行動に移さなかった人も多くいることが想像できます。
子育てでイライラすることはどんな親でもあり得ることで、虐待かそうでないかを判断するのは難しいもの。しかしはた目から見て「これは普通でない」と感じることがあれば、専門家につながるような相談・通告をするのも一つの手段なのですね。中野家にポジティブな変化が見られたことが何よりです。
主人公が通告に至るまでの思いやその後について知ることができ「自分ならどうするか」を考えさせられるような体験談でした。
子どもの虐待にまつわる相談窓口は各自治体に設置されています。
相談・通告は児童相談所虐待対応ダイヤル「189(通話料は無料)」のほか、自治体によってはWEB窓口やメール相談窓口を受け付けている場合があります。気になることを見かけた・聞いたときはこのような窓口を活用することが可能です。
厚生労働省は児童相談所虐待対応ダイヤル「189」について「通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は 守られます」としています。
児童相談所虐待対応ダイヤルや相談窓口は第三者のほか、自身が子どもに対して虐待をしそうだというときにも活用できます。こうした手段で専門家とつながることも、子どもの安全を守るための一つの選択肢です。
- 厚生労働省「児童相談所虐待対応ダイヤル「189」について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dial_189.html,2022年8月17日最終閲覧)
- 大阪市「児童虐待ホットラインと児童虐待メール相談」(https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000072553.html,2022年8月17日最終閲覧)
- 千葉市「児童虐待通告受付窓口WEB版」(https://s-kantan.jp/city-chiba-u/offer/offerDetail_initDisplay.action?tempSeq=121&accessFrom=,2022年8月17日最終閲覧)