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加害者がカウンセリングを受けない理由
ふくこさんの三男・ケイくんは、クラスメイトのSさんの兄に突然呼び出され、泣かされてしまいます。身に覚えのないことで一方的に責められ、「謝れ」と強く言われてしまいました。とてもこわい思いをしてしまったケイくん。
そして、担任の先生から事実確認をしてもらった結果、ケイくんは暴言をはいていないことが証明されました。実は、クラスメイトのAさんが、ケイくんが言ったことをねじ曲げて言いふらしたことが原因でした。
担任からSさんの母親へ、誤解である旨の電話を入れましたが、なぜかまったく信用してもらえません。ふくこさんは「また、高校生の兄に何かされたら…」と不安でいっぱいになります。そこで思い切って、教育センターへ電話相談をしました。
すると、加害者にカウンセリングを受けさせることが難しい現実や、「認知のゆがみ」といったことを聞かされます。
問題のSさんとは、距離をおくことをすすめられます。そして、高校生の兄への対策とは…。
教育センターからの提案に一瞬ひるんだが…
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思い切って教育センターへ電話をしたおかげで、今後の動き方がハッキリとしました。Sさんとは距離をおくこと。そして、万が一に備え、事前に警察へ相談することにしました。「警察」と言われるとためらってしまいますが、事前に話を通しておくと、安心感がありますね。
そして、学校側でも新たな動きがあります。市の教育支援部に所属しているという人が学校に派遣され、安田家とS家の間に入るとのこと。
ですが今年度、市の教育体制の配置がガラッと変わったと耳にした ふくこさん。しかも、大きく変更になった年は、要注意であるとママ友から事前に聞かされます。果たして、市の教育支援部の人物とはいったい…
イヤな予感は的中…
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学校側には再三、「S家とは距離をおきたい」と伝えていた ふくこさん。ところが、市の教育支援部からきたというY村さんは、「話し合いで解決しましょう」と、一方的に意見を押し付けてきます。
今まで、まわりのママ友から話を聞き、S家は話しが通じる相手ではない、と客観的に判断してだした結論です。だからこそ、Y村さんの「仲違い」や「仲直り」というワードには違和感しかありません。
「警察」と言われ焦る姿から、学校としては大ごとにしたくない…という気持ちが見え見えです。問題の本質をおざなりにし、表面上だけ仲良くしても意味はありませんね。
本作では、加害者側にも「ヤングケアラー」や「ネグレクト」など、問題を抱えていることが明らかになりました。ですが、どのような生い立ちがあろうとも、決して他者を傷つけていい理由にはなりません。
大切な人を守るため、最後まできぜんとした態度で振る舞う ふくこさんの姿に、エールを送りたくなる作品です。