©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
小児眼科医との初対面
「先天性白内障」と診断された、新生児の息子。ですが、手術できる病院も専門医も少なく、途方に暮れていました。そんなときに出会ったのがY先生。最初は、せかせかしていて慌ただしい印象を受けますが、息子の病気をいち早く見つけたことについて「グッジョブです!」と褒められる河野さん。
医師の話では、先天白内障は1万人に3人ほどの発症率。さらに、乳児健診などでは見つかりにくく、生後半年で手術できれば早いほうだと伝えられます。一方、息子は生後2か月。「早めに来てくれてよかった」と言われました。
突然に息子の病気がわかり、不安でいっぱいだった河野さん夫婦。さらに、病院探しで苦労した経緯もあったため、医師の言葉に感激します。そして、ついに手術の日がやってくるのでした。
医師を信じて託すしかない…
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
ついに、生後2か月の息子の手術が始まりました。あとは、医師を信じて、手術の成功を祈るしかありません。医師のことは信頼していても、大切な息子の一大事。不安な気持ちは隠せませんよね。
1時間半後、手術を終えた息子と対面することができました。
手術直後の息子の様子
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
©rinu.illustjob
無事に手術が終わったことへの安堵とは裏腹に、手術室から出てきた息子の姿に不安を隠せない河野さん。ですが、医師からの説明を聞いてみると、それは必要な措置でした。
生後2か月のわが子の手術…。どれほど不安だったことでしょう。息子が無事に戻ってくるまでは、落ち着かない状況が続きますよね。水を飲む姿を見られたことで、やっと心から落ち着くことができました。
親身になってくれる専門医の存在は心強いですよね。なかなか手術を任せられる病院や医師に出会えなかった河野りぬさん夫妻でしたが、リサーチや通院を協力し合った結果、治療にたどり着きました。手術室に入る息子を見送る2人の、無事を祈る背中が印象的です。
『息子に目の障害が見つかった話』は、息子の病気の発見から治療を振り返るとともに、夫婦が息子のために協力し合う姿を描いた作品です。子どもの病気に向き合う夫婦の姿としてとても参考になるでしょう。
- 小泉小児科医院「視覚スクリーニング検査」(https://www.koizumi-clinic.jp/screening,2023年8月2日最終閲覧)
- 国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター 聴覚・平衡覚研究部「視覚異常の早期発見と眼科健診」(https://dbmedj.org/manual/chapter/ch3-2/index.html,2023年8月2日最終閲覧)
『息子に目の障害が見つかった話』の著者である河野りぬさんは、この漫画にこめた思いについて以下のようにコメントしています。
----
「当時、息子に降りかかった病について必死に情報を集めました。しかし、ほとんど情報らしい情報がなく、保護者同士の情報交換の場もどこにもありませんでした。
その時の不安な気持ち、よりどころの無さ、社会から切り離されたような孤立感は、いまだによく覚えています。
私たちの経験が、これから同じような病で困っている親子の参考になればと思い漫画にしました。」
----
この漫画は子どもの目に関する病気について紹介したものです。子どもの体について心配なことがある場合は医療機関を受診し、医師に相談をしてください。