©海原こうめ
一緒に不妊治療を頑張っていた夫が、大腸がんに
主人公・シカさん夫婦は不妊治療中の夫婦。不妊の理由もわかってきて、治療を進めている最中でした。
そんなとき、夫が大腸がんに。一度は回復したものの再発し、治療を優先する以上は子どもを持つことができない状況になってしまいました。大好きな夫の命を優先し、子どもをあきらめる決断をした主人公。それでも、心にモヤモヤしたものが残っていました。
ある日、友人と会う機会があったシカさん。友人の妊娠報告に思わず涙があふれ、夫のことを告白します。また、自身が子どもを持ちたい気持ちを捨てきれないことへの罪悪感も言葉にすることができました。
「子どもを望む気持ちをちゃんと捨てないと、夫が良くならない気がする」と話すシカさんに対し、友人は力強く否定する言葉をかけます。
「子どもを望む気持ちを捨てないと…」悩む主人公に、友人が言ったこと
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友人の言葉に救われた
子どもを望むことはできない。頭ではわかっていても、諦めきれない気持ちが残っているシカさん。ところが、子どもが欲しいと思うことに、罪悪感を抱くようになってしまっていました。
そんなとき、友人の「ムリに気持ちを決めなくていい」という言葉に救われます。
変わらないものもある
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友人と話し、帰宅したシカさん。夫が手にしている雑誌が目に入ります。夫はシカさんと2人の時間を楽しもうとしていました。
子どもを望むことはできなくなったとしても、ずっと変わっていない夫とのきずな。そのことに気づいたシカさんは、改めて「夫と生きていく」と決めるのでした。
夫に生きていてほしい
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希望を捨てずに、がんの治療に専念することにしたシカさん夫婦。やっと、自分の気持ちとの折り合いをつけることができ、前を向くことができました。
一時は、子どもを望む気持ちに罪悪感を抱いていたシカさん。ですが、「ムリに気持ちを決めなくていい」という友人の言葉に救われましたね。「こうあるべき」と思うことに縛られそうなときほど、自分の感情も大切にしたいと感じたエピソードでした。