Ⓒぷみら
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自分自身も終末期病棟で看護師をしている娘さんの言葉には、多くの患者を看取って来た深い思いが込められていました。状況を冷静に受け止め、これまでのコミュニケーションをもとに、父親の望む最期を迎えさせてあげようと、涙を流す娘さんなのでした。
自分らしい最期を迎えるために
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この漫画では、病気で最期を迎えようとしている父親と娘のやり取りを通じて、ぷみらさんが感じたことが描かれています(プライバシー保護等のため一部フィクションを加えています)。救急搬送された父親の手術を勧める医師に対し、娘は「手術はしない」と答えました。そこには親子の会話の中で共有された、父親の意思が反映されていました。
自分の人生の終わりは、どのように迎えたいですか?時間の限り生き抜きたい人がいる一方で、「最期は自分らしく死にたい」という方も少なくありません。しかし、家族の立場で考えれば、大切な人には少しでも長く生きていてほしいと思う方も。だからこそ、自分の意思を尊重してもらうために、どのような最期を迎えたいのか意思を明確に示しておく必要があります。
まずは本人と家族が十分に話し合い、どこで、どのように死を迎えたいのかを把握しておきましょう。十分に話し合いができたら、医師や看護師、介護事業者にも相談します。本人にも家族にも無理がかからないよう、サポートを受けられる体制を整えておきましょう。
健康に暮らしていると目をそらしてしまいがちですが、「死」は誰にでも訪れます。また、思い描く最期を迎えるためにも、看取りには家族のサポートが欠かせません。死を忌避せず、普段から看取りや延命についてコミュニケーションを取れるとよいですね。
- ケアスル介護「延命治療が必要なときに意思確認できるとは限らない!家族で確認しておきたい最期のこと」」(https://caresul-kaigo.jp/column/articles/12449/,2023年12月20日最終閲覧)
- 京都大原記念病院グループ「自宅での看取り。家族を看取るために必要なことやできることは?」(https://kyotoohara.or.jp/medical/oharazaitaku/blog/5036,2023年12月20日最終閲覧)